映画コラム

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2018年01月20日


織田裕二×岸谷五朗×松嶋菜々子×古谷一行、眼力と表情がアツい!「監査役 野崎修平」


織田裕二×岸谷五朗×松嶋菜々子×古谷一行、眼力と表情がアツい!「監査役 野崎修平」




こんにちは、八雲ふみねです。
今回ご紹介するのは、1月14日から放送スタートのWOWOW連続ドラマW「監査役 野崎修平」。

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.139




舞台はバブル崩壊後の1990年代後半。金融ビッグバンに銀行業界が直面した当時の日本社会では、不良債権をひた隠す銀行、汚職に手を染めてでも権力を握ろうとする政治家、株式総会にのさばる総会屋が幅を利かせ、金と権力が渦巻いていた。

そんな時代においても正義を貫くために奮闘するひとりの銀行員がいた。

監査役 野崎修平である。




正義感と人情にあふれる新たなドラマヒーローに織田裕二が挑む!


正義感と人情味ある人柄で行員や街の人々には慕われているものの、出世コースとは程遠い行員生活を送っていた野崎修平。彼に命じられた異動先はなんと、役員昇進である監査役への就任。

監査役となった野崎は銀行内での不正を目の当たりにし、この銀行を変えることを決意する。

しかし銀行が抱える“究極の闇”に辿り着き…。


周良貨原作、能田茂画による伝説の経済コミックを完全ドラマ化した本作。

1998年の連載開始直後から時代を先取りしたテーマが読者を釘付けにし、聞くところによると、監査役室にはコミックが全巻揃っている…という企業もあるとか。なんでも“監査役”という役職にスポットを当てた作品は非常に珍しく、当然のことながら監査役を主人公に据えたドラマが制作されたのも本作が初めてとのことです。

そんな圧倒的なドラマヒーローを演じるのが、織田裕二。監査役とは、取締役の職務執行が正しく行われているかを監査する役職。持ち前の熱い人情を全面に押し出し、冷静な判断力で銀行の“悪”を暴いていくサマは痛快そのもの。
「自分の信念に正直に真面目に生きる野崎を演じることは、とても苦しかった」と撮影を振り返るように、野崎修平として全力で直球を投げ抜く織田裕二。
ご本人は「苦しかった」と言えども、こんな熱血ヒーローの誕生を待ち望んでいたファンも多いのでは。




WOWOW制作のドラマ史上トップクラスとも言える豪華俳優陣たちの芝居がアツい!!


織田裕二演じる野崎修平の熱さに負けず、魅力的なキャストが勢ぞろいした本作。

現おおぞら銀行頭取・京極雅彦に古谷一行、野崎に対抗すべく京極が出向先から呼び戻した敏腕専務・武田真吾に岸谷五朗、おおぞら銀行初の女性役員を目指す立川祥子に松嶋菜々子。

さらには『踊る大走査線』シリーズで織田裕二と共演したユースケ・サンタマリアや甲本雅裕が出演しているのも嬉しいトコロ。

原作が持つエネルギッシュさとテンションの高さを体現し、個々のキャラクターの存在感を遺憾なく発揮しています。馬鹿正直なほどに不正や不条理と闘う野崎とは対照的に自分の利益を優先する人物も多く登場しますが、そんなキャラクターさえも魅力的に見えるのは俳優陣の巧みさによるところが大きいのではないでしょうか。

そう、本作の最大の魅力は熱量。
善人も悪人も人間性がとにかく熱いっ!!

全8回、ひとつひとつのエピソードも濃密で、一度観るとやみつきになる“大人のエンターテイメント”です。




大人のエンターテイメント、そして大人な舞台挨拶…。


放送開始直前の完成披露試写会舞台挨拶には主演の織田裕二をはじめ、岸谷五朗、松嶋菜々子、古谷一行、権野元監督が登壇しました。




「久しぶりに、自分より年配の役者さんが多い現場でした」と、笑顔で語る織田さん。

私も様々な作品の舞台挨拶で司会を務めていますが、登壇されるのが超ベテランの役者さんばかり…というのは、改めて身が引き締まる思いでした。撮影現場の様子などじっくりとお話し下さるその姿さえも画になる豊饒な舞台挨拶。

貴重な時間を過ごさせていただきました。




作品情報


WOWOW連続ドラマW「監査役 野崎修平」
2018年1月14日から毎週日曜夜10時から放送スタート 全8回
原作:周良貨・能田茂「監査役野崎修平」(集英社刊)
監督:権野元
出演:織田裕二、岸谷五朗、松嶋菜々子(特別出演)、古谷一行 ほか
公式サイト http://www.wowow.co.jp/dramaw/nozaki/

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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