阿部寛が主演する映画『ハッピーリスト』が、第63回台北金馬映画祭の「Surprise Film部門」に正式出品され、11月8日(日)、台湾・台北でワールドプレミア上映と記者会見が行われた。阿部と外山文治監督が参加し、役づくりや台湾チームとの共同制作について語った。
映画は2027年2月5日(金)に全国公開。40年間、地方の精神科病院で暮らしていた59歳の江川太郎と、彼を支える24歳の区役所職員・岬幸太の交流を描く。阿部が太郎、永瀬廉が岬を演じる。
台湾の観客と初上映を見届け、阿部寛と外山監督が登壇
上映チケットは発売と同時に完売。
上映後のQ&Aには阿部と外山監督が登壇し、作品を観たばかりの観客から質問が寄せられた。

観客とともに客席で作品を見守った阿部は、場内から笑い声や涙をすする声が聞こえたことに触れ、自分たちの表現が受け入れられた喜びを語った。作品の静けさを支える街や川の音にも言及し、杜篤之が手がけた音響と、大きなスクリーンで上映できたことへの感謝を伝えた。
殺陣も水泳も得意だからこそ、役に合わせる難しさ
太郎を演じるにあたり、阿部は脚本を読んでから外山監督と相談を重ねたという。表現を強めることも考えたが、監督からは抑える方向を求められ、その日を生きるように役と向き合ったと振り返った。
子どもたちとのチャンバラの場面では、阿部の得意な殺陣が話題に。これまで剣豪を演じた経験から、立ち姿だけでも雰囲気が出てしまうと説明した。水泳も得意なため、自身の身体能力を太郎という人物になじませることに苦労したという。

合同取材では、普段の印象を変えるために眉毛を伸ばし、髪を短くし、衣装も検討したことを紹介。撮影現場で六平直政のマネージャーに気づかれなかったというエピソードも明かした。
台湾で映像と音を仕上げた、国際共同制作
外山監督は、グレーディングと音の仕上げを台湾で行ったと説明。言葉や価値観が異なるスタッフ同士が歩み寄って作品を作り上げた経験を振り返り、台湾でのワールドプレミア開催を喜んだ。
劇中で太郎が恐竜の折り紙を贈る理由については、折り目正しく生きる人物像と、長い入院生活の中で黙々と作業を続けてきた時間を表すものだと解説。生きづらさを抱える人たちの心が少しでも和らいでほしいという思いを作品に込めたと語った。
映画『ハッピーリスト』作品情報
震災をきっかけとした転院により、入院する必要がなかったことが分かった太郎は、東京で一人暮らしを始める。彼を支える岬の提案で「やりたいことリスト」を作り、働くこと、海で泳ぐこと、母に会うことなど、ささやかな願いに向き合っていく。
| 公開日 | 2027年2月5日(金) 全国公開 |
|---|---|
| 出演 | 阿部寛、永瀬廉、原田泰造、ともさかりえ、足立智充、奥貫薫、六平直政、加藤満、中村久美、我妻三輪子、西美歌、由紀さおり、石橋蓮司 |
| 監督 | 外山文治 |
| 脚本 | 外山文治、YAYTY |
| 音楽/主題歌 | 内澤崇仁/odol「知りたい」 |
| 配給 | アスミック・エース |
公式サイト:映画『ハッピーリスト』
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