『ブレア・ウィッチ』から『アメリカン・アニマルズ』まで!斬新な演出&センスが光る映画5選


『アメリカン・アニマルズ』

5月17日(金)より新宿武蔵野館、HTC渋谷ほか全国ロードショー

2004年、アメリカのトランシルヴァニア大学で実際に起きた事件を描いたリアルクライム映画『アメリカン・アニマルズ』が5月17日(金)より公開される。

ドキュメンタリー映画『The Imposter』で英国アカデミー賞最優秀デビュー賞を受賞し、長編ドラマとしては本作が初監督作品となるバート・レイトン監督が、事件を起こした本人たちを劇中に登場させた本作。これまでに、驚きの“アイデア”で映画史を揺るがしてきた傑作5作を紹介する。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)

これは本物?元祖・擬似ドキュメンタリー
監督:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
出演:ヘザー・ドナヒュー、ジョシュア・レナード、マイケル・C・ウィリアムズ

ブレア・ウィッチ・プロジェクト (字幕版)

超低予算(6万ドル)で製作されながらも、世界興収2億4千万ドルという大ヒットとなった作品。「魔女伝説を題材としたドキュメンタリー映画を撮影するために、森に入った三人の学生が消息を絶ち、1年後に彼らの撮影したスチルが発見された。三人の学生が撮影したビデオをそのまま編集して映画化した」という設定で作られ、いわゆる模擬ドキュメンタリー(モキュメンタリー)という斬新な手法が大きな話題を呼んだ。映画製作の前に、物語の肝となる“架空の魔女伝説”を流布させるという創作も大ヒットには一役買っていた。

『メメント』(2000)

物語が逆再生!前代未聞の終わりから始まる映画
監督:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ

メメント (字幕版)

妻が殺害されたことで前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に見舞われた男が、記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていくという物語。この作品が斬新なのは、観る者も主人公と同じく、時系列に沿った物語ではなく、散らばったメモを探し当てるように時系列が反転した物語を体感するということだ。なぜ記憶を失うことになったのが、すべての始まりに向かって映画が逆再生していく構成で、クリストファー・ノーラン監督は一躍、名監督となった。

『search/サーチ』(2018)

あれ、映画のスクリーンがPC画面に?2018年のヒット作品
監督:アニーシュ・チャガンティ
出演:ジョン・チョー、ミシェル・ラー、デブラ・メッシング、サラ・ソーン

Search/サーチ (字幕版)

アニーシュ・チャガンティ監督、現在27歳。サンダンス映画祭2018の観客賞を受賞した本作は、主人公の父親が誘拐された娘を探し出すために娘のSNSや通話記録を辿り、事件の真相を紐解いていくという作品。なんといっても斬新なのが、全編がPC画面だけで進行するという現代の映画らしい設定。映し出されるのはデスクトップ、SNS、メールフォルダ、ニュースサイト、など私たちがスマホやPCで普段見ているものばかり。彼は本作の公開よりも前に、『SEEDS』という全編をグーグル・グラスで撮影したショート・ムービーで、動画公開からわずか24時間で100万回再生を記録した実績もある。

『THE GUILTY/ギルティ』(2019)

映像は主人公だけ!声と音だけで物語が進行
監督:グスタフ・モーラー
出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー

© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

2018年にサンダンス観客賞を受賞した本作は、真夜中の緊急指令室を舞台に、“電話からの音と声”だけで誘拐事件を解決するという新感覚サスペンス。スクリーンに映し出されるのは主人公のみという大胆な演出が話題を呼んだ。音だけしかないからこそ、自分で映像を想像するという体験に、“目の肥えた”多くの映画ファンも思わず唸った。この想像力を試される演出に、米国辛口レビューサイト「ロッテントマト」では驚異の満足度100%を記録。歴代受賞作品と同様に長編初監督でありながらも、その緻密な脚本は世界中で絶賛され、ジェイク・ギレンホール主演でハリウッドリメイクも決定。

『アメリカン・アニマルズ』5月17日(金)公開

嘘みたいな強盗事件の映画化!犯人(本人)が出演!
監督:バート・レイトン
出演:エヴァン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー、ジャレッド・アブラハムソン

『レザボア・ドッグス』や『オーシャンズ11』など、往年の犯罪映画をお手本に強盗計画を企てて、大学図書館に保管された12憶円のヴィンテージ本を狙った、4人の大学生を描く100%リアルクライムムービー。何一つ不自由なく生活する4人を犯罪に駆り立てたものとは一体何だったのか? 手掛けるのはドキュメンタリー出身のバート・レイトン監督。なんと、事件を起こした本人たちを劇中に登場させ、ドキュメンタリーとドラマのハイブリッドにスタイリッシュな映像と音楽を盛りこみ、センセーショナルな作品を誕生させた。これはドキュメンタリーなのか、ドラマなのか? 何が本当なのか分からなくなる演出に脱帽してしまう。

ストーリー

アメリカ・ケンタッキー州で退屈な大学生活を送るウォーレンとスペンサーは、自分が周りの人間と何一つ変わらない普通の大人になりかけていることを感じていた。そんなある日、2人は大学図書館に時価1200万ドル(およそ12億円相当)の超える画集「アメリカの鳥類」が保管されていることを知る。「その本が手に入れば、莫大な金で俺たちの人生は最高になる」そう確信したウォーレンとスペンサーは、大学の友人エリックとチャズに声をかける。『スナッチ』『レザボア・ドッグス』『オーシャンズ11』などの犯罪映画を参考に作戦を練ることにした4人は、特殊メイクで老人に扮し図書館に乗り込む計画を立てる。来たる決行日、老人の姿に変装した4人は図書館へと足を踏み入れる――。そこで彼らを待ち受ける運命とは?これは、刺激を求めて道に迷ったアメリカン・アニマルズ達の物語。

公開情報

監督・脚本:バート・レイトン
出演:エヴァン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー、ジャレッド・アブラハムソン
提供:ファントム・フィルム、カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ファントム・フィルム
原題:American Animals  
2018年/アメリカ・イギリス/116分/スコープサイズ/5.1ch
© AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018
公式サイト:phantom-film.com/americananimals/

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