『なのに、千輝くんが甘すぎる。』恋愛映画の名手・新城監督が描く、究極の「片想い」
亜南くじらによる超人気コミックを実写映画化した『なのに、千輝くんが甘すぎる。』。主人公・千輝彗を「なにわ男子」の高橋恭平、ヒロイン・真綾を畑芽育が演じるほか、板垣李光人、莉子、曽田陵介らフレッシュなキャストが集結した本作は、胸キュンシーン連続の“女子憧れ度No.1”青春ラブストーリーとなっており、公開初日からの3日間で20万人を動員し、公開週末興行ランキング実写作品1位を獲得。中高生~20代を中心に日本中で千輝くん旋風を巻き起こしている。
メガホンを執った新城毅彦監督は、これまで数多くの恋愛映画を手がけてきた名手。1990年代より「あすなろ白書」や「イグアナの娘」など、話題のテレビドラマの演出を手掛け、2006年公開の『ただ、君を愛してる』で長編映画監督デビューを果たした。
少女コミック原作の映画化作品も数多く手掛けており、『ひるなかの流星』では、担任教師とクラスメイトとの三角関係に揺れ動く女子高生の姿を瑞々しく描き、『午前0時、キスしに来てよ』では、優等生のヒロインが国民的人気スターと恋に落ちる秘密の恋をリアリティをもって描いた。
どちらの作品も、女子ならきっと誰もが一度は憧れる女子高生の恋愛模様を、ときにコミカルに、ときに切なく描き出し、興行収入は10億円超えのヒットを記録している。
新城監督にとって長編映画9本目となる本作は、「世界一しあわせな片想い」をテーマに、“片想いごっこ”という秘密の“ごっこ”から始まる高校生のピュアな恋愛をフレッシュに描いている。
少女コミック原作作品の王道展開は、スタートが片想いでも、早い段階で両想いになった二人が何らかの試練を乗り越えてまた幸せになるというものだが、本作では一貫して「片想い」を描いており、大きな事件の起こらない日常の中で二人の感情が徐々に変化していく様子を描き出すことは、新城監督にとっても新たなチャレンジであった。
次から次へと飛び出す主人公の甘いセリフも本作の特徴だが、演じる俳優本人の良さを活かしながら、やりすぎないよう、引き算の演出を心掛けたといい、その演出が二人の感情の変化に説得力を与えている。
また、本作でも新城監督作品の特徴といえる木々の美しさ(名付けて“新城グリーン”)は健在で、高校生たちの日常にエモさと輝きをプラスしている。春めく3月。新城監督の自然な演出と“新城グリーン”に注目して鑑賞してみてはいかがだろうか?
ストーリー
人生初の告白に見事に玉砕した高校2年生の失恋女子・真綾(畑芽育)。親友の小原知花(莉子)に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝くん(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、“片想いごっこ”!「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」。 片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、自分だけに優しくて甘すぎる千輝くんに、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく…。そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの手塚(板垣李光人)に、秘密の関係を知られてしまい…。千輝、真綾の“片想いごっこ”の行方は――?!
作品情報
出演:高橋恭平(なにわ男子) 畑 芽育 板垣李光人 / 莉子 曽田陵介 中島瑠菜 箭内夢菜 鈴木美羽原作:亜南くじら 「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「月刊デザート」連載)
監督:新城毅彦 脚本:大北はるか
音楽:fox capture plan
主題歌 : なにわ男子「Special Kiss」(ジェイ・ストーム)
製作:「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会
企画・配給:松竹
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