今夏味わいたい青春…『青夏』『センセイ君主』の見どころ!

©2018映画「青夏」製作委員会 

いよいよ夏本番。今年は暑さがつらく、大変な夏になりそうです。
暑苦しい日々が続くなかでも、やっぱりキュンキュンしたいですよね。

2018年8月1日に同日公開された映画『青夏 きみに恋した30日』、『センセイ君主』。どちらも漫画を原作にした実写化で青春恋愛映画です。

ご覧になる際には、ぜひハシゴして両方観てほしい2作品なのですが、今回はそれぞれの見どころをお伝えします。

『青夏 きみに恋した30日』3つの見どころ

©2018映画「青夏」製作委員会 

夏休みの間だけ、祖母の家で過ごす事になった東京の女子高生・理緒(葵わかな)が、地元の高校生・吟蔵(佐野勇斗)と出会うことで恋が動き出します。

吟蔵の優しさに触れて、すぐに恋に落ちた理緒と、少しずつ理緒に惹かれていく吟蔵。
一緒にいられるのは夏休みだけという限られた時間のなかで、ふたりは葛藤しながらも恋をします。

川でのバーベキューや花火大会、町内のお祭りなど夏らしさにあふれ、夏こそみたい作品です。

人気急上昇中の葵わかな、佐野勇斗が主演!

朝ドラ「わろてんか」でヒロインを務め、今人気急上昇中の葵わかなさん。最近では二宮和也さん主演の日曜劇場「ブラックペアン」(2018年4月、TBS)にも出演し、CMなどで見かける日も多くなりました。

そして、佐野勇斗さんにとって初めてのレギュラー出演となった菅野美穂さん主演のドラマ「砂の塔〜知りすぎた隣人」(2016年10月、TBS)で注目され、その後出演が相次いでいます。佐野さんは今年、すでに公開されたものも含め6本の映画に出演し、急成長の1年です。

今後のさらなる活躍が期待されているふたりが、映画『くちびるに歌を』(2015)以来の再共演で、今回はラブストーリーに挑みました。

理緒の一直線な思いと、進路に悩む吟蔵がリアル

吟蔵に一目惚れする理緒のまっすぐな思いに共感した人も多いのではないでしょうか。後先考えず告白をしたり、思ったことをそのまま言葉にしたりする猪突猛進な一面もありながら、相手に気持ちを伝えずにはいられないフレッシュさが高校生らしくもありました。

高校1年生の理緒に対して、吟蔵は2つ上の3年生。デザインの仕事に興味を持ち、父親が営む酒屋の宣伝をかねてポストカードを作っていました。ところが、父親の仕事を継ごうと地元に残ることを決めていて、夢を諦めるつもりでいます。婚約者もいて、将来の結婚相手も決まっている状態です。吟蔵は、まわりの人には自分の夢を話さず、なかば諦めもあるものの、進路に迷い、揺れ動く様子が描かれていました。

そんな中で理緒と恋に落ちます。夏休み限定の恋愛はできないと後ろ向きな吟蔵に対して、積極的で前向きな理緒が、少しずつ吟蔵の気持ちを変え、再び夢に向かって挑戦する気持ちにさせていきます。

途中からは恋人として仲良くしていたふたりでしたが、理緒は、お別れをする寂しさから夏休み最終日を待たずして、無断で東京に帰ってしまいました。それを知って急いでバイクで追いかける吟蔵の必死な姿にグっときます。

それ以来、連絡を取り合わず疎遠になっていたふたりでしたが、吟蔵がデザインの勉強をするため、上京することを決断。東京で運命の再会を果たします。

途中、婚約者や、東京で理緒に想いを寄せる男子も登場しますが、理緒と吟蔵のまっすぐな思いで突き進む恋は見逃せません。

美しい自然を満喫できる

ストーリーを支えたのが、美しくきれいな上湖村の風景です。上湖村というのは作品のなかでの地名ですが、三重で撮影された壮大な山川、見渡すかぎりのひまわりなど、夏の空気を満喫させてくれます。

重要なシーンに選ばれる場所もとても魅力的で、景色も一緒に堪能できるので、観終わったあとには共にひと夏を終えたような、理緒や吟蔵と一緒に過ごしたような気持ちにさせてくれました。

