『ゴールデン・リバー』個性派俳優の役作りなど、オーディアール監督が明かす撮影裏話

『ゴールデン・リバー』
7月5日(金) TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー

パトリック・デウィットの原作を基に、フランスの名匠ジャック・オーディアール監督が映画化した『ゴールデン・リバー』が7月5日(金)より公開される。ハリウッドきっての個性派俳優と言われるジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックスが“最強の殺し屋兄弟”役を演じることでも話題の本作。ジャック・オーディアール監督が俳優たちの個性的な役作り方法など撮影の裏話を明かした。

まず、ホアキンが直感的な俳優で、ジョンはホアキンよりも少しテクニカルな俳優なのでしょうか?そういったタイプの異なるふたりの俳優をどうやって演出したのでしょうか?という問いかけに対して監督は「ふたりが異なるタイプの俳優というのは確かだけど、ホアキンがジョンよりも直感的かというのは正直わからない。というのも、彼もすごく準備をしてくる俳優だから。でも言えることは、たとえば何回かテイクを重ねて、彼は質問をしてくるんだけど、その質問がとても驚かされるようなものなんだ。とても面白いし、ジョンとは異なる。偵察係のモリスを演じたジェイク・ギレンホールとも、また異なる。役作りのプロセスが異なるというか」と答えた。

では、ホアキンが具体的にどんな質問をしてくるか?と尋ねると「そうだな、正確に言うとすると……たとえば川のそばでジョンに髪を切ってもらうシーンがあったけれど、あそこで彼は、『ここで僕は恐れを抱いているのかな、それとも罪悪感を感じているのかな?』と。それを8歳の子供のような目をして私に尋ねた。とても意表を突かれたよ。いわば彼は、キャラクターを演じるのではなく、キャラクターとともに演じるんだ。」

「彼の出演作を観ればわかるけれど、毎回彼が役のなかに居る。ふっと消えたかと思うと、また彼が現れる。だから彼の演技というのは、自分が浮かび上がるのと消えるのとの繰り返しなんだ。で、彼が現れすぎたときはあまりよくなくて、彼が消えたとき、何かいいものが現れる。とにかく彼の演技は特別だ」と、本作の撮影現場の様子がリアルに伝わるような裏話を明かした。

「私が人から勧められた題材を使った初めてのケース」しかも「最初はあまりウエスタンというジャンルには興味がなかった」と監督自身が語る異例の作品でもある本作。

それでも引き受けた理由について「原作に惹かれたんだ。(本作の映画化権を獲得していた)ジョン・C・ライリーから紹介されて、読んでみたらとても面白かった。原作にある博愛のテーマや悪漢小説的な部分、キャラクターの独特の持ち味やリズムなどがなかったら、引き受けていなかったと思う。ウエスタンは僕にとってはジャンルというより、ただ時代劇というにすぎない。」と、本作にチャレンジした理由を語り、アメリカの俳優たちと仕事をしたいという欲求が以前からあった。彼らには映画的な演技というものが文化としてそなわっている。役に関する知識や情報を構築していく。演じるときはそこにとても自覚的だと思う」とハリウッドきっての個性派俳優たちが出演したからこそ実現した企画であることも打ち明けた。

ストーリー

時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄と、裏世界でのし上がりたい弟は最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係と追うことになったのは黄金を見分ける化学式をみつけた化学者。しかし黄金に魅せられた4人は手を組むことになり―。トラウマ、憧憬、疑心、 かすかな友情。組むはずではなかった4人の思惑が交錯し、思いがけないラストへと加速する傑作サスペンスドラマ。

公開情報

『ゴールデン・リバー』
7月5日(金) TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:ジャック・オーディアール『君と歩く世界』原作:「シスターズ・ブラザーズ」パトリック・デウィット (創元推理文庫刊)
出演:ジョン・C・ライリー『シカゴ』、ホアキン・フェニックス『ザ・マスター』、ジェイク・ギレンホール『ブロークバック・マウンテン』 『ナイトクローラー』、リズ・アーメッド『ナイトクローラー』『ヴェノム』
(C) 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.

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