表現の枠を超えてオタクのイメージを変える作品を作りたい!?『ブレイカーズ』主演・濱田龍臣インタビュー

6月17日(日)から、映像配信サービス「dTV」で配信される短編映画『ブレイカーズ』。本作はSSFF&ASIA 2017のavex digital AWARD(第2回インターナショナルショートフィルム企画コンペティション)で、724の応募の中から最優秀賞を獲得した企画を映画化したもの。

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理不尽な校則を強要する教師や特定の部活が優遇される部活格差など、学校生活に対して葛藤を抱き、行動を起こそうとする高校生を描いた作品で、企画者で現役大学生の後藤美波が監督と脚本も担当。監督の故郷・浜松を舞台に、注目の若手俳優たちが出演するフレッシュ感あふれる映画になっています。

シネマズby松竹では、主演の濱田龍臣さんにインタビュー。今作への思いや、配信作品の魅力について語っていただきました。

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──率先して行動を起こしていく祐太はヒーローのような存在だと感じたのですが、濱田さんはどのように捉えて演じましたか?

もちろんヒーロー的な部分はあると思いますが、革命を真似たいたずらのようなことを仕掛けて、自分の思いを形にしているので、普通のヒーローとは全く違うアプローチの仕方をしていると思います。でも、祐太とつるんでいる4人の友達は、何も知らずに学校にきても「これは祐太がやったんだ」と気づく、その以心伝心がいいなぁと思ったし、そのくらい祐太は強い考えを持っているんですよね。なおかつ、その思いを行動に移す計画性と行動力がある強い人なんだ、と思いながら演じました。

──そんな祐太に共感できるところはありました?

学校生活でこういうことを思ったなぁ、という気持ちはありました。でも、僕はどちらかというと傍観してるというか、諦めている側だったので、縁側のシーンで祐太が語る「諦めてたら、いつか手遅れになる」というセリフが印象的で。大人たちが敷いたレールから、全然違う道にいきなりグッと曲げてくれるような言葉でした。

──祐太の強さが、祖父の影響によるものだということが劇中で描かれていますが、濱田さんが影響を与えられた人は誰ですか?

まだまだ僕も若いので、今までご一緒させていただいた人たちからいろんな刺激を受けていると思うのですが、あえてあげさせていただくとすると映画『疾風ロンド』の吉田照幸監督です。

クランクインの前に「自分がこの場にいたらどう思うのか、という感情をセリフに込めてほしい」ということを伝えてくださって、それが今の自分の芝居の根幹になっているんです。なので、今の自分のお芝居に特に影響を与えてくれた方だと思います。

──監督といえば、今作のメガホンをとった後藤美波監督は現役大学生ということで。そんなに歳が近い監督さんとやることもなかなかないですよね?

初めてです! 自分を含めた5人組はすごく仲がよかったんですが、その輪の中に自然と入っているくらい壁がない方。もちろんお芝居の話もするし、それ以外のときも普通に楽しく6人でわちゃわちゃしていたので親近感がわきました。

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──演出面や役作りでは、印象に残ったことなどありますか?

クランクイン前に、祐太の人間性ってこういう感じです、という監督の中で練ったものをノートにまとめて送ってくださったんです。撮影中もすごく情熱的に演出をしてくださって、特に体育館でのシーンは印象に残っています。

エキストラさんもいっぱいいる中で、監督が「このシーンはどうしても撮りたいし、頑張りたいんです」と言ってるのをみて、「かっこいいな」と思いました。それまでは一対一でディスカッションすることが多かったんですけど、そのときは自分の意思を前面に出して皆さんに語りかけていたので、その姿にすごく心を打たれました。

そのシーンは、作品の山場でもあったし、言葉の細かい言い回しとか感情を出す勢いを細かく指示していただいて、僕も、こう演じたいという意見を出したりして、しっかり話し合って演じた記憶があります。

──5人の秘密基地のようになっていた祐太のおじいちゃんの部屋は、浜松出身の監督のおじいさんの家だということですが、浜松での撮影はどうでしたか?

僕は浜松をあまり堪能できなくて…。でも、出来上がった映像を見て、橋のシーンがすごくよかったですね! 新幹線狙いで撮影は大変だったけど、すごく綺麗だし、新幹線バックの浜松ならではの画になっていると思います。

他の4人は駅の近くでバスケをしたり、帰りにうなぎ食べたりとか、結構楽しんでたみたいなんですけど、僕は食べられなかったので…また浜松に行きたいですね!

