3DCGアニメーション映画でお目見えの『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』

もちろんスヌーピーも、おなじみ犬小屋の屋根に乗ってパイロットとなる空想シーンでは、大空のエース、レッドバロンとの一騎打ちを展開したり、チャーリー・ブラウンのためにダンスを教えたり、あれこれ面倒を見たり(ふと、日本のドラえもんとのび太の関係性などは、実はここから倣ったものなのかなと思ってしまいましたが)、また親友ウッドストックとのコンビネーションも良好です。

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE

チャーリー・ブラウンの仲間たちの魅力も楽しく描出されていて、勝気なルーシー、天才ピアニスト(?)シュローダー、そして今回はチャーリーの妹サリーの見せ場が多いような気もしました。

イマドキの人気子役による
吹き替え版

こういったアメリカの子どもたちの日常風景は、日本人にとってどこかまぶしくも親しみやすく、おしゃれでクールにいかすものとして憧れの存在でもりましたが、それは昔も今も変わりないようで、街を歩けば必ずどこかしらスヌーピーのグッズやイラストを見かけますし、またこれからクリスマス・シーズンに向けての映画公開も実にふさわしい感じがします。

昔も今も、ということでは、今回の吹き替え版は鈴木福(チャーリー・ブラウン)、谷花音(ルーシー)、小林星蘭(サリー)、そして芦田愛菜(赤毛の女の子)などイマドキ人気の子役スターが勢揃い。

思えば私などが子供の頃、NHKでオンエアされていたときのスヌーピーTVアニメの吹き替えは、何と谷啓(チャーリー・ブラウン)やうつみみどり(ルーシー)といった大人たちだったのですが(正直、この時期の吹き替え版も見直してみたいものです)、最近は子どもたちが吹き替えるようになってきているようで、それはそれで一つの味わいかなとも思います。

この冬は『スター・ウォーズ』をはじめ、007、ロッキー、妖怪ウォッチなどの人気作品の新作が勢揃いしていますが、その中で本作は老若男女を問わず、またデート・ムービーとしても違和感のないおしゃれな作品として、かなりの大穴的作品になるような気もしています。

でも、ちょっとだけ本音を言わせていただけると、次はいつもの2Dセル画タッチのアニメで見たいものです(旧作をどこか名画座などで上映してくれないかな)。

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(文:増當竜也)

(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. PEANUTS (C)Peanuts Worldwide LLC


    ライタープロフィール

    増當竜也

    増當竜也

    増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画新作すべてのレビューをめざす『戯画日誌』、『衛星劇場プログラムガイド』誌に、毎月オンエアされる松竹映画名作群の見どころなどを紹介する『シネマde温故知新』を連載中。

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