『終戦のエンペラー』プロデューサー奈良橋陽子さん・野村祐人さんインタビュー

『終戦のエンペラー』と出会う!ティーチイン試写会&懇親会


このイベントは、普段接する機会のない、監督やプロデューサーといった、映画関係者の方々と一緒に映画を観て、さらに食事をしながら直接お話しができるというコンセプトのもと企画され、今回で10回目を迎えました。

「終戦のエンペラー」と出会う ティーチイン試写会&懇親会



そして今回はなんと!!普段はOLをしながら、映画ライターになる夢を目指し奮闘中の私、ナオが「シネマズ」ファンの代表としてこちらのイベントに参加させて頂き、7月27日公開の『終戦のエンペラー』プロデューサーの奈良橋陽子さん・野村祐人さんにインタビューしてきました!

イベント直後の奈良橋陽子さん・野村祐人さんにインタビュー!


イベント直後の奈良橋陽子さん・野村祐人さんにインタビュー!



なぜ、この作品を企画・映像化しようと思われたのですか?
(奈良橋) 今までは「ラスト サムライ」や「SAYURI」のようなアメリカ側から見た日本を題材にした作品に参加することが多かったけれど、いつかは日本人が作品の核となる「日本の感性」を表現した作品をアメリカで作りたいと思うようになって。
そんなとき岡本さんの原作に出会って、歴史に埋もれた一人のアメリカ人が日本の運命を変えていたという事実を知ったんです。これまで語り継がれてきた歴史の1ページにアメリカ人さえも知らない人物が関係していると知れば、きっとアメリカでも喜ばれるだろうと思って、最初からハリウッドでの製作と決めていました。

2年以上温められていた企画とのことですが、映像化する上で苦労したことはありますか?
(野村) 苦労したという意識はないですね。製作すると決意したときには既に走り出していて、どんな山が来ようが乗り越えなくちゃいけないから、大変だなんで思わなかった。
もちろん今も走り続けていて、まだまだ終わりが見えないんですよね。プロデューサーという仕事は撮影が終了しても、公開までのプロモーション活動、公開後はDVDのリリース…
(奈良橋) 撮影終了後から2年くらいは作品と付き合っていくんです。
(野村) 今はまず、日本での公開後の皆さんの反応が楽しみですね。

作品の見どころを教えてください。
(野村)いっぱいありますよ。
(奈良橋)最後のマッカーサーと昭和天皇の対面のシーンはやはり重要ですね。
(野村) でも、あの対面が実現するまでのバックグラウンドがあってこその衝撃なんですよね。
(奈良橋) 私はもちろんストーリーの展開がいちばん重要だと思っていますが、製作側の思いとしては敗戦後の日本の廃墟シーンには注目してほしいですね。
実はあの廃墟、手前はセットなんですけれど、背景に震災後の宮城県石巻市の映像を重ねていて。東日本大震災の時、現地にカメラマンを派遣して街の様子を撮影したんです。震災の映像を使うべきか…最初は本当に悩んだのですが、戦争によって破壊された街並みと震災からの“再生”という意味を映像に込めたいという思いから決心しました。
(シネマズ) 本物の戦後直後の映像かと思ってしまいました。
(奈良橋)試写に参加してくださった当時の様子を知る方から、“あの時の思いが蘇ってしまいました”って言ってもらえる程のリアリティがありましたね。

今回のティーチイン試写会のようなイベントは初めてでしたか?
(奈良橋・野村) 初めてですね!
(シネマズ)また試写に参加していただいた皆さんとお食事の後、懇親会も行いましたが、楽しんでいただけたでしょうか?
(野村) 凄くいい機会ですよね。今日みたいに直接、作品に対する声を聴ける機会は貴重だし、お客様のテンションがダイレクトに伝わってきて楽しかったです。
(奈良橋) これからもこのイベントを続けていってほしいですね。
(シネマズ) 次回作もぜひよろしくお願いします(笑)
(奈良橋・野村) こちらこそ!

インタビューを終えて




ハリウッドでもご活躍されているお二方と伺っていたので、インタビュー前はとても緊張しましたが、いざスタートするととても気さくな方々でビックリしました。限られたインタビュー時間のなかでも、印象的だったのは奈良橋さんの「信じて、真っ直ぐ前へ進む」姿勢です。その場その時で感じた気持ちを大切にし、全ての出来事をチャンスに変え、“行先さえ見失わなければ必ず辿り着ける”と信じて歩み続けるという奈良橋さんの言葉は私自身、背中を押していただきました。

試写会にも参加させて頂きましたが、見終わった瞬間、これまで当たり前に思えてきた時間を改めて見つめ直すきっかけになりました。目まぐるしく変化する現代、今このタイミングで本作に出会えたことは私にとって、新たなスタートラインになった気がします。ありがとうございました!

作品紹介


「終戦のエンペラー」ポスター

映画『終戦のエンペラー』は岡本嗣郎氏によるノンフィクション、「陛下を御救いなさいまし」が原作。1945年8月、太平洋戦争終戦直後の日本が舞台。マッカーサー元帥が率いるGHQが上陸し米軍の占領統治を経て、日本が再び息を吹き返していったことは皆さんご存知だろう。しかしその歴史の裏には衝撃の事実が隠されていたのだ。
「この戦争の真の意味での責任者を探せ」
すべてはマッカーサーのこの一言がきっかけだった。この極秘調査を任命されたある1人のアメリカ人の10日間の物語である。
監督は『真珠の耳飾りの少女』のピーター・ウェーバー、主人公フェラーズを『LOST』のマシュー・フォックス、マッカーサーをトミー・リー・ジョーンズが演じるほか、西田敏行、中村雅俊、夏八木勲といった豪華日本人キャストが集結し、約70年前の日本を再現する。

「終戦のエンペラー」公式サイト
奈良橋陽子さん公式ブログ「yokolog」
野村祐人さんオフィシャルウェブサイト「EugeneNomura.com」

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