リアル脱出ゲーム『ある映画館からの脱出』インタビュー企画・SMT篇


ただ待つのではなく、こちらから発信していく


ある映画館からの脱出 リアル脱出ゲーム 松竹マルチプレックスシアターズ インタビュー


写真:株式会社松竹マルチプレックスシアターズ経営企画部・澤田室長

―新宿ピカデリーでも、最近女性向けのイベント「ピカピカ女子向上委員会」とかやっていますよね。

澤田:新宿ピカデリーのイメージとして、きれいでおしゃれな映画館っていうイメージが強くあって、それとリンクするイベントをすることで、新宿ピカデリー自体の認知も上がりますし、映画を観るという時に、あのイベントをやっていたところにしようと思って頂けるとすごくいい流れかなと思っています。ニュースにしていただけたりと、反響的に徐々にですが浸透していってるかなと思います。

(関連:武田梨奈がホロ酔いに…新宿ピカデリー『ワカコ酒』上映イベント

―今回のリアル脱出ゲームもそうですが、それはエンターテインメントを提供する場としての意義みたいなものでしょうか?

澤田:映画を流して終わりっていうだけなら、映画館さえ作れば出来るんです。けれど、ただ来るお客さんを待つのではなく、こちらから何かを発信していくというのも、これから必要なのかなと思っています。それはSNSの時代になり、お客さん自体が主体となって情報が発信されていく中で、更に必要なことだと考えています。

―今回、企画をすすめるにあたって苦労した点などありますか?

澤田:映画じゃない企画をすすめるにあたっては、逆に映画館だからこその制約があるんです。例えば、椅子の位置が固定で決まっているとか、考えたはいいが、その動線は使えないなんてことが分かったりだとか。そこはSCRAPさん自体では、想像していなかったというようなことがあったりして、企画が書き上がる前に伝えないと、謎解きとしてのバランスが崩れてしまうので、それを謎解き自体が完成する前にすり合わせるところを慎重にやっています。機材面に関しても、音や映像の出し方、マイクとかその他の機材の調整は、1ヶ月間劇場の人間がオペレーションしていかないといけないので、すごく気を遣いましたね。

―開催前にこれを聞いてしまっていいのかわからないのですが、今後もこの企画は継続してやる予定はありますか?

澤田:ひとつのとっかりとして、今シネコン全盛の中で、丸の内ピカデリーのように、2階席があったり、シアターの作りが全然違う特徴ある劇場でやることで、こんな風に楽しめるんだというのを、お客さんにも感じてもらえれば、今25劇場を直営で運用していますので、全国を回していけるようなコンテンツを今後提案できれば、そういう方向にはしていきたいかなと思っています。

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