『ラ・ラ・ランド』堅調!『スプリット』はV2達成!全米興収ランキング速報[1/27・28・29版]

全米興収ランキング(1/27〜1/29)

1位(→)『スプリット』
2位(NEW)『A Dog’s Propose』
3位(→)『Hidden Figures』
4位(NEW)『バイオハザード:ザ・ファイナル』
5位(→)『ラ・ラ・ランド』
6位(↓)『トリプルX<再起動>』
7位(↓)『SING/シング』
8位(↓)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
9位(↓)『Monster Trucks』
10位(NEW)『Gold』
(速報値/Box Office Mojo参照)

 公開2週目に入ったM.ナイト・シャマランの最新作『スプリット』が、強力な新作タイトルの追撃を振り切り、見事にV2を達成。
 先週から落ちの少ない週末興収を記録し、2週目にして興行収入は7000万ドルを突破。世界興収では早くも1億ドルを突破した。もちろん国内での1億ドル突破も射程圏内で、ついにシャマランは完全復活を遂げたと言っても良いだろう。

(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

 一方で、近年低迷が目立つラッセ・ハルストレム監督の最新作『A Dog’s Propose』は初登場で2位にランクインするも苦戦傾向。 ベストセラー小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を映画化した同作は、ハルストレム監督にとって代表作でもある『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』と、『HACHI 約束の犬』に続く3本目の犬映画として注目を集めていた。ところが公開直前になって、撮影中に登場する犬への虐待があったとされる映像が流出。大きな波紋を呼び、興行への影響が懸念されていた。

 蓋を開けてみれば、ここ最近のハルストレム作品と同程度のアベレージを維持し、1週目にして世界興収で制作費を回収。興行的な面では決して悪くないとはいえ、批評面はあまりにも凄惨な結果に。

 それ以上に、期待を下回るスタートとなったのは『バイオハザード:ザ・ファイナル』だろう。既報の通り、2作目以降は順調に1位スタートを続けていたこのシリーズではあるが、最後の最後で躓いてしまったようだ。シリーズ最低となるオープニング成績で、まさかの初登場4位に落ち込む。

 それでも、昨年末から公開された日本では大ヒットとなり、トータルの世界興収で制作費の倍近く稼いでいるので、全米での失敗はさほど大きな問題ではない。少なくとも、作品の母国である日本での大ヒットこそが、一番の狙いだったとみていいだろう。

 先週ついに発表された第89回アカデミー賞のノミネーション。そこで歴代最多タイのノミネートを獲得し、大旋風を巻き起こしている『ラ・ラ・ランド』は1億ドルを突破。アメリカ製作者組合賞の作品賞にも輝き、ますます2016年を代表する作品への座に一歩近づいた。

ラ・ラ・ランド サブ4

(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.

 同じく、作品賞ほか3部門に候補入りを果たした『Hidden Figures』も1億ドルを突破。大ヒットの波に乗ってアカデミー賞でも台風の目となることを期待されていたが、少々インパクトを欠く候補数に落ち着いた。それでもこの両作の勢いは衰えを知らず、アカデミー賞の本番まであと1ヶ月、上位をキープし続ける可能性も充分だ。

 他の初登場作品では、『シリアナ』以来となるスティーヴン・ギャガンの最新作『Gold』が10位にランクイン。すっかりオスカー俳優としての貫禄を携えたマシュー・マコノヒーであるが、小作とヒット作を交互に輩出している様相だ。もっぱらこちらは前者のほうであろう。

 また、アカデミー外国語映画賞にノミネートされたイラン映画『セールスマン』は3館での限定公開をスタートさせ、1館あたり23000ドルというなかなかの好スタート。しかし、主演女優のアカデミー賞授賞式ボイコット宣言に続き、アスガー・ファルハディ監督がアメリカへの入国を拒否されるなど、トランプ政権発足による影響を大いに受けた同作。もしかすると、その反動で外国語映画賞を授賞させる動きが出てくるかもしれない。

 さて来週は、『ヒューゴの不思議な発明』から数年ですっかり大人になったエイサ・バターフィールドが主演を務めるSFロマンス『The Space Between Us』、そしてアメリカ版『リング』シリーズの12年ぶりの最新作『Rings』がいずれも2800館規模で拡大公開される。

(文:久保田和馬)

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    ライタープロフィール

    久保田和馬

    久保田和馬

    久保田 和馬 1989年生まれ。映画評論家/映画ライター/映像作家。フランス映画とアジア圏の映画をこよなく愛する。大学時代からの自主制作の延長で映像制作を行い、2013年から文筆業を開始。「図書新聞」へ映画評の寄稿、「リアルサウンド映画部」への寄稿など。

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