永瀬正敏、綾野剛、綾瀬はるか、広瀬すずら豪華ゲストが登壇!第7回TAMA映画賞授賞式レポート

INTERVIEW
サムネ

今年で25回目を迎えた映画祭TAMA CINEMA FORUMの映画賞として第19回から創設された『第7回 TAMA 映画賞』の授賞式が11月21日パルテノン多摩(東京都多摩市)で行われ、俳優の綾野剛さんをはじめとする豪華ゲストが集結しました。

第7回TAMA映画賞授賞式 受賞者一覧

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最優秀賞:
『海街diary』是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同
『きみはいい子』呉美保監督、及びスタッフ・キャスト一同

特別賞(映画ファンを魅了した事象に対し表彰):
“高い志と使命感で制作され、戦争とは何かを新しい形で後世に伝えた『野火』に対して”塚本晋也監督、及びスタッフ・キャスト一同

最優秀女優賞:樹木希林さん/綾瀬はるかさん
最優秀男優賞:永瀬正敏さん/綾野剛さん

最優秀新進監督賞:岨手由貴子監督/松井大悟監督

最優秀新進女優賞:広瀬すずさん/杉崎花さん
最優秀新進男優賞:中島歩さん/野村周平さん

最優秀作品賞:『海街diary』是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同

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是枝裕和監督
「受賞理由の心のコメントを聞いていたら、とても幸せな気持ちになりました。良い映画をスタッフ・キャストと一緒に作れたんだな、と改めて思いました」と喜びのコメントをされていました。

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監督の受賞の際には長女役の綾瀬はるかさんと末っ子役の広瀬すずさんも登場し「監督は目が鋭いのだけど、本当に穏やかで、演じているのではなく自然に撮られているような印象だった」と撮影時の状況を綾瀬はるかさんが語ると、監督から「本当に4人が仲良くてカットをかけても遊び始めていて、いつでも撮影できる状態だった」とのことでした。

→公式サイト:海街diary(Link:http://umimachi.gaga.ne.jp/

–{最優秀作品賞:『きみはいい子』}–

最優秀作品賞:『きみはいい子』呉美保監督、及びスタッフ・キャスト一同

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呉美保監督と制作会社アークエンターテイメント 川村代表
「昨年『そこのみにて光輝く』池脇千鶴さんらが受賞していて応援に駆け付ける予定だったが妊娠中で興奮のためか発熱ししまい来れなかったが、次作である『きみはいい子』でここに来れて、また受賞できて個人的にも作品としても凄く嬉しい」とコメントされていました。

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日本全国いまだに上映してもらえており、海外でも劇場公開してもらえるかもしれない状況ですが、もともと本作が最初にモスクワ映画祭で上映されたときに、鑑賞したモスクワのおばさまから“この映画をぜひ世界中の人に見て欲しいと思った”と感想を頂けて嬉しかったため、この作品でその願いがもっと叶ってほしいとのことでした。

→公式サイト:きみはいい子(Link:http://iiko-movie.com/

特別賞:『野火』塚本晋也監督、及びスタッフ・キャスト一同

特別賞は映画ファンを魅了した事象に対し表彰とのことで“高い志と使命感で制作され、戦争とは何かを新しい形で後世に伝えた『野火』に対して”表彰されました。

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塚本晋也監督・森優作さん
何十年も前から本当に作りたい作品だったそうで、巨匠になってからスタッフや役者を引き連れて作る予定が、社会情勢が変わってきて今この戦争映画を作らないと見てもらえないと思い自主映画で作り始めたそうです。

「スタッフとキャストほとんどがボランティアで作ったこの作品が、スタッフとキャスト全員に対しての賞で本当にうれしい」と仰っていました。

今年8月に公開され動員数6万人を超え今も上映されているが『野火』をまだまだ少しでも多くの人に見てもらいたい、また塚本監督が“生きている監督の中で一番尊敬するマーティン・スコセッシ監督”の映画に、俳優として出演するので是非みてください!とのことです。

→公式サイト:野火(Link:http://nobi-movie.com/

最優秀女優賞・樹木希林さん

出演作品:『あん』『海街diary』『駆け込み女と駆け出し男』
※海外でのお仕事のためビデオレターでのメッセージです。

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「年を取りますと白髪になり、しわが出来、たるんで、そういうものが人間なんですけれども、役者というのはそうなればなるほど仕事になる大変効率の良い…(笑)その上、女優賞まで頂けて“万歳”でございます」という喜びのメッセージが届き、樹木希林さんのジョークに会場内は大笑いに包まれました。

11月28日(土)にパルテノン多摩・小ホールにて『あん』と『神宮希林 わたしの神様』のドキュメンタリー映画が上映されるプログラムがあります。その中でトークゲストとして阿武野勝彦プロデューサーと共に登壇されるとのことです。

最優秀女優賞・綾瀬はるかさん

出演作品:『海街diary』

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「本当にすごく嬉しいです。心から感謝しています。末っ子(広瀬すずさん)に会えてとてもうれしいです」と受賞を喜んでいました。

