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「ちむどんどん」第91回:我那覇の登場に「却下」「ありえない」と叫びたい


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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。

沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。

本記事では、その第91回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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賢秀、また我那覇のカモになりそう

第19週「愛と旅立ちのモーウイ」(演出:松園武大、寺崎英貴 さきはたつさき)は、暢子(黒島結菜)和彦(宮沢氷魚)との結婚を機に、修業したフォンターナを独立し、沖縄料理の店を出すことを決意して、開業に動き出しました。

タイトルバックのクレジットは青柳暢子になっていました。

第90回で、沖縄料理の店をやりますと披露宴で宣言した暢子に、みんな驚いていて、独立を積極的に進めていた房子(原田美枝子)も「え」と声に出して驚いていました。

イタリア料理の修業したのに? と誰もが怪訝な気持ちを抱きます。

二ツ橋(高嶋政伸 たかははしごだか)はイタリア料理の修業してきたのにもったいないじゃないですかと問い、独立することがどれだけ大変か、暢子に包丁を研ぎながら伝えます。そして、月に一回はフォンターナに顔を出すように言います。房子の寂しさを思ってのことでしょうか。

房子は驚きながらも、暢子のサポートを続けます。直接アドバイスをしないものの、ほかの話をしている途中でふいに暢子に伝えたいアドバイスを語り出すなど、屈折した愛情を見せます。いや、もう、房子の屈折は蒸し返さなくていいのではないでしょうか。

重子(鈴木保奈美)のもてなしについて協力したし、自分の店を持つことを考えなさいとさんざん言っていたし。もう随分、暢子にデレていたのに、なぜまた直接アドバイスしないのか。自分の店をもつことを勧めたのは本心ではなかった? フォンターナを継ぎたいと言ってくれることを期待していたのかもしれないですね。房子の屈折率(意地っ張り)はかなり高いようです。

屈折率の高さ(意地っ張り)では重子も負けていません。同居の提案を結局断ります。でも「しーちゃん」と呼ばせ、新店舗には日本画を飾れとトンチンカンなことを言います。ここで和彦が「却下」「ありえない」と反対します。「却下」「ありえない」は6、70年代に使われたヤジ「ナンセンス!」みたいな意味合いなんでしょうけれど、ちょっと令和に寄せすぎているような……。

重子が害のないおとぼけ義母さんになってなにより。

原田美枝子さん、鈴木保奈美さんのスター性と実力で、房子と重子は面倒くさいけどかわいげがある人物になっています。

二世帯同居をしないことになった暢子と和彦は、あまゆの狭い下宿で新婚生活をはじめます。
暢子のもともとの部屋に和彦の荷物が置かれているので一部屋にしたのでしょうか。二間、借りたままにしておけばいいのに。

つつましき貧乏若夫婦という感じですが、かたや一流新聞社、かたや一流レストランで働いているのですから、収入はかなりあるのではないでしょうか。そして、7年、家賃はあまゆで抑えめだったのですから、貯金はかなりありそうです。

ところが、たったひとりで店を開くことがいかに孤独か身にしみて急にしょげる暢子。

和彦はフリーランスになりたいけれど、暢子のためにもうしばらく新聞社にいることにします。
これもまた、おいおい、妻に店をやらせるために新聞社に居座るのかい?  と思わせるような描写はもうお約束という感じ。

妻に働かせてお金にならない取材をし続けるような人も問題ではありますが、新聞記者の仕事をもっと真面目に考えてほしい気がして残念です。でもこういう要領のいい人たちがいることも真実ではあります。

新聞社の学芸部でのんびり仕事して、家では暢子にお茶を入れてあげる、和彦は令和的ないい夫です。きっとイクメンにもなるでしょう。

和彦を心配する田良島(山中崇)も沖縄をテーマにしていた時代もあって、教養も高く問題意識もあるにもかかわらず、学芸部のデスクでい続けるのはなんのためなんでしょうかね。まあ誰もが賞を獲って本をじゃんじゃん出せるジャーナリストやノンフィクションライターになれるわけではないですから。

蒸し返さなくていいといえば、賢秀(竜星涼)です。清恵(佐津川愛美)といい感じかと思いきや、暢子の独立に協力するためにまた養豚所をやめ、競馬ですって、そこに我那覇(田久保宗稔)と再会し、またへんな儲け話を持ちかけられーー。

この繰り返し。「却下」「ありえない」と言いたい。残暑が厳しいところにこの徒労感はしんどいです。
最後の最後に”部”(倍)にして返してもらわないと見続ける甲斐がないので、お願いします。



(文:木俣冬)

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