ストーリーも見逃せませんが、美しい景色を楽しむこともお忘れなく。

『センセイ君主』3つの見どころ

©2018 「センセイ君主」製作委員会 ©幸田もも子/集英社 

「ヒロイン失格」など人気少女漫画を描く幸田もも子さんの漫画が原作で、映画『君の膵臓をたべたい』を大ヒットさせた月川翔さんが監督を務めました。

告白7連敗中の佐丸あゆは(浜辺美波)は恋に猛進する元気で可愛らしく、パワフルな女子高生。あゆはが通う高校に教師としてやってきたのが、クールな印象の弘光センセイ(竹内涼真)です。最初は、その冷たい感じを嫌っていたあゆはですが、一緒に過ごすうちにキュンキュンして好きになってしまいます。

「絶対に先生をおとしてみせます」と宣言し、弘光センセイとの恋愛バトルが勃発。ふたりの恋のゆくえはどうなるのでしょうか。

キラキラ映画史上最高にコミカルで笑える作品

映画『ヒロイン失格』でも、桐谷美玲さんがコミカルな演技に挑戦し、コメディエンヌとしての才能を開花させていましたが、今回はさらにその上を行くかのようなコメディっぷり。

笑えて笑えて笑えてちょっぴり泣ける、これ以上ないくらい楽しめる映画になっていました。

竹内涼真と浜辺美波の新境地

主役ふたりが魅力的なのが何よりの見どころです。初めての教師役に挑戦した竹内涼真さんは、クールでシュッと整ったキャラクター。ほとんど笑わず、会話の切り返しも早く、頭が良くて文句のいいようがありません。

一方で、あゆははとにかくパワフル。月川監督とは『君の膵臓をたべたい』でも共演していますが、まったく違うキャラクターで驚きます。パワフルなあゆはと、クールで笑わない弘光の対比が、観ていて面白くて、コミカルさを引き立てていました。

映画のほとんどが笑える笑えるのですが、ところどころでしっとりと見せる部分もあって、そのギャップにもどんどん引き込まれてしまいます。いつもニコニコしているあゆはが涙する場面には心が奪われてしまい、冷静な弘光センセイがあゆはの猛アタックによって心乱されているところは、観ていて愛おしさを感じます。

全体を通してとても楽しい作品ですが、コメディだけでなく、深く描かれた人間模様に魅せられますし、大胆な部分と繊細なお芝居を見事に演じ分けたふたりもさすがです。

脇を支えたキャラクターも愛おしかった

あゆはに密かに想いを寄せる虎竹を演じたのは佐藤大樹さん。『HiGH&LOW』シリーズのほか、今年は映画『ママレード・ボーイ』にも出演しました。『ママレード・ボーイ』の時と比べていきいきとお芝居をしていた印象で、これからさらに俳優としての活躍に期待できそうです。

そして、女子高生でありながらBL漫画を描く葵役に川栄李奈さん。浜辺美波さんと共に、コミカルなお芝居が光りました。今作での登場シーンは決して多くはなかったのですが、クラスの中での圧倒的な存在感に心を奪われたひとも多いはず。

葵の彼氏役を演じた矢本悠馬さんも、数シーンのみの登場でしたが、ついついクスっと笑ってしまうキュートなキャラクターを演じていました。最後に、『青夏』にも出演していた水石亜飛夢さん。青夏では高校生漫画家としてクセの強いキャラクターを演じていましたが、『センセイ君主』では、あゆはに告白される役。冒頭シーンに登場しますので、お見逃しなく。

どちらも一生懸命な高校生に心奪われる映画

王道ストーリーを貫きながら夏限定でさわやかな『青夏 きみに恋した30日』と、先生と生徒の恋愛でありながらもコミカルで楽しい作品に仕上がった『センセイ君主』。

それぞれテイストは違いますが、少女漫画原作の実写映画ならではのキュンとするシーンがたくさんあり、さわやかでたくさん笑えて、どちらも夏にぴったりな作品です。一生懸命に恋に突き進むヒロインを応援したくなります。

ぜひ、2作品とも劇場で楽しんでください!

(文:kamito努)


    ライタープロフィール

    kamito努

    kamito努

    1995年生まれ、現役大学生。京都在住で、フリーランスライターです。 もともと邦画が好きで、話題作はもちろん、ミニシアターへも足を運んでいますが、 最近は洋画も多数鑑賞します。ともに音楽系の映画が好きです! かなりミーハーなので王道は欠かさずチェックしています!

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