この夏のオモシロ三大海外アニメ映画!

ナンセンスなドタバタ・ギャグ満載の『ミニオンズ』

7月31日より公開される『ミニオンズ』は、『怪盗グルーの月泥棒』(10)『怪盗グルーのミニオン危機一発』(13)で人気を得た正体不明の生物ミニオンたちが、人類が生まれる前のはるか昔の時代から、最凶最悪のボスを探し求めていくお話。ご存知のとおりミニオンたちの台詞は解読不能の字幕いらずですが、人間側はノーマル発声というあたりは『ひつじのショーン』と異なるところで、この点に関しては『ミニオンズ』のほうがむしろ接しやすいかなとも個人的には思いました。少なくとも今回女性大悪党スカーレット・オーバーキルの声を担当するサンドラ・ブロックはドンピシャリの貫禄。日本語吹替え版は天海祐希ですが、こちらもかなりイけてる感じが濃厚です。

可愛いキャラに似合わず、徹底したナンセンスかつシニカルなドタバタ・ギャグの応酬は『怪盗グルー』シリーズならではの持ち味ですが、今回は何とエリザベス女王まで登場させてオバカ・ギャグに巻き込ませていくあたり、英国王室の懐の深さ(?)を思い知らされます。

私は3D字幕版で鑑賞しましたが、立体視の効果も十分で、ミニオンズたちの愛らしい躍動感なども巧みに表現されてていました。お小遣いに余裕のあるかたは、ぜひとも3Dをお勧めします。

(C) 2015Universal Studios.

それぞれメジャー感を抱きつつ、どこかマニアックなテイストまで併せ持つ3作品。大いに楽しんで見ていただければと思います。

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(文:増當竜也)


    ライタープロフィール

    増當竜也

    増當竜也

    増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画レビュー・コーナー『戯画日誌』を連載中。近著に『映画よ憤怒の河を渉れ 映画監督佐藤純彌』(DU BOOKS刊)がある。

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