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2017年07月21日

事実と違う?!映画『ビニー/信じる男』で描かれた“逆サバ”伝説

事実と違う?!映画『ビニー/信じる男』で描かれた“逆サバ”伝説

ビニー/信じる男



世界のスポーツ史上類をみない超人的なカムバックを目指したボクシングの元世界チャンピオン、ビニー・パジェンサの実話を描いた映画『ビニー/信じる男』が本日7月21日より公開となる。

ビニー/信じる男 サブ2



世界チャンピオンに輝いた直後に交通事故で瀕死の重傷を負い、歩けるようになることも不可能と言われる中で自分を信じてトレーニングを重ね、頂点へのカムバックを目指した伝説のボクサー、ビニー・パジェンサ。その衝撃の実話を巨匠マーティン・スコセッシ製作総指揮で映画化した本作。

主人公・ビニーを、『セッション』でその名を一躍轟かせたマイルズ・テラーが徹底した役作りで熱演。そしてマイク・タイソンを世界チャンピオンに押し上げた経歴を持つビニーのトレーナー、ケビン・ルーニー役を『ハドソン川の奇跡』のアーロン・エッカート演じ、観る者の魂を震わせる熱い映画となっている。

ビニー/信じる男 サブ8



ベン・ヤンガー監督が、撮影前にビニー本人へ何度も取材を重ねたという本作。実に信じがたい、まさに伝説と呼べるエピソードが多く描かれているが、映画では実際の出来事よりも少しオーバーに描くことも多い中、本作ではビニー・パジェンサが余りにもクレイジーで、現実離れしたエピソードが多いため、リアリティを出すためにむしろ控えめに描く“逆サバ読み”をしたことを、ベン・ヤンガー監督が明かしている。

“逆サバ読み”エピソードのひとつは、世界チャンピオンに輝いた後、交通事故に遭って大けがを負ったビニーがトレーニングを開始させた時期だ。

ビニー/信じる男 サブ3



手術を受け「ハロ」と呼ばれる4.5キロもの医療器具を、頭蓋骨に4カ所孔を開け装着、その後トレーニングを開始したことは映画も実際も同じだが、映画の中では退院から1ヶ月後にトレーニングを開始する設定となっている。ところが、実際は入院から6日後に退院した後という、信じられないほどの早い時期からトレーニングを始めているのだ。

ビニー/信じる男 ハロ



ビニーの汗に濡れた服を見た母親は「まさかトレーニングしてるなんて言わないで」と言ったそうだが、彼は「俺はやってみせる」と聞く耳を傾けなかったそう。なるべく安静に、という医者の指示を無視し、ハロを装着したままジムに通うという、信じられないことをやってのけたのだ。

ビニー/信じる男 サブ9



また別の“逆サバ読み”エピソードだと、ビニーが劇中でカジノで500ドルを賭け、ゲームに勝ち2万ドルを手に意気揚々とホテルに戻るシーンが描かれているが、これも実際とは異なっている。

実際は2万ドルどころか、6万5千ドルも大勝ちしたとビニー本人が語っている。自慢のエピソードを控えめに描かれてしまった本人は「ベン(監督)にでたらめじゃないか!て言ったんだ。でも彼はこう言った。『わかってるよ。だがそんな金額、誰も信じないよ』って」と、茶目っ気たっぷりに明かしている。

映画『ビニー/信じる男』は2017年7月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。



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