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──今作はコンペから始まったショートフィルムですし、若い監督が手がけるという挑戦的な面など、配信作品だからこそなのかなと思ったのですが、今作に関わってみて配信作品らしさを感じたところはありますか?

すごくオリジナリティに溢れている作品だと思います。それにオール浜松ロケで、浜松出身の筧利夫さんが浜松の方言を話されているところなど、浜松らしさをすごく感じました。それが、自分たちのいる世界に祐太が本当にいるんじゃないかと思うような、リアリティさを出していると思います。

あと、祐太の行動も結構過激じゃないですか。校舎にかけてある横断幕をとって、切り貼りして反抗する、っていう。普通の作品だと、そういうことはなかなかできないんじゃないかなって思いました。

──ポップだけど、過激な部分もありますね。

祐太のおじいちゃんの部屋も革命家の写真がいっぱいあって。こんな人がいたら、絶対にやばいやつだろ、っていう部屋でした(笑)。そういうことも含めて、配信作品ということで表現の幅が広がっていると思います。

──ちなみに、濱田さんが祐太のように声をあげて言いたいことは?

僕はゲームとか漫画とかアニメが好きで、いわゆるオタクと言われる存在なんです。でも、オタクにあまりよくないイメージがついてるのが嫌というか、もったいないじゃないですか。

そういうカルチャーを「クールジャパン」として、海外にアピールしているのに、日本の人たちがそれをないがしろにしちゃったら、その「クールジャパン」ってなんなんだろう、って思うので、オタク=陰湿、みたいな見方を変えたいです! それってすごく暴論だと思うし、そういう暴論を振りかざしてマウントを取るのは違うんじゃないか、と訴えたい(笑)!

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──それこそ、「dTV」の配信でそういう作品を作るというのもおもしろいですね。

オタクって結局、自分の好きなことに対して熱心じゃないですか。だからこそできることがあると思うので、機会があればオタクが活躍して、イメージを変えられるような話を作りたいですね。

──では、最後に『ブレイカーズ』の見どころを教えてください。

仲良し5人組の関係性ですね。すごく仲良しだけど、あれ?と思うシーンもあるし、でも本当は好きなのかな?とか、いろんな考察ができる不思議な関係性で。高校生ならではギスギスする感じも観ていてムズムズしちゃうんじゃないかなと。でも何かやろう、ってなったら、結局団結できる5人で、だからこそ根底はみんな大好きなんです。その5人の動き、関係性が垣間見える部分がたくさんあるので、ぜひ注目してみてください!

濱田龍臣さんの「喜」「怒」「哀」「楽」

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濱田龍臣さんの近況を、喜怒哀楽のエピソード別に教えてもらいました!

濱田龍臣さんの「喜」

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仕事に行く途中の道で歩いてたら、小学校の頃の友達と偶然会ったんです! 「あれ?」って思って振り返ったら、向こうも「あ!」ってなって。しばらく会ってなかったのでうれしかったですね。

濱田龍臣さんの「怒」

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自転車に乗っていたら、目の前の車がウインカーを出さずに曲がってきたので、「危ない!」と思って心の中で怒りました!

濱田龍臣さんの「哀」

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「君の膵臓をたべたい」の映画も観て、原作も読んでるんですけど、最近その漫画版を読んで、感動して爆泣きしました。

濱田龍臣さんの「楽」

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共演している平野紫耀さんの所属してる「King&Prince」のデビュー日に、ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』の撮影があったんです。それで、キャストみんなで「デビューおめでとう!」って、サプライズをしたのが楽しかったです!

短編映画『ブレイカーズ』は、6月17日(日)から映像配信サービス「dTV」で配信。

(撮影:八木英里奈、取材・文:大谷和美)

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    ライタープロフィール

    大谷和美

    大谷和美

    高校2年の時に観た「バトルロワイアルⅡ」に衝撃を受け、映画の道を志すも、縁あって雑誌編集者に。特撮誌、若手俳優グラビア誌等の編集・ライター、WEB編集者を経て、現在はフリーランスで活動中。人間の感情や社会の闇を描いた邦画が好きで、気づけばR指定のDVDばかり借りていることも。一方、元々好きだったライダー・戦隊などの特撮作品やコメディ映画も好んで観ます。他、元上司のバカタール加藤が主催するニコ生番組「崖の上の生放送」に準レギュラーで出演中。

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