山本圭

金曜映画ナビ

この美しさには、毒がある――篠田正浩監督が描いた愛と幻想の名作3選

2025年3月25日、日本映画史に大きな足跡を残した映画監督・篠田正浩がこの世を去った。1960年に『恋の片道切符』で監督デビュー。大島渚、吉田喜重らとともに松竹ヌーヴェルヴァーグの一角を担い、若者の焦燥、政治の季節、都市の虚無を鋭く切り取...
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愛と罪の狭間で、女は生きる――大竹しのぶ出演作でたどる昭和の影

70〜80年代、日本映画の画面には「時代の不安」が、生活の匂いのまま焼き付けられていた。大竹しのぶは、その渦中で“かわいさ”だけでは終わらない感情の層を、静かに、しかし確かに増やしていく。法廷劇、遺族の闘い、そして90年代の路地裏へ――3本...
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美は人を救わない——篠田正浩『美しさと哀しみと』『鑓の権三』で味わう“美の残酷”

美は、なぜこんなにも残酷なのか——『美しさと哀しみと』『鑓の権三』篠田正浩の映画を一本でも観ると、妙な感覚が残る。“美しいもの”を見届けたはずなのに、胸の奥に小さな刺が残っている。花ではなく、刃。救いではなく、決定的な一撃。今回の特集パート...
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吉永小百合という物語──『朝を呼ぶ口笛』から『皇帝のいない八月』まで

少女から大人の女優へ──吉永小百合という「時代」を映すまなざし吉永小百合という名前を聞くと、多くの人はそれぞれの「一本」を思い浮かべるのではないでしょうか。日活青春映画のアイドルとしてデビューし、10代の頃からスクリーンに圧倒的な本数で出演...