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『ヴィクトリア女王』『天才作家の妻』『ともしび』など、年明けはベテラン女優陣の演技合戦に注目!
『ヴィクトリア女王』『天才作家の妻』『ともしび』など、年明けはベテラン女優陣の演技合戦に注目!
©META FILM LONDON LIMITED 2017
2019年初頭には、グレン・クローズ主演の『天才作家の妻 -40年目の真実-』、ジュディ・デンチ主演の『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、シャーロット・ランプリング主演の『ともしび』など、ベテラン女優が主演する映画3作品が公開される。この度、彼女たちベテラン女優の魅力に迫った。
『ヴィクトリア女王 最期の秘密』ジュディ・デンチ(84)
1月25日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国ロードショー
©2017 FOCUS FEATURES LLC.
ジュディ・デンチが、『Queen Victoria 至上の恋』以来、20年ぶり2度目のヴィクトリア女王を演じた『ヴィクトリア女王 最期の秘密』。デンチはイギリスで最も権威ある賞ローレンス・オリヴィエ賞を史上最多となる8度受賞。映画では007シリーズの“M”役で知られ、『恋におちたシェイクスピア』ではアカデミー賞®助演女優賞にも輝くなど長年、英国演劇界をけん引し続けてきた大女優。『ヘンダーソン夫人の贈り物』、『あなたを抱きしめる日まで』に続き、3度目のタッグとなるスティーヴン・フリアーズ監督は、「デンチは誰よりも素敵で素晴らしい女優。この役は他の誰かでは絶対に成功し得なかった」と語っている。
◆役どころ
18歳の若さで英国女王に即位、繁栄を極めた大英帝国の象徴として知られ、在位期間は63年7か月に及んだヴィクトリア。最愛の夫と従僕を亡くし、長年心を閉ざしてきたが、インドからやってきた従者アブドゥルに次第に心を開いていく。
◆ストーリー
1887年、ヴィクトリア女王即位50周年記念式典。記念金貨の贈呈役に選ばれた若者アブドゥルは、英領インドからイギリスへとやってくる。最愛の夫と従僕を亡くし、長年心を閉ざしてきたヴィクトリア。そんな彼女が心を許したのは、王室のしきたりを無視し、真っ直ぐに自分へ微笑みかけてくるアブドゥルだった。初めて知る異国の言葉や文化…新しく広がる世界に、止まっていた人生が鮮やかに動きだす。身分も年齢をも超えた強い絆で結ばれていく二人だったが、周囲はそんな“君主と従者”の関係に猛反対。英国王室を揺るがす大騒動へと発展していく――。息子エドワード7世により、歴史から消された驚きの<真実>。
一世紀もの時を経て、女王の晩年を輝かせた感動の秘密が明かされる。
『天才作家の妻 -40年目の真実-』グレン・クローズ(71)
1月26日(土)より新宿ピカデリーほか 全国ロードショー
©META FILM LONDON LIMITED 2017
アカデミー賞®6度ノミネートの実績を誇る大女優グレン・クローズが、ノーベル賞を受賞した世界的作家の夫を慎ましく支える完璧な妻を演じた、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマ『天才作家の妻 -40年目の真実-』。本年度のゴールデン・グローブ賞の主演女優賞にもノミネートされ、賞レースの行方にも注目が集まる。本作に出演しているグレンについて、脚本家のジェーン・アンダーソンは、「主人公のジョーンはとても控えめで、エレガントかつ内気な女性で、立派に夫を立てている。こういう役をうまく演じて、作品に必要なあらゆる本質や裏の意味をこめられるのは、彼女みたいにもともとエレガントで、ものすごく頭が切れる女優しかいないんじゃないかしら」と語っている。
◆役どころ
偉大なる世界的な作家を慎ましく支える完璧な妻、ジョーン。夫のノーベル文学賞の受賞をきっかけに、夫を愛しながらも心の奥底に溜め込んだ複雑な感情が沸き起こってくるのを抑えられなくなっていく…。
◆ストーリー
現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。
『ともしび』シャーロット・ランプリング(72)
2月2日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
©Partner Media Investment - Left Field Ventures - Good Fortune Films
『さざなみ』『まぼろし』につづき、年輪を重ねるにつれ、未踏の美しきオーラを放つシャーロット・ランプリング主演・渾身の感動作『ともしび』。ヴェネチア国際映画祭でもその演技が絶賛を浴び、主演女優賞を受賞している。人生の終盤、さまざまな業を背負ったひとりの女性が、もう一度“生きなおし”を図るまでの、哀しみと決意を追う人生最後のドラマが、ミステリー小説のごとく描かれている。主人公を演じたシャーロットについてアンドレア・パラオロ監督は「彼女は本当に自分の全てを完全に明け渡し、キャラクターの真実に迫ろうとしてくれました。それは監督としてはこれ以上にないほどかけがえのないものであり、演技以上のものを彼女はこの役にもたらしてくれました」と語っている。
◆役どころ
老境に入って、主人が起こしたある事件をきかっけにささやかで平穏な日常、家族との結びつきを突然根こそぎ奪い取られてしまうが、その破滅の淵から生還し、ふたたび〝生き直す〟決意を遂げる女性。
◆ストーリー
ベルギーの小さな地方都市。老年に差し掛かったアンナ(シャーロット・ランプリング)と夫(アンドレ・ウィルム)は、慎ましやかな暮らしをしていた。小さなダイニングでの、煮込みだけの夕食は、いつものメニューだ。会話こそないが、そこには数十年の時間が培った信頼があるはずだった。しかし、次の日夫は、ある疑惑により警察に出頭し、そのまま収監される。穏やかだった彼女の生活は、その事件をきっかけに少しづつ、狂いが生じていく。なんとか日常を取り戻すべく生活を続けるアンナだったが、そこに流れ込むのは、不安と孤独の冷たい雫だった。
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