「あれ?予想と全然違うぞ!」と思った映画5作品

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映画を見てるとさまざまな感情に左右されることがあって、

「期待してなかったのに面白かった!」と予想外の歓喜から、「期待してたのに何なんだこの映画は!?」と落胆することも時たまあります。もちろん勝手に期待して勝手に裏切られてなこともあるので、その責任の所在はどこたるや…と難しいところでもありますが。

と、そんなことを思っていたので、今回は”良い意味で”「あれ?予想と全然違うぞ!」と思った映画を5つほどご紹介します。

とりあえず5つです。評判良ければまた別作品を選出してみます。

それでは、以下どうぞ!

※繰り返しますが”良い意味で”「あれ?予想と全然違うぞ!」なので、すべて「オススメです!」という記事です。

『河童のクゥと夏休み』

 (C)2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

小学生の少年が拾った大きな石が実はカッパで、その子にクゥと名付けて一緒に暮らし始める物語。

というと、何となく別れの悲しさこそあれど、少年とカッパのひと夏の良き日々の物語のように思います。そう、私も思ったんです。

これが全然違いました。子供向けのアニメーションではなく、全世代型アニメーションです。

少年と河童の友情やカッパ(普通でないもの)を受け入れる家族などを描きつつ、淡い恋の物語なども含まれ、極めつけはメディアの酷さやそのメディアに踊らされる人々の愚かさなども描きます。

いうならば絶望や残酷さの物語も含まれているということです。深い。

もちろん”含まれている”ですので、子供が見れば少年とカッパの絆の物語をベースに、友人の大切さと別れの辛さを実感できる物語というわけです。

こちらの映画、原恵一監督の作品でして『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』など、大人が侮って見ると深すぎてどハマリする「クレヨンしんちゃん」の躍進を担ってきた人物。本作を起点に原恵一監督作品を楽しんでみるのも良いかもしれません。

夏真っ只中の今こそオススメの1作です。

[2018年7月20日現在、配信中のサービス]
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『フライト』

フライト (字幕版)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキスが監督×アカデミー賞2度受賞の名優デンゼル・ワシントンが主演。この時点で傑作の匂いムンムン。実際傑作です。

オーランド発アトランタ行きの旅客機が飛行中にトラブルでほぼ操縦不能に。デンゼル・ワシントン演じる機長はとっさの判断で飛行機を180度引っくり返し(=頭が真下にくるということ)、それでバランスを取ることで最終的には奇跡的な不時着を成功させました。しかし、国民的英雄となった機長には飲酒疑惑が。その疑惑を晴らそうと法廷の公聴会等含めさまざま戦っていく物語。

だと見る前はほぼすべての方が思っていたことでしょう。もう全然違いました。

いや、あらすじに間違えは無いのですが、作品で描くメインとなるとは緊急着陸や法廷闘争ではなく、機長の人間性。たしかに機長は着陸を成功させましたが、なかなかとんでもない人物だったのです。このとんでもないは”クズ”と紙一重なのですが、ある病気も伴っているので一概に”クズ”とも言えません。

最後のシーンにジーンとくる傑作映画です。

[2018年7月20日現在、配信中のサービス]
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『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで (字幕版)

社会現象を巻き起こした『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりに共演。『タイタニック』では恋に落ちる二人でしたが、今度は晴れて結婚した夫婦を演じます。

舞台は1950年代アメリカで子供にも恵まれた二人。予告編などで葛藤したり喧嘩したりが垣間見られるも、「恋ってそういうものだし。喧嘩してこそ愛し合えるし」などと誰もが思いました。タイトルの副題「燃え尽きるまで」も相まって「燃え尽きるまで愛し合うんだ!」と公開前に期待も高まっていました。

が、蓋を明けたらとてもエゲツないお話。いうならば夫婦の闇の物語。出世に翻弄される夫…、理想の生活を夢見続ける妻…。そしてお互いしてしまう不倫…。

一番の驚きはこの結末。離婚するとかそういう想像できる範疇の結末には落ち着きません。これはぜひ、みなさん自身の目で目撃してみてください。

[2018年7月20日現在、配信中のサービス]
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『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (字幕版)

第85回アカデミー賞で11部門ノミネート、アン・リー監督が2度目の監督賞受賞を果たした作品です。

乗っていた貨物船が遭難してしまい、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイの運命を描く物語です。物語は実際にその漂流の日々を描き、幻想的な映像表現も相まって漂流物語なのに一切退屈しない見応えたっぷりの物語となっています。

というのは嘘では無いのですが、この映画はただ漂流するだけの物語ではなかったのです。「漂流物語というのは実は…!」的な物語でありながら「全部ウソでした」とか「全部作り話でした」とかそういう類でもない。非常に深く考えさせられる物語がここにはありました。

一度見てみて「なるほど!そういうことか!」となってからの2度目が非常におもしろい映画ですので、ぜひ2度見る時間を設けてチャレンジしてみてください。

[2018年7月20日現在、配信中のサービス]
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『サイド・エフェクト』

 (C)2013 Happy Pill Productions.

サイド・エフェクトの意味は「薬の副作用」。主人公の夫が逮捕されたことによって主人公はうつ病が再発。新薬によってうつ病は改善されるも夢遊病を発症して殺人を犯してしまいます。その殺人からさまざまな人物の思惑が交錯し、やがて衝撃的な結末へと突き進んでいきます。

この映画も上記のあらすじからすると想定外の結末を迎えます。病気の恐ろしさ、病気の人を取り巻く人々の恐ろしさ、真実を追い求める執念。結末をわかった上で見ると、完全なる心理戦映画だなと思います。

嘘や伏線が多数散りばめられているので、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』同様2度目の鑑賞が非常におもしろい映画です。ぜひこちらも2度見る時間を設けてチャレンジしてみてください。

[2018年7月20日現在、配信中のサービス]
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(文:柳下修平)

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ライタープロフィール

ヤギシタシュウヘイ (柳下修平)

ヤギシタシュウヘイ (柳下修平)

シネマズPLUS編集長、1986年生まれ、31歳。個人ブログ「Cinema A La Carte」も運営。幻冬舎女性誌「Ginger」にて映画コラム連載も。

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