『ワンダーウーマン』も出演の犯罪集団劇映画『トリプル9』の魅力
本日8月25日に公開となる『ワンダーウーマン』で早くも人気沸騰、史上最強のスーパー・ヒロイン、ダイアナことワンダーウーマンに扮するガル・ガドット。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
本作でブレイク必至のガル・ガドットですが、では彼女が他にどんな作品に出ていたか、知りたくはないですか?
というわけで、今回はガル・ガドットが出演している2016年度作品『トリプル9 裏切りのコード』をご紹介!
二転三転するスリリングな
クライム・スリラー映画!
(C)2015 999 Holdings, LLC
『トリプル9 裏切りのコード』は、ロシアン・マフィアに脅されて、実行不可能な強盗をするはめになった現職警官たちを描いたクライム・スリラー映画です。
舞台はアメリカ合衆国アトランタ。特殊部隊の元隊員や悪徳警官で組織された武装集団のリーダー、マイケル(キウェテル・イジョフォー)は、雇い主のロシア系コーシャー・マフィア(=イスラエル人犯罪組織)と縁を切ろうとしていたところ、女ボス・イリーナ(ケイト・ウィンスレット)に息子を実質上人質に取られ、新たな犯罪を命令されてしまいます。
それは厳重な警備に守られている国土安全保障省の施設を襲撃せよという無謀極まりないものでした。
マイケルは警官が撃たれたことを意味する緊急コード“999”を利用することを思いつきます。
“999”が発せられたら、全ての警官が職務を中止し、現場に向かう決まりになっていて、その間に施設を襲おうというのです。
では、どの警官を撃てばいいのか?
武装集団の面々は、普段から実直な新人警官クリス(ケイシー・アフレック)に目をつけるのですが……。
本作は『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォーや『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック、さらにウディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレットなどの実力派俳優陣を集結させて、ワルどもの確執や裏切りなど赤裸々な人間模様を露呈させながら、次々と予測不能な事態へなだれこんでいくさまを描いたものです。
監督は、文明が失われた近未来を生き抜こうとする父と子の絆を描いた『ザ・ロード』(09)や、禁酒法時代に密造酒を売るボンデュラント兄弟を描いた『欲望のバージニア』などのジョン・ヒルコート。これらのタイトルを見ただけで、映画通なら唸らされることでしょうが、本作もそれらに負けず劣らずの意欲作。
人種のるつぼかつ銃社会たるアメリカの中で悪徳警官がはびこる現実などが、ひねりの利いたストーリー展開と抑制の利いた演出で見事に描出されています。
さて、その中でマイケルの恋人エレナを演じているのがガル・ガドットです。
何とイリーナの妹でもあるエレナは、マイケルの子どもを育てているのですが……。
基本は男たちのドラマなので出番そのものはさほど多くはなく、“彼女も出演している映画”くらいの気分で接したほうがいいかもしれませんが、それでもなかなかに艶っぽい存在感を披露してくれていますので、『ワンダーウーマン』とのキャラの違いを感じるのも一興でしょう(正直、女優ということではケイト・ウィンスレットがすごすぎて……)。
ミス・イスラエルから
堂々ワンダーウーマンへ!
では、ここでガル・ガドットのキャリアも振り返ってみましょう。
イスラエル、テルアビブで1985年4月30日に生まれたガル・ガドットは兵役義務で18歳からイスラエル国防軍で戦闘トレーナーの職務に従事(この経験が、後のワンダーウーマン役に役立っているとのこと)。
2004年度ミス・ユニバース世界大会イスラエル代表で参加。
その後女優としての活動を始め、イスラエルのTVシリーズ“BUBOT”(07)で主役を務めます。
2009年にハリウッド進出を果たし、同年の『ワイルド・スピードMAX』でヴィン・ディーゼルを誘惑するジゼルを演じ、その後もシリーズの常連となっていきます。
2010年の『ナイト&デイ』ではトム・クルーズの部下ナオミを演じ、マーク・ウォルバーグ主演の犯罪ラブ・コメディ『デート&ナイト』(10・未公開)や、ライアン・レイノルズ主演のサスペンス『クリミナル 2人の記憶を持つ男』(16)などにも出演。
しかし彼女の名前を一気に世界的なものにしたのは『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)でダイアナ=ワンダーウーマン役に大抜擢されてからでしょう(個人的には、彼女が登場するシーンが一番面白かった!)。
日本でも11月23日に公開予定の『ジャスティス・リーグ』でもダイアナ役で登場するガル・ガドット。
その前に『ワンダーウーマン』および『トリプル9 裏切りのコード』などで、彼女の魅力をぜひおさらいしておきましょう!
[この映画を見れる動画配信サイトはこちら!](2017年8月25日現在配信中)
(文:増當竜也)
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