永山絢斗、満島ひかりの恋人役に。『海辺の生と死』
満島ひかりが4年ぶりに単独主演をつとめる映画『海辺の生と死』の公開日が決定、永山絢斗ら追加キャストが発表となった。
映画『海辺の生と死』永山絢斗ら追加キャスト発表
昭和19年(1944年)12月、奄美 カゲロウ島。国民学校教員として働く大平トエ(満島ひかり)は、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長 朔中尉(永山絢斗)と出会う。朔が兵隊の教育用に本を借りたいと言ってきたことから知り合い、互いに好意を抱き合う。島の子供たちに慕われ、軍歌よりも島唄を歌いたがる軍人らしくない朔にトエは惹かれていく。やがて、トエは朔と逢瀬を重ねるようになる。しかし、時の経過と共に敵襲は激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型爆弾が落とされる。そして、ついに朔が出撃する日がやってきた。母の遺品の喪服を着て、短刀を胸に抱いたトエは家を飛び出し、いつもの浜辺へと無我夢中で駆けるのだった――
映画『海辺の生と死』は、「死の棘」で知られる島尾敏雄とその妻・島尾ミホが、それぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島・加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たした。2人が出会い永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた、「死の棘」へと続く愛の物語。
本作で主演を務めるのは『夏の終わり』以来、4年ぶりの単独主演となる満島ひかり。国民学校の教師・トエ演じ、劇中では奄美島唄の第一人者・朝崎郁恵が歌唱指導に当たったという歌声も披露する。メガホンを取るのは『アレノ』の越川道夫監督。
このたび、本作の追加キャストが発表となった。
トエの恋人で島尾敏雄をモデルとした朔中尉を演じるのは、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの夫役を演じるなど、実力・人気ともに現在注目を集める永山絢斗。文学三昧の生活から、突然特攻艇隊隊長に任ぜられた一人の青年の生きる姿を熱演する。
さらに、島で慈父(うんじゅ)と慕われるトエの父親役に『かぞくのくに』の津嘉山正種、朔中尉の部下・大坪役に『帝一の國』『あゝ、荒野』と出演作の公開が控える井之脇海、自分より若い上官に鬱屈した表情を見せる兵士に川瀬陽太と、実力派が顔をそろえる。
今回の情報解禁に併せて、永山絢斗からのコメントがシネマズに到着した。
永山絢斗/朔中尉役
瀬相港で一人フェリーを待つ間、ワクワクを抑えきれず防波堤を走って海に飛び込んだのは紛れもなく『この、僕』でした。どの島とも異なる独特な雰囲気を持つ奄美大島加計呂麻島で送った撮影の日々に、監督・共演者・スタッフ・出会うことの出来た全ての皆さん、海に・砂浜に・動物たちに・たくさんの緑に、そして島尾敏雄さん島尾ミホさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
朔という一人の男の胸の内の葛藤に、僕自身も苦しみ、心が同じように高鳴って、幸せを感じることが不思議なまでに出来ました。そして僕の中で朔という男は、今でも軍服を着たままの姿で、壁一枚隔てたすぐ向こう側にいるように感じるのです。
映画『海辺の生と死』は2017年7月29日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開。
(C)2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
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