同性カップルの妊活を描く台湾映画『バオバオ フツウの家族』予告編公開

【予告映像】
『バオバオ フツウの家族』
2019年9月28日(土) 新宿K’s cinemaほか順次公開

2組の同性カップル4人が協力して、「赤ちゃんが欲しい!」と妊活をし、家族になる姿を描く台湾映画『バオバオ フツウの家族』の予告編が公開された。

台湾では80年代の民主化に伴い、LGBT運動も90年代に萌芽の時を迎え、2003年に台北でLGBTパレードが始まった。2010年には第ニの都市高雄で、2011年からは新竹、屏東、台中、花蓮等各地にこの運動が広まった。
本作は同性を愛することに逡巡して悩める高校生を中心とした若者たちの姿ではなく、すでにそのステップを超え、社会の軋轢や、理解することが難しい親たちとの確執と対峙する姿を描く人間ドラマになっている。

今回公開された予告編には、ジョアンとシンディ、チャールズとティムという、ロンドンでの2組の同性カップルの幸せな日々、家族を持つことの葛藤、4人が妊活を思いつき実行する姿が映し出される。しかし体外受精で無事妊娠したシンディは、身重で1人、台北の空港に降り立つのだ。なぜ彼女は一人で戻って来たのか?

ロンドン生活の経験者であるシエ・グアンチェン(謝光誠)監督は、この映画を最初はロード・ムービーにしようと思っていたという。ロンドンで子供を授かった女性と様々な人との出会い、心模様の広がりを映像と音楽で描きたかったという考え方が、冒頭の車窓の風景が流れているカットに反映されているのがうかがえる。
また予告編のラストに流れる台湾のインディーズバンドFLUXの楽曲「東京大夜逃」では、「I try to find somewhere I could call home(故郷と呼べるどこかを見つけたい)」という歌詞が4人の心情と重なり合う。

繊細な心を持つシンディを演じるのは、日本とフランスのハーフで、本格的な演技は初めてのエミー・レイズ(雷艾美)。ジョアンを演じるのは、台湾版『花より男子』の『流星花園』等、アイドルドラマからアート映画まで国内外でキャリアを積んでいるベテラン、クー・ファンルー(柯奐如)。チャールズを演じるのは、台湾で活躍する日本人の蔭山征彦。香港電影評論学會の脚本賞を受賞した『念念』(2015年/東京フィルメックスにて上映)の脚本、映画音楽、『KANO 1931~海の向こうの甲子園』では出演の他に若手の演技指導など、マルチな才能を発揮している。ティム役は、豊富な経験から幅の広さで印象深い学者像を作り上げている蔡力允(ダニエル・ツァイ)。監督は、本作が長編映画監督デビューとなるシエ・グアンチェン(謝光誠)。

9月28日(土)より新宿K’s cinema他にて順次公開される。

ストーリー

「赤ちゃんが欲しい」と、ロンドンに住む2組の同性カップルが協力して妊活を始める。双子を妊娠したシンディは、ひとりロンドンから台湾に戻る。不安と悲しみに満ちた彼女が頼ったのは幼馴染の警官タイ。かねてよりシンディを密かに思っていたタイは、理由も聞かずに自分がお腹の子の父になると言うのだが、シンディの心は癒されない。子供を持って家庭を築きたいと願うシンディとジョアンがようやく待望の子宝に恵まれたのに、なぜ彼女はひとりで帰国したのか…。

公開情報

監督:謝光誠(シエ・グアンチェン) ※第1回長編監督作
出演:雷艾美(エミー・レイズ)、柯奐如(クー・ファンルー)、蔭山征彦(カゲヤマユキヒコ) 
蔡力允(ツァイ・リーユン)、楊子儀(ヤン・ズーイ)
2018年/台湾/97分/1:1.85/原題:親愛的卵男日記 英題:BAOBAO
配給:オンリー・ハーツ/GOLD FINGER
協力:GENXY/ビームス 後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
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