ウィスキーと合うシネマ、『紙の月』

この頃、ウィスキーと合う映画ってないかなあ、とずっと考えていました。

重いウィスキーグラスで少量のアルコールにオンザロックやトニック割り。
薄暗い室内で其れをを喉に通らせ熱さを感じながら、静かに時間をかけて味わう。
1-2時間かけてやっと1、2杯分のグラスをじわじわと味わうのって、映画観賞に合う飲み方だなあ~と思った訳です。

そんな事を考えている時にTVで見たのが、東京国際映画祭で尋常ではない美しい輝きを放った宮沢りえさん。

彼女がPRしていたのは、7年ぶりの主演作品『紙の月』でした。

一見何不自由なく、真面目な人生を生きていた銀行営業の梨花が、顧客の財産に手を出し巨額の横領を犯していくーー。
初めは顧客から黙って立て替えとして借りたお金だったが、徐々に膨らむ横領額。
質素だった主婦の梨花はブランド品を身にまとい、自分に興味を失った夫を放って学生の不倫相手と高級ホテルで豪遊。
この生活はいつまで続くのか、そしてまさかのバンコクでのクライマックスとは?

金の欲しさが動機なのは間違いないが、その背景には自由、救い、正義を求めている素直で無垢な梨花がいるのも見える。
営業先と銀行での横領現場はこの物語に常にサスペンスを与えるが、映画全体のトーンはどこか物静かで切ない。
作品には言葉では捉えきれない繊細さや壮大感があり、宮沢りえさんの演技は期待を裏切らず作品を引っ張り、観客を物語に引き込んでました。

本作品、東京国際映画祭では観客賞と宮沢りえさんへの最優秀女優賞を受賞しており、実際に観てみたところ非常に茫洋さとスリルがある味わい深い映画です。

一見女性ターゲットな作品ですが、男性陣にもウィスキーでも嗜みながら楽しんで頂けるのではないか、と思います(笑)
松竹さんに、是非「『紙の月』 x ウィスキー」をコンセプトに、イベントでも開いて頂きたいくらいです…!
(しかも実際に宮沢りえさんがウィスキー宣伝してたら、たまらないTVCMが出来るんだろうなあ…)

まあ独り言はこのぐらいにしておき…
2014年末のヒット作品『紙の月』、是非一度ご堪能ください^^

終”

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