映画コラム

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2018年05月31日

『バーフバリ 王の凱旋』いよいよ待望の完全版!熱狂はまだまだ止まらないぞ!

『バーフバリ 王の凱旋』いよいよ待望の完全版!熱狂はまだまだ止まらないぞ!




こんにちは、八雲ふみねです。

今回ご紹介するのは、6月1日から公開となる『バーフバリ 王の凱旋 完全版』。
ファンの熱いリクエストに応え、本国インドで公開されたオリジナル・テルグ語完全版がついに日本上陸です。


八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.158




古代インド、マヒシュマティ王国。カーラケーヤとの戦いで勝利を収め、王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の王女デーヴァセーナと恋に落ちる。

だが、王位継承争いに敗れた従兄弟のバラーラデーヴァは、邪悪な策略でアマレンドラから王座を奪い、さらにはデーヴァセーナとの仲を裂き、生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。

それから25年後、自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして、暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む…。





待望の<完全版>がスクリーンへ。


昨年12月に公開され、現在もロングラン上映を続けている『バーフバリ 王の凱旋』。

応援上映や絶叫上映などのイベント上映でおおいに盛り上がっている本作は、インドの架空の国、マヒシュマティ王国を舞台に、王位をめぐる壮大な争いを描いた一大叙事詩。愛と復讐の人間ドラマとしても命を懸けたラブストーリーとしても楽しめるインド映画です。

オープニングから超ハイテンションな格闘シーンが展開され、1本の映画の中にクライマックスが何度もやって来たかのようなパワフルさ。独特のボルテージに圧倒されながらも、やがてそのテンションの高さがクセになり、本作がきっかけでインド映画の面白さに開眼したという人も多いのではないでしょうか。

熱狂の渦はいまなお衰えることなく「本国インドで公開されたオリジナル完全版も観たい!」という熱烈なファンの期待に応えるべく、インターナショナル版の公開から半年を経て、『バーフバリ 王の凱旋 完全版』の公開が決定しました。

今回上映される<完全版>は、これまで日本で公開されていた141分のインターナショナル版より26分長尺の167分。

追加されたのは、アマレンドラが恋する絶世の美女デーヴァセーナが「かわいいクリシュナ神よ」と歌い踊るなど、インド映画らしい豪華絢爛なシーンが満載。アマレンドラとデーヴァセーナの恋模様といった細かなディテールまでしっかりと描かれており、さらに見応えあるものとなっていますよ。




映画大国インドの“本気”が詰まった中毒性に、あなたもきっとハマる!


メガホンを取ったのは、『マッキー』などで知られるS・S・ラージャマウリ監督。

『マッキー』を観た時にも「ハエが主人公って、なんて斬新なアイデアなんだろう」とラージャマウリ監督の天才ぶりに驚愕しましたが、その次に手がけたのが、この『バーフバリ』2部作。

ハエの世界から一転、インド神話をベースにしたアクション・エンターテイメント。ラージャマウリ監督、やはり天才です。

笑ってしまうほどド派手なアクション、ゾウも人も数で勝負(?!)なスペクタクルな映像美、宮殿も弓も巨大かつ華麗。とんでもないものを観てしまった興奮にニマニマが抑えられない本作において、いちばんの魅力はやはり、登場人物のキャラクター性でしょう。

筋骨隆々で卓越した指導力と人望を併せ持つ主人公、アマレンドラ・バーフバリのカリスマぶりは言わずもがな。武芸に秀でたデーヴァセーナ、国母シヴァガミ、忠臣カッタッパから適役であるバラーラデーヴァにいたるまで、すべてのキャラクターのバックグラウンドがしっかりと落とし込まれていて、それぞれの人生を体感しながら神話的世界観に没頭することが出来るのです。

叶うならば、個々のキャラクターのスピンオフが観てみたい!と思うのは、きっと私だけではないハズ。

観れば観るほどクセになる、“バーフバリ”がもっと欲しくなること、間違いなし!




監督&プロデューサーを熱烈歓迎!絶叫上映ならぬ、来日“絶叫”舞台挨拶


日本での大ヒットを受けて、S・S・ラージャマウリ監督とプロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが緊急来日。

絶叫上映会で舞台挨拶を行い、八雲ふみねが司会を務めました。




コスプレはもちろん、登場人物たちに声援を送ったり、タンバリンや鈴、さらには光り物を持ち込んだりして、我らが英雄バーフバリを讃えながら映画を鑑賞する絶叫上映。

日本独自の盛り上がり方について、ツイッターを通じて知っていたラージャマウリ監督とショーブさんは、実際の熱狂ぶりを目の当たりにして感激のご様子。

ちなみにラージャマウリ監督によると、インドでは「封切り直後の映画を観る時は、みんな興奮状態。大声で話したり叫んだり食べ物が宙を飛び交ったりで、スクリーンも見えなければ俳優の声も聞こえない」らしく、まるで無法地帯のような“絶叫上映”なのだとか。

しかし日本では「絶叫と映画がシンクロしている。日本ならではの文化ですね」と、笑顔。

一方、ショーブさんはコスプレに興味津々。

「インドでは見られない光景。素晴らしいですね」と、会場の雰囲気を楽しんでいる様子でした。




実はラージャマウリ監督とショーブさんは映画の上映中、こっそりと客席に足を運び、お客様の絶叫ぶりをご覧になってました。

私も同席させていただいたのですが、2階席から見る色とりどりのサイリウムや一糸乱れぬ鳴り物のリズムはとても美しく、見ているこちらもワクワク。

その光景をじっと見つめるラージャマウリ監督の視線はとても優しく、インドから遠く離れた異国の地で自分の作品が愛されていることに喜びを噛み締めてらっしゃるようにもお見受けしました。

いつまでもバーフバリコールが鳴り止まない、ゲストとファンの皆さんの一体感に包まれた来日イベントとなりました。

<作品情報>


バーフバリ 王の凱旋 完全版
2018年6月1日(金)から新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国順次ロードショー
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
出演:プラバース、アヌシュカ・シェッティ、ラーナー・ダッグバーティ、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、サティヤラージ、タマンナー ほか
©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト http://baahubali-movie.com/

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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