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2020年12月09日

松竹映画100周年「100人が選ぶ松竹映画」が公開|cinemas PLUSからも2名が参加

松竹映画100周年「100人が選ぶ松竹映画」が公開|cinemas PLUSからも2名が参加



「100人が選ぶ松竹映画」が特設サイト「100年の100選」で公開された。

松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年に松竹映画は100周年を迎えた。

「松竹映画100周年」の記念の年として1年をかけて国内での特集上映、展示、海外映画祭での特集上映、テレビでの特集放映など様々な取り組みを行なってきており、今回はそのひとつ。

参加者には6月から既に参加している山田洋次、倍賞千恵子、大泉洋、広瀬すずらが名を連ね、当媒体「cinemas PLUS」からもライターの増當竜也オジンオズボーン・ 篠宮暁の2名が参加している。


山田洋次のコメント

『東京物語』
世界中の映画人が、この作品を映画史の中でのNo.1にあげることについて異論はない筈です。
この作品が作られた松竹大船撮影所で修行したことを、そして小津監督の謦咳に接する機会があったことを、ぼくは心から誇りに思っています。

倍賞千恵子のコメント

『下町の太陽』
当時私が歌ったデビュー曲「下町の太陽」がヒットしたことがきっかけで映画化されたのがこの作品です。
私も下町育ちなので、町工場や路地など、住んでいた町と映画に出てくる町が似ていて、まるで近所に住んでいそうな人が出てきて、撮影がとても楽しかったのを覚えています。この作品で、私は「庶民派女優」と呼ばれるようになって、そしてこれが山田洋次監督との初めての仕事で、ここから『男はつらいよ』シリーズにつながっていったのだと思うと、自分の俳優人生を決定づけた、大切な記念すべき作品です。(一部抜粋)

大泉洋のコメント

『蒲田行進曲』
私の好きな松竹映画は『蒲田行進曲』です。
初めて見たのは、10代半ばくらいだったでしょうか。
今まで見てきた映画やドラマとは役者の芝居が明らかに違う気がして、とても惹きつけられたのを覚えています。
今思えば、この映画の役者の演技は映画の演技というより、つかこうへいさんの舞台の熱気をそのまま映像で再現したような演技だったのではないでしょうか。
ヤスの階段落ちの後の平田満さんと風間杜夫さんの熱演がめちゃめちゃかっこよかった。スピーディーな物語の展開、心を鷲掴みにされる役者達の演技。
今でも、こんな映画に出られたら良いなぁと憧れる作品です。

広瀬すずのコメント

『舟を編む』
言葉集め、それは馬締さんにとっては宝探しのようで、あのキュートさがとっても魅力的でした。
言葉を落としていくような感覚で使いたくなくなる気持ちになりました。
言葉を発することで時代を感じるように、私ももう少し歳を重ねたら、この映画に新たな共感が生まれ、より楽しい世界を見られるのかなと思いました。
自分だけに送ってくれる言葉で、どれほど救われていくのか、これからの人生の楽しみが増えました。
高揚を感じながら、モノ作りするということは、深呼吸も大切ですね。とても優しい作品でした。

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