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『高台家の人々』という映画があと3日で撮り終わりますのでぜひ見てくださいとのことでした。

最優秀男優賞・永瀬正敏さん

出演作品:『あん』『KANO~1931海の向こうの甲子園~』ほか

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「チームKANO、チームあん、そして日本・台湾で作品を観ていただいた全ての方に感謝しています、ありがとうございます。」と受賞のコメントをされていました。

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「しわが出来てたるんできても使っていただけるような役者で居たいと思います、ありがとうございました。」と樹木希林さんのビデオレターの投げかけに返されていました。

–{最優秀男優賞・綾野剛さん}–

最優秀男優賞・綾野剛さん

出演作品:『新宿スワン』『ピース オブ ケイク』『天空の蜂』『ソレダケ/that’s it』『S-最後の警官- 奪還RECOVERY OF OUR FUTURE』

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“役柄によって重さと軽さのバランスを的確にコントロールし、幅広い表現力と魅力を持つ俳優へと飛躍し映画ファンを最も魅了した”として最優秀男優賞を受賞した綾野剛さんは「多摩映画祭のみなさんの選考理由のお言葉を受けて役者として生かされていると改めて実感しています、本当に感謝です。」と喜びのコメントを語っていました。

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今後の抱負として決まっている作品は必ず完走する、いつ死ぬか分からないので、まず死なないよう気を付ける、そして役を生きて、役を呼吸して皆様にきちんとお届けするという心構えを改めて持ちたいとのことでした。

最優秀新進監督賞・岨手由貴子監督

監督作品:『グッド・ストライプス』

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「新進監督賞はデビューするときしかもらえない賞なので励まされましたし、商業映画の監督デビューして初めてもらう賞なので本当にうれしいです」と話していました。

最優秀新進監督賞・松井大悟監督

監督作品:『私たちのハァハァ』『ワンダフルワールドエンド』

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「この2つの作品だけでなくそれ以前の作品などすべてに関わったキャスト・スタッフのおかげでここに立っています。本当にありがとうございます」と喜びのコメントを寄せていました。

映画祭の最終日29日に関戸ヴィータホール『私たちはどこまでも行ける』プログラムで『私たちのハァハァ』と『幕が上がる』が上映されます。上映後に『幕が上がる』の本広克行監督と松井大悟監督のトークライブも予定されています。

最優秀新進女優賞・広瀬すずさん

出演作品:『海街diary』

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「分からないことだらけだったんですけど、大好きで尊敬しているお姉ちゃんたちと一緒に映画に出ることができて本当に幸せに思います。映画に関わってくださった皆さんから取ってもらった賞だと思うので大切にしたい」とのことでした。

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2016年は『ちはやふる 上の句』『ちはやふる 下の句』『四月は君の嘘』『怒り』など注目作品が続々公開される広瀬すずさん。「ぜひ皆さん楽しみに待っていて欲しいなって思います」とコメントしました。

最優秀新進女優賞・杉崎花さん

出演作品:『トイレのピエタ』『愛を積むひと』『繕い裁つ人』

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「私が関わらせていただいた大事な大事な映画がこのような形で認めて頂けたんだ、と思うと本当に良かったなと思います。ありがとうございます。」とのことでした。

『トイレのピエタ』の松永監督を凄く尊敬しているけど本当に怖かったので絶対負けたくないと思ってやっていました、と言うと会場が笑いに包まれていました。

最優秀新進男優賞・中島歩さん

出演作品:『グッド・ストライプス』

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「賞をいただけるとは夢にも思っていなかった。テレビで見たことある方々や憧れの方々と登壇できることをとても誇らしく思っているし、本当に自分で取ったというより、(監督やキャスト、友人たちの)おかげさまいただいた賞だと実感しています、ありがとうございます」とコメントしました。

最優秀新進男優賞・野村周平さん

出演作品:『愛を積むひと』『日々ロック』『ビリギャル』『台風のノルダ』

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「昔から賞をいただくのが夢だったので感動しています。次は永瀬さんや綾瀬さんの席に座れるようがんばります。ありがとうございました」とのことでした。

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会場には『愛を積むひと』で共演した杉崎花さんと、来年公開の『ちはやふる』で共演する広瀬すずさんにコメントを求められ「すずちゃん、花ちゃん、現場ではいつも華やかで居てくれてありがとう。今日は一段とキレイだね」と声をかけ会場を沸かせていました。

多摩市民手作りの映画祭『第25回映画祭TAMA CINEMA FORUM』は29日まで

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授賞式の前に上映されていた『海街diary』は最優秀作品賞、最優秀女優賞、最優秀新進女優賞を受賞し、約1400人を収容できるホールがほぼ満席となり登壇者たちを祝福していました。

トークゲストを迎えるプログラムもあり一部完売となっているイベントも、当日券の発売の可能性もあるとのこと。詳しくは公式サイトをチェックしてください。

第25回映画祭TAMA CINEMA FORUM 公式ウェブサイト
http://www.tamaeiga.org/

(文/シネマズ編集部・じぇみ じぇみ子 写真/つるたま)

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