新米ライター・ナオの突撃レポート シネマ歌舞伎『研辰の討たれ』と出会う!ティーチイン上映会

8月25日、ぴあカード・衛星劇場・シネマズby SHOCHIKU 共催による「シネマ歌舞伎『野田版・研辰の討たれ』ティーチイン上映会」が開催され、またまた映画ライターになる夢を目指し奮闘中の私、ナオが「シネマズ」ファンの代表としてこちらのイベントに参加させて頂きました!

シネマ歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」と出会うティーチイン上映会&懇親会



いよいよ11回目を迎えます本イベントでも、「シネマ歌舞伎」の上映は今回が初めて。
「シネマ歌舞伎」とは、HDカメラで撮影された歌舞伎の舞台公演を映画館のスクリーンでお楽しみいただく、歌舞伎の新しい楽しみ方です!
長年にわたり、「映画」と「歌舞伎」の両方に携わってきた松竹ならでは実現できた企画。アナログな世界とデジタルな手法が融合したシネマ歌舞伎は、お客さまからも大きな反響を頂いております。

当日は本作に出演されております、歌舞伎俳優の中村扇雀さん・シネマ歌舞伎プロデューサーの松本宗大さんにもゲストにお越しいただき、抽選で選ばれた約70名の皆さんと一緒に歌舞伎の世界にどっぷり浸ってきました!

中村扇雀さん・松本宗大プロデューサー ティーチントークショー!



中村扇雀さんティーチントークショー!



上映後いよいよトークショーが始まると、今回は過去11回のティーチインイベントで最多応募数であったことが発表され、中には2001年に上演された『研辰の討たれ』初演を歌舞伎座でご覧になられていた参加者の方もいらっしゃいました。

元々「シネマ歌舞伎」制作のきっかけは、『研辰の討たれ』主演の故 十八代目・中村勘三郎さんのご提案があり、現在すでに約20作品が映像化されています。
実際の観客が入った状態で収録しているシネマ歌舞伎では、劇場に近い臨場感を出すため撮影方法に様々は工夫を凝らしているそうで、役者さんの自然な表情を引き出すため、目につかぬようカメラを黒い布で隠して収録。劇場内には50台ものマイクを仕込んでいるといることが紹介されると、これには扇雀さんも「全く知らなかった」とビックリ!

お客さまからの「どれくらいアドリブで構成されているのですか」との質問に、扇雀さんも「基本的に野田さんの演出はアドリブ禁止、すべて脚本に書かれています」「まさか自分が歌舞伎座で『女子アナになれば…』なんてセリフで言うとは思っていなかった」と当時を振り返っておられました。

シネマ歌舞伎を上映することにより、「これまでなかなか歌舞伎座に見に行くことの出来なかった地方の方々からたくさんの反響を頂いています、今後どんどん作品をデジタル化して上映していきたい」と今後のシネマ歌舞伎にも注目が集まりました。また「映像をデジタルデータに残すことが出来るので、小学校に配布して子どもたちに日本芸能の素晴らしさを伝えていけたらいいな」とシネマ歌舞伎の未来についても扇雀さんは話されていました。

懇親会で、お客様に突撃インタビュー!



中村扇雀さん&松本宗大プロデューサー



トークショー後は東銀座のオシャレなレストラン「Cafe Serre」に場所を移し、扇雀さんと松本さん、そしてイベントMCの八雲ふみねさんも交えて、懇親会がスタート。限られた時間のなかでしたが、扇雀さんと直接お話しできる機会を皆さん大変喜ばれていました。

私もイベントを楽しみつつ、お客様に突撃インタビューさせて頂きました!

ティーチインイベントに参加されてみていかがでしたか?
(お客様)「気軽な気持ちで応募し、初めてティーチインイベントに参加しました。映画を観るだけでなく、トークショーや懇親会なども充実していて、想像を越えとても満足しました! 」
「今まで歌舞伎を見たことがなかったですが、今日参加してみて次はぜひ歌舞伎座で見てみたいと思いました。」

ティーチインイベントの楽しかったポイントは?
(お客様)「出演者やプロデューサー自身から作品の裏話を聞くことが出来るのが楽しかったです。」
「上映後、さっき見たばかりの作品に出演している方と同じ空間で過ごせるのは、夢みたいな時間でした!」
「トークショーなどで裏話を聞くことによって、さらに作品に対する別の楽しみ方が増えるきっかけになりました」

イベントに参加してみて



ティーチインイベント初の「シネマ歌舞伎」上映とあって、私もとても楽しみにしていました。

印象的だったのは、上映中に会場内で幾度も笑いが起きていたことです。私は歌舞伎に対してちょっと“難しい”イメージを持っていましたが『研辰の討たれ』は随所に分かりやすい笑いが散りばめられていて、こんな歌舞伎を観たことがありません!終わった瞬間、他の作品をもっと観てみたいと思いました。

なかなか歌舞伎に馴染みのなかった方にも、歌舞伎に興味を持つ良いきっかけになってくれる作品だと思います。役者さんの一粒々の汗まで見ることができるのは「シネマ歌舞伎」の特権。飛び散る汗から躍動感が伝わってきました。

作品紹介


「野田版 研辰の討たれ」ポスター


新しい歌舞伎の楽しみ方「シネマ歌舞伎」を、ぜひこの機会にお楽しみください。

「シネマ歌舞伎」公式サイト
中村扇雀さん公式Webサイト
福助さん、扇雀さんが語る《月イチ歌舞伎》『野田版 研辰の討たれ』『野田版 鼠小僧』

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!