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先人たちの様々な活躍を楽しませてくれる時代劇映画7選
先人たちの様々な活躍を楽しませてくれる時代劇映画7選
今週末9月10日より映画『超高速!参勤交代 リターンズ』が公開となる。
本作は、第38回日本アカデミー賞、第57回ブルーリボン賞作品賞受賞など高い評価を得た『超高速!参勤交代』(2014)の続編となる作品。
『超高速!参勤交代リターンズ』(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
出演キャストは主演の佐々木蔵之介やヒロインの深田恭子をはじめとして、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李(Hey!Say!JUMP)、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦といった前作キャストが引き続き続投。さらに本作から、古田新太、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開、富田靖子、橋本じゅん、大鶴義丹ら実力派俳優たちが参加し、物語に彩りを加える。メガホンをとるのは、前作と同じく本木克英監督だ。
『超高速!参勤交代リターンズ』(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
近年は、前作の『超高速!参勤交代』をはじめとして、時代劇映画が数々とヒットを飛ばし、その勢いがとどまることがない。義理や人情、男気あふれるストーリー、殺陣の激しさといった従来の時代劇のイメージ健在の作品ばかりでなく、知恵や人柄の良さでその時代を生き抜いた侍や百姓たちを描いた作品も次々に生み出され、バラエティに富んだ時代劇映画が我々を楽しませてくれる。
※写真左から本木克英監督、佐々木蔵之介、深田恭子
評価が高く、待望の続編となった本作について主演の佐々木蔵之介は「時代劇ってこんなに面白いんだ!かっこいいんだ!自由なんだ!と思えます。」と語り、本木克英監督も「時代劇だからこそできること、時代劇にしかできないことを詰め込んだ楽しい作品になっていると思います」とコメントを寄せ、時代劇の進化と作品の仕上がりに自信をのぞかせている。
そこで、今回は、日本だからこそ表現できる世界観と先人たちの様々な活躍を楽しませてくれる、近年の時代劇の中から7作品をピックアップしてみた。
『武士の家計簿』(2010)
(C)2010「武士の家計簿」製作委員会『武士の家計簿』(amazon)
歴史学者・磯田道史の著書を元に映画化した『武士の家計簿』。幕末の動乱の最中、膨大に膨れ上がった家の借金返済のため質素倹約に努め、刀ではなくそろばんを用いて家を守ろうとした”そろばん侍”とそれを支える家族模様を描いた作品だ。実話が基となっており、侍は戦だけでなく多方面で活躍していたことを物語っている。
「倍返しだ!」が流行語になったドラマ「半沢直樹」(2013)でも銀行員の役を演じた堺雅人が、それよりも前にそろばんを持ち熱演した作品。堺はその演技が高く評価され、第36回報知映画賞 主演男優賞受賞を受賞するに至った。表彰式の前日に、メガホンをとった森田芳光監督が、61歳という若さで亡くなるという訃報が伝えられ、森田監督のこれまでの功績と併せて、非常に思い出深い作品ともなった。
『るろうに剣心』(2012)&『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(2014)
(c)和月伸宏/集英社 (c) 2012「るろうに剣心」製作委員会
(c)和月伸宏/集英社 (c)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会『るろうに剣心』(amazon)
幕末に最強の人斬りとして名を馳せた主人公・緋村剣心が、明治という新時代になって一転、“不殺の誓い”を立て、「人斬り抜刀斎」との異名で、人を斬らずに世の悪に立ち向かっていく様を描いた、和月伸宏の大人気漫画を実写化した作品。
従来の時代劇の枠に囚われずアクロバティックな完成度の高いアクションで、第1回ジャパンアクションアワードのベストスタント賞、ベストアクション男優賞(佐藤健)、ベストアクション作品賞を受賞、新しい時代劇像を確立させたと言っても過言ではない一大シリーズとなった。主人公・緋村剣心を演じた佐藤健の演技、そして漫画原作でありながらも原作ファンも裏切らない完成度の高さに、メガホンをとった大友啓史監督にとっても代表作となった。
『超高速!参勤交代』(2014)
(C)2014「超高速!参勤交代」製作委員会『超高速! 参勤交代』(amazon)
幕府の陰謀で突如「5日以内に江戸へ参勤せよ」と無理難題を強いられた湯長谷藩の殿様・内藤政醇と藩士たち。時間も、金も、人も足りないなかで、次々に訪れるピンチを知恵と工夫で乗り越えていく奇想天外なストーリー。
第38回日本アカデミー賞、第57回ブルーリボン賞作品賞受賞など高い評価を得て、今年続編の製作も決まった作品。コメディ要素を盛り込んだ時代劇作品で大ヒットを遂げ、主演の佐々木蔵之介や、本木克英監督にとって近年の代表作となった。
『殿、利息でござる!』(2016)
(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会『殿、利息でござる!』amazon
『殿、利息でござる!』は、磯田道史の近著「無私の日本人」の1編「穀田屋十三郎」を原作に、今から250年前の仙台藩吉岡宿に実在した穀田屋十三郎ら庶民9人の“宿場救済計画”に奔走する姿を描く、実話に基づいた物語。
搾取される側から搾取する側へと一発逆転する策に賭けた、町の人々の奮闘ぶりに心を熱くさせられる作品で、実話ながらも「先祖が偉いことしたと口外してはならない」という教えの為これまで広く世に知られず、歴史に埋もれていた感動秘話をユーモアたっぷりに描いていた。主人公・穀田屋十三郎を阿部サダオが演じ、メガホンを待望の時代劇作品となった中村義洋監督がとった。
『信長協奏曲』(2016)
(C)石井あゆみ/小学館(C)2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』(amazon)
映画『信長協奏曲』は「織田信長が実は現代からタイムスリップした高校生だったら……?」という奇想天外な着想とそのポップな世界観で大人気の石井あゆみによる同名人気コミックを実写映画化した作品。
2014年に開局55周年を迎えたフジテレビが「アニメ」「ドラマ」「実写映画」の3種類のメディアで一挙に描く大型プロジェクトを発表し、ドラマでは時代劇でありながらも異例の月9枠で放送され、主演の小栗旬の好演もあり、幅広い層から支持を集め、ドラマでも高視聴率を記録し劇場版で最終章を迎えた。
現代人の主人公が戦国時代にタイムスリップする作品は、これまでも「仁」「信長のシェフ」『戦国自衛隊』などがあるが、本作では主人公の高校生が信長になるという意外な設定、そしてそこから生まれた人情模様に観るものを魅了した。
『超高速!参勤交代リターンズ』(2016)
(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
そして最後は映画『超高速!参勤交代 リターンズ』。今回紹介した中で、2016年公開の時代劇作品は3作品と非常に多くラインナップされているが、まさにその締めくくりを飾ると言っても過言ではないほどの、痛快時代劇エンターテイメント作品に仕上がっている。
いよいよ今週末9月10日より、全国ロードショー。彼らの更なる過酷な冒険を刮目せよ!
なお、先日シネマズでは『超高速!参勤交代 リターンズ』公開記念として、映画の内容に併せて、タクシーで湯長谷藩まで行くと「乗車賃がいくらかかるのか?」という実験の企画も行なっている。こちらも映画と併せてチェック!
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