アンジェイ・ワイダ監督、最後のメッセージ…予告映像

ポーランド人監督、アンジェイ・ワイダの遺作となった映画『残像』の予告映像が解禁された。

映画『残像』予告映像解禁


1945年、スターリンがポーランドへと侵略の手を伸ばす中、著名な画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキは社会的リアリズムの方針と自身のアートが歩み寄ることを拒否する。そのことから迫害され、大学の教授の椅子から追放され、美術館の壁からも作品は排除された。数名の学生たちの協力を得て彼は党に対して闘いを挑む――

残像 サブ1



映画『残像』は、『世代』『地下水道』『灰とダイヤモンド』の「抵抗3部作」で国際的な評価を獲得、2016年10月9日に急逝したアンジェイ・ワイダ監督の最新作であり、遺作となった作品。第二次世界大戦後のソヴィエト連邦下におかれたポーランドで、社会主義政権による圧制と闘い続けた実在の前衛画家、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキの生涯を描く。

出演キャストには『パン・タデウシュ物語』のボグスワフ・リンダ、『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』のゾフィア・ヴィフラチュが名を連ねる。撮影監督を務めるのは『戦場のピアニスト』でアカデミー賞にノミネートされたパヴェウ・エデルマン。

このたび本作の予告映像が解禁された。

残像 サブ2



映像には、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキが芸術表現の自由を主張し、学生たちから尊敬を集めていく姿や、共産党上層部の圧力により学生たちと開催しようとした展覧会が無残なまでに破壊されてしまうシーンなど、ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキが巻き込まれていった社会主義政権の過酷な時代背景が収められている。

残像 ポスタービジュアル



映画『残像』は2017年6月10日(土)、岩波ホールほか全国順次ロードショー。



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