今からでも遅くない!「ポリス・ストーリー」ジャッキーの歴史!

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11月23日公開『ポリス・ストーリー/REBORN』。その公開前に、「ポリス・ストーリー」ユニバースを映画評論家江戸木純さんが解説。今までの伝説を追いかけてきた人もこれからその伝説に挑戦する人もこれを読んで劇場に足を運んでいただきたい。

映画初出演からすでに半世紀を超え、120本以上の作品に出演してきたジャッキー・チェン。中でも「ポリス・ストーリー」と題されるシリーズとその関連作品は、単に警察官が難事件を解決して犯人を逮捕するいわゆる“警察もの”の定番で楽しませるのではなく、斬新なアクションの設計やそのスケール、予測不可能なストーリー展開など、ジャッキーにとって常に新しい何かへの「挑戦」であり、同時にファンへのいくつもの「サプライズ」が用意された、ジャッキー映画の代名詞ともいうべき中心的代表作ということができる。

「ポリス・ストーリー」ジャッキーの歴史

シリーズ第一作は、ジャッキーが監督、脚本、主演、アクション監督を務めた85年の『ポリス・ストーリー/香港国際警察』。

この映画でジャッキーは、香港を舞台にした現代アクションの集大成を目指した。オープニング直後の何台もの車がバラック集落を破壊しながら急勾配を駆け降りるカー・アクションや二階建てバスを使ったアクロバット・アクション、クライマックスのデパート最上階からの落下スタントなど、香港映画史上最もスケールが大きく、驚きとユーモアに満ちたアクションとスタントの数々を披露し、その後の“ジャッキー映画”の方向性を決定づけた。

1作目を超えるジャッキー映画史上最高額5000万香港ドルをかけ、随所に大規模な爆破アクションを見せる第2弾『ポリス・ストーリー2/九龍の眼(九龍の眼/クーロンズ・アイ)』 (88) 。

ミシェール・ヨー演じる中国の女公安捜査官とコンビを組んだ『ポリス・ストーリー3』 (92)。

さらにウクライナ、オーストラリアなど世界各地へとスケールを拡大した同じくトン監督の『ファイナル・プロジェクト』(96)と4本続き、ミシェール・ヨーが主演した『ポリス・ストーリー3』のスピンオフ『プロジェクトS』(93)にもジャッキーはチェン刑事役で特別出演している。

ファイナル・プロジェクト(字幕版)

Project S

一方、94年の『新ポリス・ストーリー』は、本家シリーズとは物語上の関連はなく、ジャッキーがコメディ色を一切廃し、リアルでシリアスな犯罪ドラマに挑んだ作品で、この作品の演技でジャッキーは台湾の金馬奨で主演男優賞を受賞した。

また、ジャッキー演じる香港の刑事がニューヨーク(実際の撮影はバンクーバー)を舞台に大暴れする『レッド・ブロンクス』(95) は、96年2月に全米でも公開され、初登場第1位を記録してジャッキーの本格的ハリウッド進出の足がかりとなった重要な作品。

レッド・ブロンクス(字幕版)

この作品も基本的には「ポリス・ストーリー」シリーズとは無関係だが、内容はその延長戦上にあり、リブート的成功作と見ることもできる。『レッド・ブロンクス』の成功に続き、様々な作品の全米公開でジャッキー人気は完全定着、大ヒット・シリーズ『ラッシュアワー』3部作(98,01,07)へと繋がることになることからも、ジャッキーの世界制覇にとって「ポリス・ストーリー」シリーズはなくてはならないものだったといえるのだ。

ラッシュアワー (字幕版)

04年の『香港国際警察/NEW POLICE STORY』は、ハリウッドでも大成功を収めたジャッキーが、成功の裏で強烈に感じたハリウッドでアクション映画を撮ることのフラストレーションを発散するかのごとく、「ポリス・ストーリー」シリーズの原点に返り香港映画として徹底的にポリス・アクションを突き詰め、その時点における現代アクションの決定版を作ろうと、アクション派の鬼才ベニー・チャン監督を起用、大成功を収めた本格的リブート作品。

香港国際警察 NEW POLICE STORY [DVD]

また、13年の『ポリス・ストーリー レジェンド』は、“最後のアクション映画”と謳った『ライジング・ドラゴン』直後、これからは“アクション・スター”ではなく、俳優ジャッキー・チェンとして認められたいとの強い想いから、シリアスな演技を極めるべく中国公安警察の刑事を演じた中国本土版ポリス・ストーリーの第1弾。活動拠点を香港から北京に完全に移したジャッキーによる「ポリス・ストーリー」の新しい方向性の1つを示した作品だった。

ポリス・ストーリー/レジェンド(字幕版)

そんななか登場したジャッキーの最新作が『ポリス・ストーリー/REBORN』。

本家シリーズやレジェンドなど、ジャッキーがこれまで演じてきたさまざまな刑事や捜査官の戦いや生き様を踏まえながら、物語はジャッキー映画史上空前の未来志向で、想像を絶する驚きと興奮をたたみかけてくる。アクション引退宣言などまったくなかったかのように、ハードなアクションとスタント、さらに驚異のVFXの見せ場の果てに流れる「ポリス・ストーリー」の、いやジャッキー・チェンの主題歌「英雄故事」。この映画は確かに、“ポリス・ストーリー”のネクスト・ステージ、最新進化形なのである。

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