「お母さん、キレイ過ぎませんか♪」片岡愛之助さんも思わず心配?!映画『マザー』初日舞台挨拶レポート。
ご登壇者皆さんに一言づつご挨拶
本作で満を持して“監督デビュー”を果たした
楳図かずお監督
楳図監督「ご挨拶の前に、恒例の“アレ”をさせて頂きたいと思います!せーの、グワシッ♪」(会場の皆様も一緒にグワシッ♪)
「どうでしたか、楽しんで頂けたでしょうか?」(会場から大きな拍手)「ありがとうございます!物語の中で、どこで“恐がらせようか”苦労しましたけど、(今日一緒にご登壇されている)お三方はじめ出演者の皆さんが、しっかりお芝居で内容を表現してくださいまして、本当によく出来た映画が完成して僕は満足しております♪皆さんも満足ですか~?!」(会場の皆さんからは大きな拍手とともに「満足です♪」の声が)
主人公“漫画家 楳図かずお”役を演じられた
片岡愛之助さん
愛之助さん(会場からは「松嶋屋!」の掛け声も)「ありがとうございます!今日はお忙しい中こんなに沢山の皆さまにお越しいただき、ありがとうございます。」
「僕は今回“初ホラー”出演ですね。いま見て頂いた通り、監督いつもこんな感じで(笑)撮影中もこんな感じで、ず~っと笑いながら撮影していたんで…ホラー映画を撮っている気がしなかったんですよね(笑)“果たして、これがちゃんとホラー映画になるんだろうか”と心配でしたが…ホラー映画になってましたか?」(会場から大きな拍手)「僕も最後に完成した映像を観て、見事なホラー映画になっていてビックリしました!」
「今回、こんな貴重な経験をさせて頂いて、本当に感謝しております。ありがとうございました。」
楳図かずおの生い立ちを探るうちに底知れぬ恐怖に巻き込まれていく新人編集者役
舞羽美海さん
舞羽さん「本日は本当にありがとうございました♪やっと皆さまに観て頂く事ができて本当に嬉しいです。」
「私は、これまでホラー映画を観ることも無かったんですけど…この作品に携われる事ができて、すごく楽しくって(笑)キャストの皆さんとご一緒できた事も嬉しいですし、貴重な経験をさせて頂いて本当にありがとうございました。」
タイトルロール“マザー”楳図かずおの母 イチエ役
真行寺君枝さん
真行寺さん「こんにちは♪今日はお忙しい中こうして沢山の皆さまにお越し頂き本当にありがとうございます。」
「う~ん…何を話していいか、ちょっと分かりませんけども(笑)監督も色々ご苦労なさって…」
楳図監督「イエイエ!皆さんに“お任せ”って感じて演じて頂きました~(笑)真行寺さんは、このスクリーンから沸き立つような“怪しい”美しさがスバラシイですよね♪」
真行寺さん「今回の撮影は、本当に愛之助さんが中心になって場を盛り上げてくださったと思います♪美海さんも“こんなイイ娘、他で見たこと無い”って思うくらい素晴らしい方で…私が一人でゴネてましたでしょうか(笑)?」
楳図監督「イエイエ(笑)真行寺さんが演じられた母 イチエは、今回の映画にとって特別な役!“こんなお母さんがいたら恐いかな?”って雰囲気をしっかり演出できたのは、真行寺さんの存在感そのものです。しかも!とてもおキレイ!このキレイな所が曲者で(笑)。」
真行寺さん「私も子供の頃から本当に“楳図ファン”でした♪もう「へび少女」がずっと頭に残ってしまい大人になるまでトラウマで怖くて、怖くて…この映画は、私にとって“監督へのリベンジ”です(笑)!どうもありがとうございました。」
作品についてご登壇者皆さんに質問
楳図監督への質問
「14歳」以来、19年ぶりのオリジナル作品で念願の映画“監督デビュー”を果たされた気持ちは?
楳図監督「この「マザー」は漫画や映画といった概念を乗り越えた、僕にとって19年ぶりの“新作”。19年間そのまま何も作品を創らないでいると“何も進歩してないじゃないか!”と思われてしまう所を、今回の映画で大きくひと息つく事ができたな、と思っています。」
「記者の方からも「これは「14歳」からの“地続き”になっている作品」と仰って頂いて…この地続きの“新作”を今日皆さまに観てい頂く事ができ、本当にありがとうございました!」
愛之助さんへの質問
“楳図かずお”役を演じられた事は、愛之助さんの役者人生の中でどのような存在になりましたか?
