ごろりと寝転がって「ローグ・ワン」を見ることが出来る映画館!

■「役に立たない映画の話」

新所沢レッツ・シネパーク、
驚愕のリニューアル。

映画館で映画を見るのは楽しい体験に違いないが、仕事で疲れた後、あるいは毎日の生活で疲労が溜まっていたりすると、シートに腰掛けていることさえ苦痛になり、「自宅のホームシアターのように、ここで寝転がって映画を見られたら、どんなに楽だろうか」などと考えたことはないだろうか。

その願望を充たしてくれる映画館が誕生した。場所は埼玉県所沢市と、ちと都心から離れているが、電車を乗り継いで行く価値はある。ここで長い間営業している新所沢レッツ・シネパークが、このほど大規模なリニューアルを実施。その目玉が「寝転がって、ホームシアター感覚で映画が見られるBOXシート」だと言うのだ。13日に行われた内覧会ではその全貌が明らかになり、来訪者を驚かせた。

BOXプレミアムは、家族4人で4000円。

新所沢レッツ・シネパークは、東京テアトルが経営する3スクリーンの映画館だ。その最も座席数の多いシアター1を覗いて目を見張った。

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最前列に5席設けられたBOXプレミアム。ずらり並んだこの“枡席”。靴を脱いで上がってみると、ふかふかのソファにクッションを完備。大人だったら3人寝転がるには充分なスペースで、親子4人で利用しても、リラックスした姿勢で映画を楽しむことが出来る。このBOXプレミアム、シアター1だけでなくシアター2に4席、シアター3にも2席設置されている。料金は通常1マス4000円。3D上映の場合は5500円。シネマクラブ/TCGメンバーズカード/水曜サービスデー/映画サービスデーは3000円(3D上映4500円)で利用出来るというから、家族や友人どうしで映画を楽しむには最適だ。

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2種類のプレミアムシートは通常料金でリクライニング。

そのBOXプレミアムの後方に位置するのが、2種類のプレミアムシートで、いずれもスペイン・フィゲラス社製。まずはシアター1に8席、シアター2に7席、シアター3に4席設置されたファーストプレミアムシートをお目にかけましょう。

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このでんとした存在感。横幅もたっぷりあり、しかも電動リクライニング機能を備え、フットレスト、ヘッドレストが手元のスイッチでコントロール可能という優れもの。しかも、これが国内で最大級の配備になるというから、スペイン人の友達にも自慢出来るぞ。

そして1本脚の革新的デザインが特徴の、セカンドプレミアム。こちらは背もたれが観客の圧力で15度までリクライニングし、もちろん全席肘掛け完備。シアター1には122席、シアター2は85席、シアター3に91席配備されている。

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特筆すべきは、このゴージャスでリラックス出来るプレミアム・シート2種類が、通常の入場料金だけで利用出来るということ。一般当日1800円、大学・専門学校生1500円、高校・中学・小学生1000円、幼児(3歳~未就学児童)900円、シニア1100円。追加料金は一切抜きという太っ腹。さすがは「この世界の片隅に」で株価上昇のテアトルさんだ!

よくぞ・・・よくぞここに気づいてくれた!!

ともかく映画館に求められる居住性を極限まで追求した、この新所沢レッツ・シネパークだが、ただ単にBOXやゴージャスなシートを場内に並べただけではない。映画館では誰もが一度は経験しているであろう、着席した観客の前を移動する際、「すいませーん」と、悪いことをしたわけではないのに謝らなくてはならない、あのストレスから観客を解放してみせたことは、よくぞここに気づいてくれた!!と拍手を送りたくなるほど。この映画館のシートの前後幅は、大人がひとりが余裕で移動できるようスペースが確保されているのだ。もう見知らぬ隣の席の人に、謝らなくていいのだぞ!!

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至れり尽くせり。まさに「ホームシアター感覚でリラックスして楽しめる映画館」新所沢レッツ・シネパークは、14日にプレオープンイベントとして「あん」「トゥルーロマンス ディレクターズカット版」等8作品を無料上映。16日のオープンから3日間は、ドリンクが全品100円になる等、リニューアル記念キャンペーンを続々と実施する。ネット予約も16日から利用出来るから、下記までアクセスのこと。
http://www.ttcg.jp/lets_tokorozawa/

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(取材・文:斉藤守彦)

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    ライタープロフィール

    斉藤守彦

    斉藤守彦

    斉藤守彦(さいとうもりひこ) Morihiko Saitoh 静岡県浜松市出身。映画館、ビデオ会社でのアルバイトを経て、映画業界紙「東京通信」記者 (後に編集長)に。1996年からフリーの映画ジャーナリスト/アナリストとなり、以後多数の劇場用パンフレット、「キネマ旬報」「HiVi」「ザテレビジョン」「日経エンタテインメント!」「宇宙船」「スターログ日本版」「INVITATION」「東京カレンダー」「アニメ!アニメ!」「フィナンシャル・ジャパン」「Pen」などの雑誌・ウェブメディアに寄稿。2007年秋に「日本映画、崩壊 -邦画バブルはこうして終わる-」を、08 年「宮崎アニメは、なぜ当たる -スピルバーグを超えた理由-」、09 年「映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?」、 10 年に「『踊る大捜査線』は日本映画の何を変えたのか」(共著) を上梓。 他の著書に「図解でわかるコンテンツ・ビジネス」1〜4(共著)、「ソノラマ MOOK/ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(構成・執筆) 、電子書籍「日本映画、飛躍と困惑の過去・現在・未来」等があり、ここ数年は「映画宣伝ミラクルワールド」「80年代映画館物語」と、独自の視点による書籍を執筆。2016年3月には新作「映画を知るための教科書 1912−1979」が世に出る。現在、水道橋博士編集長のメールマガジン「メルマ旬報」で「2016年映画館物語」を連載中。また「BOOKSTAND映画部!」で、「映画を待つ間に読んだ、映画の本」と「映画惹句は、言葉のサラダ」の2つの連載を行っている。

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