『トリプルX:再起動』苦戦!『Split』が首位!今週の全米興収ランキング速報![1/20・21・22版]

全米興収ランキング(1/20〜1/22)

1位(NEW)『Split』
2位(NEW)『トリプルX:再起動』
3位(↓)『Hidden Figures』
4位(↓)『SING/シング』
5位(↓)『ラ・ラ・ランド』
6位(↓)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
7位(→)『Monster Trucks』
8位(↓)『Patriots Day』
9位(NEW)『The Founder』
10位(↓)『Sleepless』
(速報値/Box Office Mojo参照)

ジェームズ・マカヴォイを主演に迎えたM.ナイト・シャマラン監督最新作『Split』が、大方の予想を大きく上回り、1位スタートを決めた。しかも、1月公開作の歴代4位という華麗なオープニング記録まで叩き出したのである。
 『エアベンダー』以降、批評も興行も散々だったシャマランではあるが、ついに復活の兆しを見せたと言ってもいいだろう。彼の人気がピークを迎えていた13年前のサマーシーズンに公開された『ヴィレッジ』と、ほぼ同水準の成績を、一年で最も閑散期であるこの1月に記録したというのは何よりも誇らしいことだ。
次回作にラブミステリーが控えているシャマランだが、このままかつてのような輝きを維持してもらいたいものだ。

 一方で、下馬評では1位になるとの見方が強かったD.J.カルーゾ監督の『トリプルX:再起動』は、『Split』の1.2倍のスクリーン数で、半分の興収しかあげられずに、まさかの2位スタート。

(C)2016 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 2002年にサプライズヒットとなった1作目の勢いを完全に失い、大失敗作となった2作目から実に12年。すっかり『ワイルド・スピード』シリーズ以外でヒット作に恵まれなくなったヴィン・ディーゼルが再起をかけた本作ではあるが、低迷からの脱出がさらに遠のいてしまったのではないだろうか。

 他の新作勢では、『しあわせの隠れ場所』『ウォルト・ディズニーの約束』と立て続けにフィールグッドな伝記映画を作り続けるジョン・リー・ハンコックが、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で復活を遂げたマイケル・キートンを迎え、マクドナルドの創設者を描いた『The Founder』は、1000館強の中規模公開ながら9位に健闘。
 当初はアカデミー賞狙いの噂もあったが、時期的に来年の賞レースとも縁遠くなることは否めない。それでも、興行的にまずまずの成績を残せそうなことが唯一の救いか。

 また、2週連続1位だった『Hidden Figures』は3位に、先週2位に『ラ・ラ・ランド』は5位へと転落したが、どちらも来週末までに1億ドルの大台に乗ることがほぼ確実に。何よりも、24日に発表となるアカデミー賞のノミネーションでさらに飛躍することができる両作だけに、どこまで伸び続けることができるか、楽しみなところだ。

ラ・ラ・ランド

(C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND. Photo courtesy of Lionsgate.

 
 さて来週は、アメリカに先がけて公開された日本で『ローグ・ワン』や『妖怪ウォッチ』といった強敵を見事に封じ込めた、『バイオハザード:ザ・ファイナル』が満を持して公開となる。同シリーズは2位スタートだった1作目以降、2作目からは初登場1位を獲得し続けている。シリーズ最終作となる本作も、1位を飾り有終の美を遂げたいところだろう。

(文:久保田和馬)


    ライタープロフィール

    久保田和馬

    久保田和馬

    久保田 和馬 1989年生まれ。映画評論家/映画ライター/映像作家。フランス映画とアジア圏の映画をこよなく愛する。大学時代からの自主制作の延長で映像制作を行い、2013年から文筆業を開始。「図書新聞」へ映画評の寄稿、「リアルサウンド映画部」への寄稿など。

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