愛之助さん「僕はやっぱり“まことちゃん”世代でしたので!あの“楳図かずお”を演じさせて頂いて本当に嬉しかったです。」
「最初は“楳図かずお先生の自伝”を映画化するってお話だったので即座にお断りしたんですけど…僕と監督、全然似てないじゃないですか(笑)!やっぱり“似てる人のほうが”とお話したら、監督からは“楳図かずお という漫画家の役を演じて欲しい”と言って頂いて、それなら喜んで演じさせて頂きます!とお返事いたしました。」
「ステキな編集者や、こんな美しいお母さんともご一緒できて本当に嬉しかったですね…最初“お母さん、キレイ過ぎませんか?”って話していたくらい(笑)!」
「僕はふだん歌舞伎や舞台の公演がありますので映画って時間が合わなくて中々作品に巡り会えないんです。今回は、うまい具合にこの作品に巡り合うことが出来ました。」
「皆さん、水野晴郎さんが監督の『シベリア超特急』シリーズご存知ですか?だいたい玄人の方が観られる映画ですけど(笑)」(会場 笑)「僕は、それに主演…と言っても結局、あれは水野さんが主演ですけど…させて頂いたり(『シベリア超特急5』(2005年))、仮面ライダーやドラマ『半沢直樹』の黒崎役だったり、そして!この“楳図かずお”役と…この前 三谷幸喜さんから“普通の作品には出ないんですか?”って言われまして(笑)。そんな話を取材で話したら、三谷さんから「“祝”普通の映画 出演!おめでとう」ってメール頂きました、どこで見たんだろう(笑)」
「今回“初ホラー”に出演させて頂いて、楳図監督の作品はホラーなんだけれども歌舞伎と共通している部分がたくさんあると思います。まず物語に出てくる女性がすべて“美しい人”ばかりなんですよね!この“美”を意識して創っている点が“美の集大成”と言える歌舞伎と共通している。それに“グワシ”なんかの決めポーズも、歌舞伎の見栄に通じているな、と思いましたね。」
「監督、今回“やり残したこと”があったんですよね?!」楳図監督「そうなんです!かなり重要なシーンをばっさりカットする事になってしまって。それでもイイ作品には仕上がりましたけど、あのシーンが入っていれば絶対“200点”は取れたな、と思ってます(笑)!」
愛之助さん「監督が、そう仰っているので、ぜひ「マザー2」で実現して頂きたいと思います!!」
舞羽さんへの質問
宝塚歌劇団 娘役のトップスターから“ホラー映画”への出演、如何でしたか?
舞羽さん「まさか、ホラー映画に出演するとは思ってなかったですね(笑)。ホラー映画の撮影ってどんな感じなんだろう…と思いながら撮影現場に入ったら、アクションシーンがすごく多くて!」楳図監督「そう!アクションシーン(笑)舞羽さんには一番頑張っていただきました!」愛之助さん「僕は、ほとんどアクションシーン無かったですからね(笑)今回は女性ばかりアクションを演じていましたね。」
舞羽さん「そうなんです~真行寺さんとも、すごい“力ワザ”で色々やらせて頂いて…色々振り回したり、何回も走り回ったり転んだりしました♪」
楳図監督「おつかれ様でした!」
舞羽さん「今回の現場は、私は映像での撮影が“初心者”に近い状態だったんですけど、監督が事細かに描いて下さった“絵コンテ”のおかげで、すごく表現しやすかったです。本当に笑いの絶えない楽しい現場でした。」楳図監督「愛之助さんにも、いつも褒めていただいて。絵コンテを描いた良い結果ですよね、お役に立てて何よりです♪」
舞羽さん「プログラムを見ると、その絵コンテがけっこう載っているので、ぜひ皆さま買っていただけたら(笑)」楳図監督「絵コンテに描いた舞羽さんのイラストが、Tシャツにもなっています(笑)!」
舞羽さん「そうなんです、ちょうど“ハゲ”が写ってるイラスト♪今回、特殊メイクに挑戦させていただいて。」楳図監督「まさか剃るワケにもいかないので、髪の毛の上から特殊メイクを貼り付けてもらって…けっこうリアルな仕上がりでしたね!あれは、これからの役者人生の中でも滅多に無いんじゃないでしょうか?!」
舞羽さん「そうですね(笑)貴重な経験でした♪」
真行寺さんへの質問
楳図監督の描かれる世界から抜け出したかのような美しさの真行寺さん。作品にはどんな気持ちで臨まれましたか?
真行寺さん「そうですね“楳図かずお”というのは、やはり自分の中でも大きな存在。日本を代表する作家であると思いますし、素晴らしい私たち日本人の財産ですよね♪」
「自分はモデルが原点ですので“崩さない美しさ”というのが、これまでの基準でした。その自分の中に出来上がっていた概念を、まったく覆すような役どころでしたので、やっぱり難しかったですね…。満足して頂けたか分からないし、監督からは“もうちょっと迫力を出して!”なんて言葉も受けて。」
「私も、入江たか子さんが演じられた猫女(「怪談佐賀屋敷」など)を観て勉強しておくべきでした!やっぱり日本には素晴らしい(怪奇作品の)伝統があるので(この出演をきっかけに)そういった事にも目を向けることが出来ました。私の“新たな方向性”を見せていただいて、色々な意味で勉強させて頂いた、という気持ちです。」
「今回の現場は、本当に“映画が好き!”という方が集まって、小さなバジェットの中でも出来る限りのことを一緒にやらせて頂いた撮影期間でした。みんなで一丸となって、楽しく物創りに挑めた事を感謝しております♪」
楳図監督「真行寺さんのメイクは、とても工夫したんです!綺麗な顔と怖い顔、その都度シーンごとに色々変わるので本当に色々なメイクをして頂いて。一番気に入っているのは、後半の怖いメイクでの撮影シーン。怖いメイクの上に綺麗なメイクを“二重に”載せて、メイクさんも「えっ!?」って驚かれてましたけど、綺麗なだけではない“二重の意味”を持たせることが出来たので、これで良いんです♪」
「真行寺さん、怖いメイクすごく似合っていらして(笑)♪奥行きのある美しさ…怖いんだけど綺麗。本当に“お得な”お顔ですよね(笑)!
なんと!実は物語の“あるシーン”に楳図かずお監督もコッソリ出演していらっしゃる事が明かされるなど貴重なお話をたっぷりお楽しみ頂きました♪
あのホラー漫画の巨匠 楳図かずお監督が語る自らの秘密と原点。映画『マザー』は、ただいま大ヒット上映中!
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