『メアリーの総て』ほか、新たな時代を切り開いた女性たちの物語をピックアップ!



© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017



イギリス文学史に名を残す女流作家メアリー・シェリーの知られざる人生を初めて映画化した物語『メアリーの総て』が12月15日(土)より全国順次ロードショー。今回、本作にちなみ、逆境を跳ね除け、時代と戦ってきた強い女性たちが主役の映画をピックアップした。

メアリーの総て(2018年12月15日 公開)




© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017



本作の監督は、『少女は自転車にのって』で第86回アカデミー賞外国語映画賞サウジアラビア代表に選出、各国の批評家から絶賛を浴びたハイファ・アル=マンスール。今最も世界から注目を集める女優エル・ファニングを主演に迎え、哀しくも美しいメアリー・シェリーの人生をスクリーンに焼き付けた。19世紀イギリスを舞台に描かれる、華麗な美術と衣装の数々にも目を奪われる。



© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017



エル・ファニングが演じたメアリー・シェリーは、ティム・バートン、ギレルモ・デル・トロ、デヴィッド・リンチら、今世紀の鬼才たちにも絶大な影響を与えてきた女流作家。彼女が200年以上前に書き上げた「フランケンシュタイン」は当時信じられていた最先端の科学技術とフィクションを融合させた物語として、SFというジャンルの生みの親とも言われている。そんなメアリーは、「若い女性だから」という理由だけで、出版社から「フランケンシュタイン」の書籍化を拒否されるなど、女性として“時代”と戦った先駆者でもあるのだ。

マンスール監督は本作について「200年以上前の時代を描いているけれど、今の時代に当てはめることができるわ。今の18〜19歳の若者も自分たちとの共通点がたくさん見つかると思う。メアリーは完璧ではないし、首をかしげたくなるような選択や間違いもする。でも落胆や喪失の苦しみに押しつぶされず、前へ進み続ける。途中でいつでも諦めることもできたし、著名な両親や才気あふれる夫に従うこともできたはず。でも自分の声で語る道を選んだの」と自ら道を切り開き、時代と戦って生きた一人の女性を描いた物語であることを明かしている。



© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017



SFの生みの親!女性として“時代”と戦った先駆者メアリー・シェリー
19世紀イギリス 小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに襲い掛かる数々の悲劇。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた──。

ドリーム


ドリーム (字幕版)


NASAを支えた知られざるヒロインたちの物語。歴史を変えた3人の女性!
1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった……。

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書


ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 (字幕版)


ただの専業主婦がアメリカ初の女性新聞発行人へ!男社会の新聞業界に革命を起こした女性・キャサリン・グラハム!
ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、アメリカ国防総省がベトナム戦争に関する経過や分析を記録し、トップシークレットになっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープするも、その後の記事は政府の圧力で差し止められる。そこで、アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハムは、同紙の編集主幹ベン・ブラッドリーらとともに、ライバル紙であるNYタイムズ紙と時に争いながらも連携、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと奔走するー。

バトル・オブ・ザ・セクシーズ


バトル・オブ・ザ・セクシーズ (字幕版)



女と男の歴史的テニスマッチ!女子テニス界に新たな風を吹き込んだビリー・ジーン・キング!
1973年、全世界で9,000万人の目をくぎ付けにした決戦があった。女子テニスの世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、元男子チャンピオンのボビー・リッグスの戦いだ。女子の優勝賞金が男子の1/8だったこの時代、男女平等を求めたビリー・ジーンは仲間と共にテニス協会を脱退し、“女子テニス協会” を立ち上げた。待ち受ける数々の試練に立ち向かっていたビリー・ジーンに、“男性優位主義の代表”として挑戦状を叩きつけたのが、ボビーだ。ギャンブル癖のせいで最愛の妻から別れを宣告されたボビーは、この試合に人生の一発逆転もかけていた。果たして、一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンが、すべてをかけて戦う理由とは?全世界が見守るなか、“バトル・オブ・ザ・セクシーズ=性差を超えた戦い” が幕を開ける──。

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