これから就活・就職に挑むすべての「私」たちへ、「私」が贈る3本の映画

何者 サブ12

(C)2016映画「何者」製作委員会

この記事の筆者である私は、大学3年生、21歳です。

周りの友人たちは、私がその活躍を一度も目にすることのないまま、ダンスや演劇、落語サークルを引退し、長く続けてきたスポーツや音楽にも一旦のお別れを告げ始めています。大学生活は自由度が高い分、誰かと比べ比べられ、必要以上に羨ましがったり(妬んだり?)、他の大学生より毎日が忙しく充実していると意地を張ってみたりを繰り返すことも多かったのではないでしょうか。

しかし、否が応でも他人からも評価される時期が近づいてきています。友人がときにライバルになり、受かる者がいれば落ちる者もいる、そんな無情の事実にも向き合わなければなりません。

そんな時に、あなたの支えになるものはありますか。映画なら、いつも変わらずそこにあって、何度見返しても変わらない熱量で観るものに訴えかけてくれるはずです。
今回は、大学生の就活にまつわる映画を紹介しながら、納得の進路が選択できるように、念じたいと思います。

『何者』

何者 映画

(C)2016映画「何者」製作委員会

朝井リョウさんが直木賞を受賞された同名小説が原作となっています。

朝井さん自身が、大学在学中に作家としてデビューされ、一時、就活を経て一般企業に就職されていました。映画では、菅田将暉さんが演じている光太郎が「就職活動が得意だった」(※意訳です)と言うシーンがあるのですが、それは朝井さん自身が自分に感じたことだったのだとか。

実際に就活を経験されているからこそ、就職活動や、大学生の描き方もリアルで、共感する人も多いのではないでしょうか。それに加えて、主演の佐藤健さんや、有村架純さん、二階堂ふみさん、岡田将生さん、菅田さんらが集まった時の空気感は、大学生らしい輝きがあるけれど、見えないところでギスギスしている様子が巧妙に描かれていました。

設定やストーリー展開は、原作に忠実に描かれていますが、映画では、佐藤さん演じる二宮拓人が演劇サークルに所属しているのもあり、盛り上がりの場面では舞台独特の演出がなされていました。一方、原作では、twitterのやりとりが、より不気味に感じられます。

両方味わって、違う見方ができるとまた新しい発見があるかもしれません。
まだ、公開している劇場もあるようなので、ご覧になりたい方はぜひ滑り込んで!

『インターン!』

インターン!

(C)2016「インターン!」製作委員会

モデルで女優の新木優子さんが主演、大学生が就職資格をかけたインターンに挑みます。もちろん、「社会」のシビアな部分も描かれているのですが、出演されている佐野岳さんは”死神”役だったり、栗原類さんは女ったらしなキャラクターだったりと、楽しく見られるような設定や奇想天外な展開もあります。

最初はインターンで何もできず、やる気もなくダメダメだった晴香(新木優子)が、自ら行動し、精力的に取り組むようになるにつれて、晴香をライバル視していた同じインターン生と仲良くなったり、社員さんからの評価や対応に変化があったりと、自分が前向きな行動を起こすことで周りも同じ方向を見てくれるという部分に希望が持てます。

インターンを経験したこともある人には共感できる部分が多数あり、経験したことのない人には、インターンや会社の様子を少しでも知るきっかけになるはずです。
コミカルな場面や、大胆な部分もたくさんあるので、インターンや就活、就職に抱いている漠然とした不安や怖さを取り払ってくれる作品になっています。

『きっと、うまくいく。』

きっと、うまくいく(字幕版)

就活や就職のことで心に元気がない人には、この作品がおすすめ。

インドで製作され、ボリウッド映画の大スターらが集結し、エリート大学生を演じています。インドの社会を映し出し風刺的な部分もあるのですが、核にあるのは、進路に悩み、不安を抱える人にこそ伝わる強いメッセージです。

幸せな生き方とは、学歴や職業、就職先で決まるものなのか、真の友情とはどんなか、家族の思うような娘・息子になれているか、それは正しいことなのか・・・、多くの人が、就活や就職を軸に、いろいろな角度から悩みを持っていると思います。「3バカトリオ」がそrぞれに抱える問題のどれかが、自分と重なると感じる人もいるはずです。

就職するのか、自分の好きなことを追求し、さらに勉強を積むのかで悩んでいる人や、大勢とは違う選択をする人にもきっと響くだろう言葉や、シーンもありますよ。

2時間50分と長めの映画ということもあり、初めてボリウッド映画に触れるという方は、聞きなれないインド語に戸惑ってしまうかもしれません。日本語の吹き替え版もありますので、自分に合った方でぜひ見てください。

まとめ

大学生活を終えたら、もう会うことのない人もいるだろうし、すぐに会える距離にいないかもしれません。学部やサークル、インターンなどで親しくしていた友人たちと、何者かになって胸を張って再会できるだろうか。その時もやはり、少しくらいは見栄を張ってしまうのか。そして、きっとうまくいくと信じあった夢や願望は達成されるか・・・?

不安は募るばかりですが、目の前にある時間にも限りがあると危機を感じている人も多いでしょう。

今回、この記事のタイトルに「私」を二度使いました。それは筆者自身でもあるわけですが、この記事を読んでくださっている一人ひとりでもあります。

身近にいてくれる人たちが希望どおりの道を歩めるよう、残りの時間を大切にしながら励ましあい、助けあえると良いですね。そして、心が疲れた時には、映画を贈り合ってください!

(文:kamito努)

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    1995年生まれ、現役大学生。京都在住で、フリーランスライターです。 もともと邦画が好きで、話題作はもちろん、ミニシアターへも足を運んでいますが、 最近は洋画も多数鑑賞します。ともに音楽系の映画が好きです! かなりミーハーなので王道は欠かさずチェックしています!

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