『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴスリング主演!バディ映画の快作『ナイスガイズ!』

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2017年の映画の“顔”ということで、映画ファンでしたらまずライアン・ゴスリングの名前を挙げられるのではないでしょうか?

大ヒット・ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、またカルト的人気を誇る名作SF映画の続編『ブレードランナー2049』(17)に主演して、日ごろ手厳しいマニアからも絶賛された彼。

今回ご紹介の『ナイスガイズ!』はそんなライアン・ゴスリングのまた違う一面を堪能できるエンタメ・サスペンスの逸品です!

賞レースの常連で監督&ミュージシャン
ライアン・ゴスリングの華麗なキャリア

作品を紹介する前に、ライアン・ゴスリングのキャリアをざっと振り返ってみましょう。

生まれは1980年のカナダで、実は子役出身。1990年代の半ば、ディズニー・チャンネルの『ミッキーマウス・クラブ』などに出ていました。

21世紀に入って本格的に映画出演を開始。2004年の『君によむ物語』で注目を集めるようになり、薬物中毒の教師を演じた『ハーフネルソン』でアカデミー賞主演男優賞候補、『ラースとその彼女』(07)や『ブルーバレンタイン』(10)『ドライブ』(11)と立て続けにゴールデングローブ賞映画部門主演男優賞(ドラマ部門)候補になるなど、その演技が評価されていきます。

2014年には『ロスト・リバー』で監督デビューも果たした才人で、一方ではバンド“デッド・マンズ・ボーンズ”を率いるミュージシャンとしての顔も持ち合わせています。

そんな彼の名前を一躍一般的なものにしたのは、やはり『ラ・ラ・ランド』で、ここでついにゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞しています。

そして映画『ナイスガイズ』は、『ラ・ラ・ランド』と同じ2016年にライアン・ゴスリングが出演したクライム・ミステリ・アクション・コメディ映画。要するにジャンルごった煮のエンタメ快作なのでした!

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コミカルでサスペンスフルな
バディ映画の快作『ナイスガイズ!』

映画『ナイズガイズ!』でライアン・ゴスリングが扮しているのは、シングルファーザーで酒浸りの日々を送っている私立探偵マーチです。

あるとき彼は、死んだはずのポルノ女優の捜索を始めることになりました。

まもなくしてアメリア(マーガレット・クアリー)という少女の存在までたどり着きますが、自分のことを探られたくない彼女の依頼を受けた腕力ジャイアン系示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)にボッコボコにされてしまいます。

しかし、今度はヒーリーもアメリアを探す別の男たちの襲撃を受け、かくしてマーチは無理やりヒーリーの相棒にさせられ、なぜかそこにマーチの13歳の娘ホリー(アンガーリー・ライアス)まで加わって、失踪したアメリア探しを始めるのですが、やがて事態は1本の映画にまつわる連続不審死事件へと発展し、ついには国家を揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれてゆく!?

ここでのお楽しみは、まずはやはりライアン・ゴスリングとラッセル・クロウの凸凹コンビによるバディ・ムービーとしての魅力でしょう。

特にここでのライアン・ゴスリングのだらしなさや情けなさ、かっこいいのかへっぽこなのかよくわからないグータラで探偵を楽しそうに演じてくれています。

マーチの生意気盛りの娘ホリーには、このあと『スパイダーマン:ホームカミング』(17)や『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(17)に出演するなど現在人気急上昇中のアンガーリー・ライアス。マーガレット・クアリーもアメリカ版『デスノート』(17)で注目の存在です。

さらにはオールド・ファンには嬉しいオスカー女優キム・ベイシンガーの登場など、魅力的なキャストが集結しています。

その一方でドラマそのものはコミカル・タッチながらも極めてスリリングでサスペンスフルです。

監督は『アイアンマン3』(13)で知られるシェーン・ブラック。

今回はバディ・ムービーの名作『リーサル・ウエポン』シリーズの名プロデューサー、ジョエル・シルヴァーと組んで(もともとシェーン・ブラックは87年の『リーサル・ウエポン』の脚本を書いてキャリアを飛躍させた才人なのでした)、極上のエンタメを構築してくれているのです。

アメリカの批評サイト“Rotten Tomatoes”では92パーセントの高得票。

『ラ・ラ・ランド』や『ブレードランナー2049』でライアン・ゴスリングのファンになった方も、まだ彼の魅力に気づいてない方も、肩ひじ張らずに見ていただけるエンタメの逸品としてオススメしたい快作です。

[この映画を見れる動画配信サイトはこちら!](2018年1月5日現在配信中)
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(文:増當竜也)

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ライタープロフィール

増當竜也

増當竜也

増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画新作すべてのレビューをめざす『戯画日誌』、『衛星劇場プログラムガイド』誌に、毎月オンエアされる松竹映画名作群の見どころなどを紹介する『シネマde温故知新』を連載中。

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