世界が注目する脚本家テイラー・シェリダンが語る、新作『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』の魅力

アカデミー賞®3部門にノミネートされたサスペンスアクション『ボーダーライン』の続編『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』が2018年11月16日(金)に公開される。この作品の脚本を担当し、ハリウッドで最も注目を浴びる脚本家のひとりでもあるテイラー・シェリダンについて紹介する。

激化する国境麻薬戦争を描く映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』とは

アメリカとメキシコの国境地帯を舞台に、あらゆるルールもモラルも通用しない麻薬戦争の恐るべき現実をえぐり出し世界中を驚嘆させた『ボーダーライン』が、衝撃的な世界観と臨場感はそのままに新章へと突入―。前作に引き続き名優ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンが豪華競演。互いを信頼し合って生きてきた二人がどのような決断を下すのか。息つく間もなく撃ち込まれる銃弾の応酬、破格のスケールアップで激化する国境麻薬戦争の実態を捉え、エモーショナルな進化を遂げた本作がついに日本上陸する。

いま世界が注目する脚本家・テイラー・シェリダンとは

ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務めた『ボーダーライン』(15)でテイラー・シェリダンは初めて脚本を担当。この作品がアカデミー賞3部門にノミネートされたことで一躍脚光を浴び、続く『最後の追跡』(16)(日本では劇場未公開、Netflix配信のみ)ではアカデミー賞脚本賞にノミネート。監督デビュー作『ウインド・リバー』(17)は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞に輝くなど高い評価を受け、日本でのスマッシュ・ヒットも記憶に新しい。テイラー・シェリダンは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのある脚本家と言える。

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先の作品をまとめて“フロンティア3部作”と自身で語っているが、一貫して描かれるのは彼の地で生きる人々と他所からやってくる人々との民族間、土地の境界だ。水面下で起きている誰もが見ようとしてこなかったところに光をあてて観客へ提示するというスタイルでアイデンティティを確立している。

前作に引き続き『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』に出演するベニチオ・デル・トロは、「脚本を読んだ時、とても個性的で世界観が出来上がっていた。アレハンドロの物語をもう一度探求する機会だということがまずモチベーションになった。」と語る。
同じく前作から登場するジョシュ・ブローリンは、「彼(シェリダン)には類まれな才能がある、僕はそれに賭けてみたいと思った。これは時事的な問題で、今起こっている出来事だ。我々は毎分起こるニュースを追うので精一杯だけど、この映画を観た後、『何を感じるか?』と自分に問いかけるようになり良い影響を与えてくれた。観客も『いま目にしたものをどう受け止めればいいんだろう? これは一体…今、世界で起きている出来事が僕にどんな影響を及ぼしているのか』考えざるを得ないはず。そうやって国境問題に再び光を当て議論を呼んでいることを喜ばしく思う」と語った。

シェリダン自身は「アレハンドロはまるで、麻薬絡みのすべての暴力の犠牲者の魂が集まって、彼らの復讐と正義を果たすという使命をもって生み出されたかのような男だ。強い悲しみと傷は怒りになって現れる。」「とても現実的な映画で感傷的ではない。僕らは暴力を美化したくないし、人々が経験していることを矮小化したくもない。」と語っている。

まったくのフィクションではなく現実に限りなく近い世界が描かれている―そう思わずにはいられない、日々変化し続ける国境麻薬戦争の現実をエンターテインメントとして昇華させたテイラー・シェリダンの新作は映画ファンならずとも2018年必見の1本なのは間違いない。

ストーリー概要

アメリカ国内で市民 15 人の命が奪われる自爆テロが発生。犯人らがメキシコ経由で不法入国したとにらんだ政府は、国境地帯で密入国 ビジネスを仕切る麻薬カルテルを混乱に陥れるという任務を、CIA 工作員マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に命じる。それを受けてマットは、カルテルに家族を殺された過去を持つ旧知の暗殺者アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)に協力を要請。麻薬王の娘イサベルを誘拐し、カルテル同士の戦争を 誘発しようと企てる。しかし、その極秘作戦は敵の奇襲や米政府の無慈悲な方針変更によって想定外の事態を招き、メキシコの地で孤立を余儀なくされ たアレハンドロは、兵士としての任務、復讐、そして人質として保護する少女の命の狭間で、過酷なジレンマに直面することになる…。

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