げっ、ミミズを喰う老婆にトラウマ確実!『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』

そろそろGW向け話題作の公開が始まるこの時期。

だが、今回是非とも紹介したいのは、日本未公開のホラー映画『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』だ。

今年の1月にDVDレンタルが開始されたのだが、これがDVDスルーにしておくには余りにも惜しい作品。パッケージの宣伝文句の通り、「トラウマ確実」のコワさで評判の本作を、今回は鑑賞してみた。異様な老婆のアップが嫌でも目を引くこの作品、果たしてその内容とは?

テイキング・オブ・デボラ・ローガン(字幕版)

予告編

ストーリー

医大生のミアはドキュメンタリー映画の製作のため、撮影クルーを連れてヴァージニア州の田舎町を訪れる。そこに住むアルツハイマーを患っている老女デボラと、娘サラの生活に密着取材する、撮影クルー達。

女手一つでサラを育て上げたデボラは聡明で、意識もしっかりしているものの、夜行症のため夜になると自宅のみならず、庭にすら徘徊していく状態だった。

それもアルツハイマーの症状の一つと医者は見ていたが、次第に日中でも言動がおかしくなっていくデボラ。突然凶暴になって包丁を振り回し、自らの皮を剥ぎ、背中にはおぞましい痣が出現—。あまりの奇行の数々に恐怖に怯えるサラとミアたち。

しかし、デボラの症状は過激になるばかりで、ついにはアルツハイマーでは説明がつかないほどの恐怖に陥れられる—! !

トラウマ級のコワさは、確かに嘘じゃなかった!

本作の内容は、全編P.O.V.で撮影されたモキュメンタリー(擬似ドキュメンタリー)。

最近公開された同傾向の作品に、シャマラン監督の『ヴィジット』があるが、恐怖度とショック度では断然こちらが上!

家の中に設置した監視カメラ映像が捉えた怪奇現象は『パラノーマル・アクティビティ』を、過去に存在した連続殺人鬼にまつわる因縁が核となるストーリーは、『エルム街の悪夢』を思い出させるが、単なるモノマネで終わることなく、この「デボラ」という強烈過ぎるキャラを生み出しただけでも、本作は記憶に残すべき作品だと言える。

本作大成功の要因は、何といっても老女デボラを演じたジル・ラーソン!彼女の迫真の演技があればこそだと言える。

映画序盤に登場する、上品で温和そうなデボラの外見が、次第に恐ろしい物へと変貌していく過程をリアルに演じていて、とにかくコワい!
夜中に家の中を徘徊するのはまだ序の口、いきなり自分の首の皮を剥いだり、夜中に全裸でピアノの前に座ってるシーンは、恐怖を通り越してもはや笑うしかない!

デボラがミミズを喰っていた!ということが明かされる、終盤の衝撃シーンも含めて、とにかく主演のジル・ラーソンさんに、お疲れ様でした!の言葉を捧げたくなるほどの熱演振り。

デボラが大きく変貌していく終盤では、さすがにCG合成が多用されるものの、そんな物に頼らなくてもこの女優なら演じ切れるんじゃ?と思えてしまうのが、本作の凄い所だ。

特殊メイクやCGよりも、やっぱり大事なのは役者の演技力!そんな基本的な部分を再認識させてくれる本作、全力でオススメします。

最後に

本当に、日本未公開のDVDスルーにしておくのは、あまりに惜しいこの傑作ホラー。
90分という短さも、夜寝る前に見るにはちょうどいい時間なので、平日にレンタルしても全然大丈夫!
DVDジャケットが放つ凄すぎるインパクトは期待を裏切らないので、躊躇せず手に取って速攻レンタルがオススメです!

原題:THE TAKING OF DEBORAH LOGAN
ジル・ラーソン デボラ役
アン・ラムゼイ サラ役
ミシェル・アン ミア役
製作年:2014年製作国:アメリカ、日本未公開、レンタル開始:2017年1月6日、上映時間:90分

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(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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