人気俳優への登竜門?“名作学園ミステリー”を新作『氷菓』と共に振り返る!



(C)2017「氷菓」製作委員会


11月3日(金・祝)に映画『氷菓』が公開となる。累計230万部を突破した米澤穂信による原作の大ヒット青春学園ミステリー、“古典部 シリーズ”の初実写映画化。1冊の文集「氷菓」が導く、10 年前の失われた少女 の記憶と 33 年前の消された学園史をめぐるミステリー映画だ。

本作のキャストには山﨑賢人、広瀬アリス、小島藤子、岡山天音ら今を輝く役者が集結。『リアル鬼ごっこ』シリーズ、『劇場版 零~ゼロ~』の安里麻里が監督を務め、ほろ苦くもまぶしい、謎解き学園エンターテインメントとなっている。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=Qaa4jK83MJQ

本作はフレッシュキャストが集結した<新しき学園ミステリー映画>だ。

今日まで数多くの名作と言われる“学園ミステリー作品”は誕生し続け、それら作品に出演した俳優たちはスターへの階段を駆け上がっていった。今回はそんな名作“学園ミステリー作品”を3作品を『氷菓』との共通点と共に紹介する。

ドラマ「六番目の小夜子」
(NHK/2000 年放送)


中学校を舞台に、噂される「サヨコ」の言い伝え・伝説を巡り展開される学園ミステリー。

メインキャストは当時13歳だった鈴木杏と16歳の栗山千明が務め、他山田孝之、松本まりか、山崎育三郎、勝地涼と実力派俳優たちの名前が連なる。今年 3 月には山田孝之が自身のインスタグラムで、松本まりかとの2ショットを公開し、その後、城田優の仲介で再会を果たした山田と山崎の写真が公開されると、幅広い世代の思い出の作品であり、高い人気から社会現象とまで化しただけあって大きな話題を集め、再び注目を浴びた。

『氷菓』で描かれる日常に潜む謎を解明していく古典部員たち=<観る者にとっての憧れの対象>、新たな世代の代表とも言えるフレッシュキャストたちの競演は、「六番目の小夜子」をリアルタイムで観ていた 20 代後半から30 代の世代の人々は作品がもたらす懐かしさに胸が高まること間違いなしだ。

ドラマ「探偵学園 Q」
(日本テレビ/単発 2006 年・連続 2007 年放送)


週刊少年マガジンの人気漫画を原作に2006年に単発ドラマ化されると大きな反響を呼び、翌年2007年に連続ドラマ放送となった。

街に溢れる無数の都市伝説に紛れて起こる難事件に立ち向かう5人の若き探偵たちが事件解決と共に成長を重ねていく姿を描く青春ミステリー。

主演は神木隆之介が務め、志田未来、山田涼介、若葉克実ら他、星野源らも出演。特に山田はドラマ初出演となり、この作品は出世作とも言える。

『氷菓』との共通点は青春ミステリーであること。 “省エネ主義”の天才探偵・奉太郎、好奇心炸裂・お嬢様、“依頼人”の役割を担うえる、推理はしないものの圧倒的な知識量を誇る“自称・データベース“の情報屋的ポジションの里志、しっかり者で古典部員たちをまとめる”所長“のような役割を担う摩耶花ら個性豊かな 4 人の古典部員たちは、自分たちの得意分野を活かし謎を解いていく中で、共に成長。

その時の流れ、過行く青春の早さまでもが、また切なさを感じさせ魅力となって青春ミステリーとして大成されている。

映画『桐島、部活やめるってよ』
(2012 年)


成績優秀で、男子バレーボール部のキャプテン、人気者の“桐島”が部活を辞めるという一報がもたらす、同級生たちの人間関係やスクールカーストの変化、学校内社会をリアリティある形で描き、その過程で垣間見える思春期の生徒たちが抱える悩みや心の闇に学生のみならず幅広い世代から共感と支持を得た作品。

原作は朝井りょうのデビュー作で、主人公の高校生には神木隆之介、他橋本愛を始め大後寿々花、山本美月、東出昌大、太賀ら、現在最前線で活躍する若手俳優たちの中でもエースと言っても過言ではないキャストがそろい踏み。

『氷菓』との共通点は物語の展開と言えるだろう。『氷菓』で重要な鍵を握るのは本郷奏多が演じる“関谷純”。えるの叔父で名誉ある古典部の元部員。えるが幼少期かつて古典部に籍を置いていたことを関谷に尋ねると彼は涙し―その日を最後に、姿を消してしまう。

奉太郎の推理力を見込んだえるは、奉太郎に関谷にまつわる謎を解き明かして欲しいと依頼をし、古典部員たちは関谷の足跡をたどり学園史から消されたとある事件の謎解明へと向かっていく…。“桐島”がなぜ部活を辞めるのか、その見え無き存在と理由を追う形で、浮き彫りになっていく人間たちの心理描写が最も重要となるという点に関しては、本作と通じるものがあり、単なるミステリー映画では得られない面白さがある。



(C)2017「氷菓」製作委員会


映画『氷菓』は11月3日(金・祝)に全国公開。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!