『PAN』公開前に見てみよう!大人になったピーター・パンの物語『フック』

世界中の誰もが知っている名作「ピーター・パン」。この永遠の少年を主人公にした新作映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』が、今年の秋、公開されます。

夢の国・ネバーランドへやってきた少年ピーターがピーター・パンとなるまでを描いている『PAN』ですが、1991年に、これとは真逆に「ピーター・パン」の後日談を描いた映画が公開されているのを、ご存知でしょうか?

その作品とは、スティーヴン・スピルバーグ監督作のファンタジー『フック』。「大人になったピーター・パン」という掟破りの作品です。


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フック船長の逆襲に立ち向かう“大人”のピーター・パン

映画の主人公は、アメリカで働く40代のピーター・バニング。弁護士で仕事中毒の彼は、家族よりも仕事を優先してばかり。野球の試合にも来てくれない父親に、息子のジャックは反抗心を覚えています。

イギリスで暮らす母方の祖母、ウェンディの家へ泊まりにやってきたバニング一家。しかし、大人たちの留守の最中、ジャックと妹のマギーが誘拐されてしまいます。そして、子供たちの部屋に残っていたのは、海賊フック船長からの脅迫状。

戸惑うピーターにウェンディは真実を告げます。彼こそがあの「ピーター・パン」なのだと。

昔の記憶がないピーターは、ウェンディの言葉を信じません。しかし、その晩、部屋に妖精のティンカーベルが訪れ、彼をネバーランドへつれていってしまいます。
そして、ジャックとマギーを取り戻すため、ピーターは、復讐に燃えるフック船長と戦うことになるのです。

ダスティン・ホフマンVSロビン・ウィリアムズ 名優二人の演技は必見!

 映画『フック』の見所、それは、ピーター・パンを演じたロビン・ウィリアムズとフック船長役のダスティン・ホフマン、ともにオスカー受賞者であり、アメリカを代表する名優として知られるこの二人の演技です。

アカデミー賞主演男優賞に2度輝いている演技派・ダスティン・ホフマン。この映画では悪役海賊・フック船長に挑んでいますが、特殊メイクを施したその姿は、これがあのオスカー俳優?と目を疑うほどの化けっぷり。もちろん、外見だけでなく、あくどい表情に威張りかえった態度、そして、少し抜けているおばかなところまで、まさに身も心もあのフック船長になりきっています。

そして、ピーター・パンを演じたロビン・ウィリアムズ。当時、『グッドモーニング,ベトナム』や『いまを生きる』などで役者として高い評価を得ていましたが、決して若くはなかった彼がピーター・パンを演じると聞いて、違和感を抱いた人もいたでしょう。

けれど、実際に映画を見た人にはわかります。彼はまさしくピーター・パンだと。

確かに、映画冒頭のピーターは、仕事のことしか頭にない中年紳士。これがあの永遠の少年?と少しがっかりする姿です。しかし、ネバーランドを訪れ、かつての仲間だった子供たちと接するうちに、“おじさん”のピーターの顔が次第にいたずら好きで茶目っ気にあふれた“男の子”のそれに変化していきます。

このピーター・パンとして覚醒していくロビン・ウィリアムズの演技が非常に秀逸。大人の男性に少年の心がよみがえる過程をとても自然に演じきっています。

2015年10月31日(土)から公開予定の『PAN ネバーランド、夢のはじまり』では、あのヒュー・ジャックマンが悪の海賊黒ひげを演じことが話題になっています。『PAN』が気になっている人は、先に『フック』を見ておくと、ダスティン・ホフマンのフック船長との化けっぷりが比較ができるかも?

映画『PAN ネバーランド、夢のはじまり』オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/pan/

(文・田下愛)


    ライタープロフィール

    田下愛

    田下愛

    フリーランス・ライター。雑誌、書籍、Webメディアで、幅広いジャンルの仕事をこなして活動中。ファンタジー映画が大好物で、『オズの魔法使い』『ナルニア国物語』『アリス・イン・ワンダーランド』など、魔法やおとぎの国を扱った作品にはすぐ飛びついてしまいますが、一方、『レインマン』のような人間をきっちり描いたドラマも好き。石ノ森章太郎先生をリスペクトする昭和特撮フリークでもあります。

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