「コーヒーがある日常にお勧めしたい3本の映画」—《ここに、映画という拠り所。》その1

シネマズ公式ライターのよしかわあやのです。

今回から《ここに、映画という拠り所。》という連載を始めさせていただきます。

映画は私の心の拠り所でもあり、生きる上での教科書的存在でもあります。この世界が広くて、希望に溢れているんだってことを、でもそれって自分の生きている周りに実は日常に沢山あるんだってことを教えてもらいました。(過言かもしれませんが、でも本当にそう思います。)

《ここに、映画という拠り所。》というタイトルをつけた理由としては、上記の通りでもあり、またある日、映画が私の人生において重要な支えになっていることに気づいたからです。

感動して涙することであったり、笑いであったり、見終えた時の爽快感だったり、時には疑問であったり様々な感情が沸き起こることに気づきました。こんなにも引き込まれるのは何でだろう?という問いが生まれたことがきっかけで映画にはまっていきました。色んな時代の、色んな国で作られた映画を見始めることから始まって、そうするともっともっと知りたいことが増えて、映画の歴史や、映像の技術、そもそも映画とは一体何なのか?どう人間に影響をもたらしているのかなど…本当にキリがなくって笑 それきり日々研究しながら映画と接する毎日です。

ただ言いたいことは、私は純粋に映画が好きなだけです。
なので、純粋に映画を楽しむ人がもっと増えればいいなと思い、始めました。

映画一つにとっても感じ方は人それぞれです。
色んな映画と出会ってください。そして感じた想いを大切にしながら毎日を過ごしてください。

それでは始めていきます。

《ここに、映画という拠り所。》その1—「コーヒーがある日常にお勧めしたい3本の映画」

 

立春も過ぎ、そろそろ暖かくなってほしいですが、まだまだ寒い日が続きますね。さて最近の休日はというと、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

外に出るのもいいですが、お家でまったり過ごす日に、お勧めしたい映画を紹介したいと思います。今回、中でもスポットを当てたのが『コーヒー』。時代を超えて国を超えて様々な映画においてコーヒーが出てきます。コーヒーって日常においてどんな役割をしているのでしょうか?

 

『レナードの朝』

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映画内では直接、コーヒーを飲むシーンは描かれていません。男女が近づくきっかけとしてコーヒーが用いられています。一度、看護師のエレノアが「もし良かったらコーヒーでも。」と誘うのですが、セイヤー医師は誘いを断ります。普段、人付き合いが苦手なのです。

物語が進み、最後、セイヤー医師が看護師のエレノアに勇気を出して「今夜もし時間があれば、コーヒーでも飲みに行かない?」と誘います。これから、ふたりはコーヒーを飲みながら、たわいもない話で盛り上がって、だんだん仲が深まっていくのかな…どうなるのかな…。なんて、未来を想像させますね。

コーヒーを通してふたりが繋がっていくのかなとそんな予感がします。さてセイヤー医師がどうして勇気を持てたかは映画を見て感じてみてください。セイヤー医師のみならず、この映画を観た人なら自然と勇気や希望を持てるかもしれません。
『恋する惑星』

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この映画で出てくるコーヒー絶対美味しくなさそうって見ていて思います(笑)

失恋した警官が屋台でコーヒーを注文するのですが、まさかのコカ・コーラの入れ物。ここでは美味しいとか不味いとかそんなことは関係なくってそのときの感情を表す上で、そのコーヒーの存在は重要であるかと。そのいかにも不味そうなコーヒーが失恋そのものの味であるかもなんて思ったりします。

ふとコーヒーの匂いがすると、月日が経っても当時を思い出したときに懐かしくて、悪くない思い出として蘇ってくる、そんな気がします。コーヒーのみならず、日常の中で感じた色んなものが思い出のなかにあるはずです。あと個人的には、アジアの雑多感や色合いがたまらなく好きなのでそういったところでも見応えある映画です。
『バグダッド・カフェ』

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見ているだけで乾燥しそうな砂漠の外れの一帯。茶色に覆われた大地と青い空。人間関係さえも乾ききっていて…。その中でモーテルを営む人々の日常を切り取った映画です。

ある日、黄色い水筒、そしてふくよかなドイツ人の女が来たことをきっかけに寂れたカフェに次第に潤いが戻ってきます。コーヒーは場所や人を選ばず、あらゆるライフスタイルと合うなと感じました。

 

以上3選。世の中には色んな人間がいてその時々に考えていることは違うけれど、一息つくひとときとしてコーヒーがあるというのは多くの人にとって共通していることであり、日常に欠かせないものの一つとして存在しています。またカフェという空間そのものがオアシスとして人々に愛されていました。

巡り巡る日々を過ごす中で、コーヒーがただの飲み物じゃなく色んな役割をしていたのだと映画を通して感じました。大切なのは、いかに美味しいコーヒーを飲んだかということよりもそこで何を話したか、どんな想いを抱いていたかということ。コーヒーに限ったことではなく、あらゆる節で思い当たるものがあると思います。今一度、コーヒーを味わいながら映画を見てみてください。コーヒーの味が、映画の言葉が、音楽が身体と心に沁みわたり、満たしてくれるでしょう。

(文:よしかわあやの)

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