辻一弘、笑顔で凱旋!オスカー像と共に記者会見!

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政界一の嫌われ者」から「伝説のリーダー」になったウィンストン・チャーチルを描いた真実の物語『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』が2018年3月30日(金)より公開。

本作で第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘が、母国日本への凱旋来日し、記者会見を実施した。

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──ついにオスカー受賞しましたが、辻さんに続きゲイリー・オールドマンが決まった時の気持ちはいかがでしょう。

辻一弘さん:この仕事が始まった時に、冗談を言っていたんです。“二人ともとれたら本当の意味でリタイアできる”と。賞レースで二人で賞を取り始めて、最後がアカデミー賞だったので、とても嬉しかったですね。」

──アカデミー賞でのスピーチで、「素晴らしい旅」と話していたのが印象的です。

辻一弘さん:この仕事は非常に素晴らしかったんです。映画の撮影は仕事としてこなしていましたが、それ以降、インタビューなどの取材も努力をしてきましたので、撮影だけではない意味で「旅」という言葉を使いました。いままでノミネートされた映画はそれほどたいした映画ではないのですが(笑)、今回の映画は素晴らしかったので、やった意味もあったし結果を出せました。

──素晴らしい特殊メイクで別人のようでした。造形のなかで一番難しかった点は。

辻一弘さん:チャーチルとゲイリーの顔は全く違うんですね。似てればよかったのですが違かったので、メイクに見えないメイクをしたかった。つけすぎず、似させなければいけないバランスが難しかったですね。」

──アカデミーの受賞直後にNHKのドキュメンタリーを再放送していました。そこで、猫を飼っている様子がうつっていましたが、辻さんにとって猫とは。

辻一弘さん:今も元気にしているんですけど、猫はストレスを解消してくれる。僕にとって非常に大事な存在ですね。2008年から飼っていますが以前は犬を飼っていました。

──実際にアカデミー賞で自分の名前を呼ばれる気持ちを教えて下さい。

辻一弘さん:当日はすごい緊張していたんです。2時について、レッドカーペットを歩いて、式が始まるのが5時。アカデミー賞は長いのですがメイク&ヘア賞は二つ目の発表で早くてよかった。呼ばれた後は目の前に有名な役者が座っていてもそちらを見ずに、早く終わらせよう、これで(賞レースが)終わってよかった、と思いました。

──今後の活動について教えて下さい。もう映画はやらないのですか。

辻一弘さん:メインはファインアートなのですが、映画でも本当にやりたいことがあれば、やりたいと思っています。2020年に日本で個展をやるので、その準備で今とても忙しいです。なので早く帰りたいです(笑)

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──アーティストの辻さんから見て。オスカー像のデザインはどうでしょうか。

辻一弘さん:すばらしいですよ。他のトロフィーとくらべてもプロポーションも素晴らしいし、長い歴史があるだけある。自宅の作業場の応接エリアに置いています。

──受賞後、ゲイリー・オールドマンに会いましたか。

辻一弘さん:受賞後、ゲイリーさんとはお互いに良かったと話をしていましたね。でも会場は人がたくさんいて話す時間もなかったので、また落ち着いたら会おうと言っています。

──師匠としているディック・スミスも特殊メイクで頂点にたちましたが、辻さんは彼を超えたと思いますか。

辻一弘さん:周りは“新しい基準を築いた“と言ってくれた。(18歳のころから)映画をしているのでオスカーを取れたらいいなと思っていたので、複雑な気持ちもあるけれども、取れて良かった。

──夢を叶えた辻さんから、若い方に向けてアドバイスすることはありますか。

辻一弘さん:やりたいことを自分の心に正直に、他人の意見を聞くな、と言いたい。結局何が一番大事なのかは自分しかわからないですから。自分で決めないとあとで後悔しますよね。あとは10年続ける、とか海外に1ヶ月以上住んでみるといういことでしょうか。

僕も映画をやっていて12年。目標を切り替えるまで10年かかったんですね。辞める決心がついて、やりたいことやっていると、人生が良いことに繋がっていく。やっぱり自分のやりたいことを見極めるということは、大事だと思います。日本人はなかなか自分を信じられない人が多いので、自分を信じたほうが良いですね。

──辻さんにとってのハリウッドとは。

辻一弘さん:映画の仕事をするのであれば、経験をしたほうが良い場所。良いところも悪いところもあるし、生き残っていくのは合う、合わないもあるので、大変。一言では言えないですね。僕の場合はいったん離れてみたのがすごく良かった。外から見ると理解が深まるので、それは恵まれていました。

──チャーチル本人にしか見えないですね。特殊メイクのコツは。

辻一弘さん:どう完璧にやっても生き写しにはならない。映画の仕事というのは、万人が納得する結果を出さないといけない。でも、人それぞれやらせると違うことをするんですね。今回は、僕のやり方とゲイリーの演技とプロダクションの組み合わせでああいう結果が出たのは良かったです。

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