佐田啓二

金曜映画ナビ

「親孝行したいときに親はなし」は本当だった――小津安二郎が描いた“家族の残酷な真実”『東京物語』『秋刀魚の味』『父ありき』

「親には、いつでも会える」「家族だから、言わなくてもわかってくれる」「いつか時間ができたら、ゆっくり話そう」私たちは、そんなふうに思っていないだろうか。けれど、その「いつか」は、本当にやってくるのだろうか。忙しさに追われ、親からの電話を後回...
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「生きていてほしい」と願うことから――『あの星』公開日に観たい、戦争と人間を描く4作品

2026年8月7日。終戦から81年となる夏に、一本の映画が公開される。『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』。©2026「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」製作委員会2023年に公開され、興行収入45億円を突破した『あの花が咲く丘...
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本日公開『新解釈・幕末伝』で幕末がもっと好きになる。笑って、震えて、泣ける──年代順・幕末傑作5選

歴史の授業で何度も聞いたはずなのに、いざ説明しろと言われると、意外とうまく言葉にならない。「ペリー来航」「尊王攘夷」「新選組」「薩長同盟」──事件名は知っている。人物も知っている。けれど、“なぜ”その選択をし、何を背負っていたのかは、ぼんや...
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静けさの中に息づく家族——小津安二郎、晩年カラー四部作をめぐる旅

小津安二郎の映画は、大事件が起きない。けれど、気づけば胸の奥で何かがほどけ、静かな余韻が長く残る。畳目の高さに据えられたカメラ、画面の隅に置かれた急須や赤い小物、交わされる挨拶と言葉の反復——それらが積み重なって、家族の機微と時代の空気をそ...
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没後二十年、野村芳太郎が射抜いた“社会”の影

野村芳太郎のサスペンスは、犯人当てよりも“人間の温度”で観客を動かす。取調室の沈黙、手術室の擦過音、東京湾の夜景、港に漂う潮気——そこに宿るのは、正義や善悪の単純な線引きではなく、制度と私情の隙間で軋む音だ。没後二十年、四本の初・中期作を辿...