『モアナと伝説の海』がV2!今週の全米興収ランキング速報![12/4〜12/6]
全米興収ランキング(12/4〜12/6)
1位(→)『モアナと伝説の海』
2位(→)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
3位(↑)『メッセージ』
4位(→)『マリアンヌ』
5位(↓)『ドクター・ストレンジ』
6位(→)『Trolls』
7位(↑)『Hacksaw Ridge』
8位(↓)『Bad Santa2』
9位(NEW)『Incarnate』
10位(↓)『Almost Christmas』
(速報値/Box Office Mojo参照)
今週は大作の公開がほとんどなかったせいもあってか、上位に大きな変動は見られず。先週に引き続き、ディズニーの『モアナと伝説の海』が2週連続の1位を獲得し、興行収入は早くも1億ドルを突破。
(C)2016 Disney. All Rights Reserved.
さらに先週触れたとおり、今週で配給のブエナビスタは2016年の国内トータル興収が24億5600万ドルを突破。昨年ユニバーサルが記録した配給会社別の年間興収記録を上回る快挙を成し遂げたのである。再来週公開の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でこの記録をどこまで伸ばせるかに期待が集まる。
ベストテン圏内で順位を上げてきたのはドゥニ・ヴィルヌーヴの『メッセージ』とメル・ギブソンの『Hacksaw Ridge』の2作品だ。共通していることは、どちらも来年のアカデミー賞に向けた賞レースで注目度を増しているという点だろう。先日発表されたブロードキャスト映画批評家協会賞では両作とも作品賞と監督賞で候補入り。また、『メッセージ』のエイミー・アダムスは重要な前哨戦として知られるナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で主演女優賞を獲得しており、本番での活躍も期待されているのだ。
そんなエイミー・アダムスと、アカデミー賞で真っ向から戦うことになるのが、今週限定公開が始まった『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマンだ。今のところ発表されている前哨戦では戴冠していないものの、最有力候補は揺るがない。また、同作は他の主要部門での候補入りも大きく期待されているのだ。その期待に応えるように、わずか5館での上映でありながらベスト20入りを果たした。1館あたりのアベレージは5万5000ドルほど。今年の有力作では、今週11位にランクアップを果たした『Manchester by the Sea』(1館あたり約6万4000ドル)、14位の『Moonlight』(1館あたり約10万ドル)に後塵を喫したとはいえ、この数字は立派である。
ところで、日本で大旋風を巻き起こしているアニメ映画『君の名は。』。今週からスタートした中国でも、記録的な大ヒットスタートを迎えたと報じられているが、果たしてアメリカではどうか。年明けの全米公開を前に、エントリーを果たしているアカデミー賞の候補資格獲得のため、2日からロサンゼルスのレムリ・ミュージック・ホールで1週間限定上映をスタートさせた。
(C)2016「君の名は。」製作委員会
残念ながら公式な数字の発表はされていないが、4日の日曜日に行われた6回の上映の内、5回が完売。5日の月曜日の上映も5回中3回が今朝の時点で完売しているようだ。キャパシティの小さいシアターとはいえ、英語字幕版での上映でこれだけの話題を備えていれば、年明けの全米公開が楽しみなところだ。
さて、12月に入りアカデミー賞へ向けた有力作が相次いで上映を開始している全米だが、ついに来週から大本命との呼び声が高い、デイミアン・チャゼルの最新作『ラ・ラ・ランド』が公開される。まずは5館のみの限定公開とはいえ、どのようなインパクトを残すことができるだろうか。
(文:久保田和馬)
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