『祈り ―幻に長崎を想う刻―』WEB用オリジナル予告|第16回ロサンゼルス日本映画祭 公式招待作品に決定
映画『祈り ―幻に長崎を想う刻―』が、今年10月に開催される第16回ロサンゼルス映画祭の公式招待作品に決定し、WEB用オリジナル予告が解禁された。
本作は、劇作家・演出家として日本の演劇界に多大な影響と発展に寄与した田中千禾夫(ちかお)が、戦争と原爆の悲惨さを後世に伝えていきたいと1959年に発表し、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨文部大臣賞を受賞した戯曲『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』を原作として初の映画化。戦争の爪痕が色濃く残る昭和32年の被爆後の長崎を舞台に、焼け落ちた浦上天主堂に残るマリア像を人知れず運び出そうとする鹿と忍の二人の女性を描いた人間ドラマとなっている。
被爆のケロイドを持つカトリック信徒・鹿役に高島礼子。詩集を売りながら、原爆の跡地で自分を犯した憎き男を探している忍役に黒谷友香。さらに、田辺誠一、金児憲史、村田雄浩、寺田農、柄本明、温水洋一ら個性派・実力派俳優陣が脇を固める。監督は『天心』『サクラ花-桜花最期の特攻-』『ある町の高い煙突』などを手掛けた松村克弥。撮影は髙間賢治、編集には川島章正が手掛けるなど一流のスタッフが結集。主題歌には、さだまさしの「祈り」(新自分風土記Ⅰ~望郷編~)を起用。奇しくも浦上天主堂で市民コーラスの方々に協力してもらい収録した楽曲となっている。さらに「被爆マリア像の首」の声を美輪明宏が務めている。
ストーリー
1945年8月9日11時2分、広島に次ぐ二発目の原子力爆弾が長崎市に投下され、人口24万人のうち約7万4千人が一瞬にして命を奪われた。東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被爆し、外壁の一部を残して崩壊。それから12年の時が過ぎて──、浦上天主堂跡から被爆したマリア像を盗み出す一味の姿があった。首謀者はカトリック信徒のふたりの女。彼女たちは、なぜマリア像を盗み出さねばならないのか……?!
作品情報
出演:高島礼子/黒谷友香田辺誠一/金児憲史/村田雄浩/柄本明/美輪明宏(被爆マリア像の声)
監督:松村克弥『天心』『サクラ花-桜花最期の特攻-』『ある町の高い煙突』
脚本:渡辺善則/松村克弥/亀和夫 統括プロデューサー:家喜正男
撮影:髙間賢治 美術:安藤篤 音楽:谷川賢作 プロデューサー:亀和夫/城之内景子
原作:田中千禾夫「マリアの首」(戯曲)
主題歌:「祈り」(新自分風土記Ⅰ~望郷編~) 歌:さだまさし
制作協力:NHKエンタープライズ 製作:Kムーブ/サクラプロジェクト
協力:映画「祈り」を応援する会 後援:長崎市/(一社)長崎県観光連盟
2020年/日本/110分
配給:ラビットハウス/Kムーブ
公式サイト:inori-movie.com
2021年8月20日(金)より、シネ・リーブル池袋他全国順次ロードショー
2021年8月13日(金)より、ユナイテッド・シネマ長崎にて先行公開
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
©2021 Kムーブ/サクラプロジェクト