『アメリカン・アサシン』は、あの名作『バトルシップ』好き必見の作品!その理由とは?

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劇場で予告編を観て以来、そのスピーディーなアクションと主人公のカッコ良さに、これは観なければ!と思っていた、6月29日より公開中の新作映画『アメリカン・アサシン』。

アメリカの人気小説シリーズの映画化となる本作だが、ストーリーを見た限りではロバート・リテルの人気小説「チャーリー・ヘラーの復讐」を原作に、80年代に製作されたジョン・サベージ主演のスパイアクション『ザ・アマチュア』を思い出す内容となっている。

果たして、『ボーン』シリーズや、『ミッション・インポッシブル』の様なヒットシリーズの誕生に立ち会えるのか?かなりの期待を持って鑑賞に臨んだ本作だが、果たしてその出来はどうだったのか?

ストーリー

南欧でのバカンス旅行中に無差別テロ事件に遭い、永遠の愛を誓ったばかりの恋人を殺されたアメリカ人青年ミッチ・ラップ(ディラン・オブライエン)。凄まじい怒りと悲しみに駆られ、テロリストへの復讐に人生を捧げることを決意した彼は、その潜在能力を高く評価したCIAの対テロ極秘スパイ・チームにスカウトされる。元ネイビー・シールズの鬼教官ハーリー(マイケル・キートン)のもとでハードな特訓を積んだミッチは、ロシアから流出したプルトニウムで核兵器製造をもくろむテロリストの陰謀を阻むため、ヨーロッパでのミッションに身を投じていく。しかし正体不明で神出鬼没のテロリスト“ゴースト”に翻弄されたミッチは、恐るべき核テロのカウントダウンが刻まれるなか、自らの真価を試される最大の試練に直面するのだった……。

予告編

実は、あの名作『バトルシップ』好き必見の映画だった!

同じくベストセラー小説を映画化した、『メイズ・ランナー』シリーズでも主役を演じたディラン・オブライエンをミッチ・ラップ役に迎え、あのマイケル・キートンがCIAの教官ハーリー役で脇を固める本作。恋人をテロリストに殺された恨みのあまり、時に冷静な判断や暴力衝動への歯止めが利かなくなるミッチを、鬼教官であるハーリーが対立しながら次第に彼の能力を認めて行く展開は、二人の演技力もあって最後まで観客を引き付けて離さない。

だが、実は本作で注目すべきなのは、今回の黒幕である敵のテロリスト“ゴースト”を演じるのが、あの名作『バトルシップ』で主役を演じたテイラー・キッチュという点!残念ながら『バトルシップ』出演後は良い作品に恵まれず、主役の座から離れている期間の長かった彼が、久々にその存在感を発揮したアクション映画となれば、これはもう劇場に駆けつける価値は十分にあると言えるだろう。

しかも、これは実際に映画を見てのお楽しみなのだが、何故か映画の終盤に向けてどんどん『バトルシップ』化して行く展開も、ファンには見逃せない内容となっているので要注意!

盗まれたプルトニウムをテロリストが取引する現場での、あまりに杜撰な取り扱い方や、後述する様な予想外に容赦ない暴力描写など、登場人物の背景や細かい心理描写などの描き込みと共に、いい意味での荒唐無稽感が楽しめる本作こそ、正に原作小説ファンと『バトルシップ』愛好家の双方にとってお得な作品なのだ!

果たしてどの様にして、俺達の愛する『バトルシップ』的展開に無理矢理持って行くのか?それは是非劇場で!

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最後に

累計売り上げ2500万部のベストセラー小説、ヴィンス・フリンの“ミッチ・ラップ”シリーズの第一作目とあって、主人公誕生までのエピソードが中心に描かれる本作。そのため実は予告編の印象とは違い、危険なスタントやハデな見せ場だけに頼らない、非情なプロ同士の攻防戦が展開する内容となっている。

中でも見所は、観ていて思わず目を背けてしまったほどの、実にリアルなその拷問シーン!

実は今回大変な目に遭うのは、主人公ではなく主に教官のハーリーの方なのだが、あまりに痛いその拷問シーンは、是非劇場でご確認頂ければと思う。

この様な本作のリアル志向はそのアクションシーンにも現われており、CGを駆使した爆発や派手な銃撃戦よりも、至近距離での格闘と敵を素早く確実に仕留めるためのテクニックが次々登場するため、最後まで緊張感が途切れないのが見事!

個人的な復讐の想いからテロリストに転じた男と、最愛の女性を奪われたトラウマからすべてのテロリストを憎む男との対決という図式は目新しく無いが、良くあるアクション物の様に最終的に主人公が過去のトラウマから救われるのではなく、遂に個人的な感情を捨ててプロの情報部員になるという着地を見せる本作は、この主人公ミッチ・ラップの次の冒険を見たい!と観客に思わせるだけの魅力に満ちている。

既に今回の第一作目で登場人物の紹介は済んでいるので、きっと次回作は更に激しいアクションとスケールの大きな冒険を見せてくれるに違いない、この“ミッチ・ラップ”シリーズ。劇場の大きなスクリーンで観る『バトルシップ』的展開が最高なので、全力でオススメします!

(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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