乃木坂46 能條愛未、映画『ゴーン・ガール』を見て“恐れおののく”
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今週の乃木坂週刊映画は、鬼才デヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』。かなり強烈な映画である本作を、能條さんはどのようにご覧になられたのでしょうか。
■前回までの記事
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■『ゴーン・ガール』作品概要
結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラー。アメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースに、理想の夫婦が抱える秘密を暴く。監督は、『ソーシャル・ネットワーク』などの鬼才デヴィッド・フィンチャー。主演はオスカー受賞作『アルゴ』など監督業でも活躍するベン・アフレック、妻には『アウトロー』などのロザムンド・パイクがふんする。
ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……。
※以下の内容は作品の真相、ネタバレを含みます。気になる方は作品をご覧になられてからお読みください。本作はすでにDVD等ソフト化がされています。
あとで読む方は、「乃木坂週刊映画」の過去記事をこちらからお楽しみください。
■恐いし…イライラするし…
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何というか、この映画の主人公、ひどいですよね(笑)
ネタバレしながら語ると、主人公は旦那さんではなく、失踪した奥さん。全部奥さんの策略でしたという話なわけですけど、こんな恐ろしい人この世に存在するのかっていうくらい凄まじい人でしたね。
当初の計画性も恐いですし、途中で計画が変わってからの行動も恐い。最後の最後で旦那を改めて巻き込むその決断や表情もとにかく恐い。
ある意味ホラーより恐いと思いましたし、私の周囲にあんな人がいたら気がおかしくなってしまうと思うほどでした。
同時に、この奥さんとにかくイライラします(笑)ご覧になっていただければ同意頂けるとは思います。もうとにかく見ていて「いい加減にしてくれ」と心の中で何度も叫びました。
■この展開は全く予想できなかった
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先に感想を述べましたが、サスペンスと言いますか、物語の真実を予想するのが楽しい作品だなと思います。
タイトルが『ゴーン・ガール』で、“失踪した女性”。序盤の内容から、何だかんだ言いつつ旦那さんが奥さんを殺したという話だと私は予想していました。
そしたら旦那さんは犯人でないどころか、全て奥さんの自作自演。
中盤で奥さんが計画的に失踪を装っていたことがわかるシーンでは、驚愕してしまいました。開いた口が塞がらないと言いますか、ポカーンとしてしまうほどの衝撃でした。
そして真相がわかってからも驚きの展開で…。昔の男を利用して、しかも殺してしまうという。そしてそれも正当防衛を装って警察を騙し、最後は復讐したはずの旦那の元へと帰っていく…。
全てが予想外の物語でしたね。
きっと、もう一度見ると様々な伏線に気付けると思うのですが…これもう一回見るのはなかなか体力使いますね…(笑)
■よくある夫婦間のトラブル?
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とんでもない展開を辿る映画ですが、そのきっかけはよくあるであろう夫婦間のトラブル。
もちろんいけないことですが、よくある浮気が原因なわけで、まさか旦那さんもこんなことになるとは思いもよらなかったことでしょう。
しかも散々痛い目に遭わされて、それできれいに別れるとかでもなく、再び奥さんは戻ってくるという…。しかも勝手に人工授精をさせて身ごもって逃げられないようにするという周到さ。
天才とサイコパスは紙一重だなと思った映画は数ありますが、この奥さんはその最上級ではないかと思いました。
人を怒らせると何をしでかすかわかりませんね。友人でもそうかもしれないので、私も気をつけていきたいと思います(笑)
■ハッピーエンドから一番遠いところにある映画
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バッドエンドの映画は数あれど、バッドエンドを通り越した何か変な境地に達した映画だなと思いました。
奥さんが何を望んでいるかはわからないし、旦那さんは逃げたいのに逃げられない。子供が生まれるので幸せが訪れるかもしれない。でも…。
とりあえず、ハッピーエンドから一番遠いところに着地した映画だとは思いました。
それくらい衝撃的な映画なので…みなさんもチャレンジしてみませんか?(笑)
(取材・構成:柳下修平/撮影:MAKOTO TSURUTA)
(撮影協力:AOYAMA ZERO)
能條愛未 プロフィール(Ami Noujo Profile)
能條愛未
1994年10月18日 神奈川県生まれ 血液型 A型
乃木坂46 一期生メンバー
月に10本は必ず見るというほどの映画好き。
映画、舞台と女優としての活動の場をひろげるほか、バラエティーでも持ち前のセンスで活躍中。
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