離婚目前のリアルトークに驚愕…『家族はつらいよ』✕円満離婚の日イベント
“円満離婚の日”(2月29日)を迎えるにあたり、山田洋次監督の映画『家族はつらいよ』が、涙活や離婚式プランナーである寺井広樹氏とコラボした“奥様限定試写会”を開催し、寺井広樹氏と漫画家・倉田真由美がイベントに登壇した。
”円満離婚の日”で奥様限定試写会を実施!映画『家族はつらいよ』
映画『家族はつらいよ」は、『男はつらいよ』をはじめ『たそがれ清兵衛』『おとうと』『母と暮せば』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督が、2013年に公開した『東京家族』のキャスト8人とともに、一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動をめぐり、現代の家族をコミカルに描くファン待望の喜劇作品。
橋爪功×吉行和子が“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦に西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子×林家正蔵、次男カップルを妻夫木聡×蒼井優が務める。
昨日2016年2月28日に東京・スペースFS汐留にておこなわれた“『家族はつらいよ』“円満離婚の日” 奥様限定試写会イベント”に集まったのは“一度は離婚を考えたことがある”女性限定ということもあり、本編の上映が終了すると客席からは劇中のセリフやシーンを振り返る会話が飛び交い、会場は早くも大盛り上がり。そして観客からの大きな拍手に迎えられて、離婚式プランナーの寺井広樹と、『だめんず・うぉ〜か〜』などで知られる漫画家・倉田真由美が舞台に登場した。
イベントのタイトルにもなっている、『円満離婚の日』を制定した寺井広樹は「4年に一度の2月29日に、結婚や離婚の本質とは何かを改めて考える機会を作りたいと考え、制定しました。離婚式は家族や友人たちの前で再出発をするという前向きなセレモニーです。2009年から始まりこの7年間で約370組が離婚式を挙げました。当初は20代の方たちが多かったのですが、最近では40代〜60代の熟年離婚が増えていますね」と、近年の離婚の実情を解説。
過去に一度離婚経験のある倉田真由美は「私は一応円満離婚でしたが、関係がすごく悪くなってからの離婚だったので離婚後は全く連絡をとっていないんです。大事な子供のお父さんではあるので、もうちょっと良い関係で終わっておきたかったという後悔があります。そういう意味で離婚式ができるくらいの関係で終わるというのは、すこく理想的だと思いますね」と自らの経験を交えた意見を語った。
また、本作の感想について問われると、倉田真由美は「周造と富子に自分の祖父母の夫婦関係を投影してしまい、特に家族会議のシーンで富子が夫への不満を語るところは『分かる、分かる』って思いながら観ました。すごく大きなきっかけがあるわけではなく、日々のすれ違いや、だらだらと我慢してしまいがちな夫の駄目さ加減がすごくリアルですよね。この映画は本当に今の日本の家族の姿を凝縮しているので、皆さんも共感できるポイントがどこかにあると思います」と話し、一方の寺井は「私も最初から最後まで共感しっぱなし。男性って恥ずかしくてなかなか『ありがとう』と面と向かって言えないんですよね」と、この日唯一の男性として男心を代弁しました。
イベントの中盤では、まさに明日離婚届を提出するという40代の女性2人が、観客の奥様方を代表してトークセッションに参加。離婚をするか迷っているという女性たちに対して倉田真由美は「私は合わない人とは別れた方がいいとずっと言っていますが、人によっては不幸になってしまう場合もあります。それを自分で判断する基準は、実はお金の問題ではなくて世間体を気にするかどうか。周りからどう思われているか怖いと思う人は、思いとどまって我慢したほうがいいかもしれません」と独自の視点からアドバイス。
フリップトークのコーナーで“今まで一番ひどい!と思った、パートナーからの言葉は?”というお題になると、壇上の女性2人から「主人が不倫しており、この先どうしようと思っているか問い詰めたら『2人とも好きって』と言われて、何この人って思いました」「深夜に尿管結石で苦しんでいた時『病院いけば?俺は明日早いから』と夫に言われ寝られてしまい、結局自分で救急車を呼びました」と、倉田真由美もびっくりのリアルな暴露話が飛び出す一幕も。
また、観客から“つらい経験をどう乗越えてきたか”という質問があがると、倉田真由美は「結局は時間が解決しますが、自分の弱いところを補強してくれる相性の良いパートナーがいると救われますね。昔付き合っていた人に『世界中が敵になっても僕は味方でいるよ』と言われたことがあるのですが、逆に自分はそんなに駄目なのかなと思ってしまいました。でも今の夫は『そんなことくらいで落ち込んでいるの?(笑)』と言ってくれて、人によっては軽く感じてしまうかもしれませんが私はすごく楽になりました」と、自分にとって相性の良いパートナーを選ぶことの大切さを語った。
最後に、離婚に迷っている女性たちに向けてメッセージを求められると、寺井広樹は「今まで離婚式をした人の中で離婚を後悔している人、ゼロです」と後押しし、倉田真由美は「離婚すれば、たいがい女性は一人になって幸せになります。良いことしかないですよ」とエールを送った。
イベントの最後に観客をバックにフォトセッションが行なわれ、倉田真由美の「家族は、つらいよ!」というかけ声に続き、「妻は、もっとつらいよーー!!」と全員で声を揃え、奥様たちの本音に終始笑いに包まれたトークイベントとなった。
映画『家族はつらいよ』は2016年3月12日(土)全国ロードショー。
(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会
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