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2015年12月16日

ラスト2本! 中村吉右衛門版「鬼平」が主演150作フィナーレ

ラスト2本! 中村吉右衛門版「鬼平」が主演150作フィナーレ


中村吉右衛門さん 一問一答


また、中村吉右衛門さんとの一問一答が公開されています。

--『鬼平犯科帳』がフィナーレを迎えることについての思いをお聞かせ下さい。

中村吉右衛門さん:「長いようで短かったです。多くの役者さんに出演していただいて、感謝しております」

--26年という長い年月をかけて、長谷川平蔵という一人の人物を演じ続けてこられましたが、改めて長谷川平蔵という人物について、吉右衛門さん自身が抱いてらっしゃる思いをお聞かせ下さい。

中村吉右衛門さん:「原作に描かれているような人物のまま演じられたらいいなと、常々思いながら演らせていただいておりました」

--これまでの『鬼平犯科帳』シリーズの中で、最も印象に残っている作品がございましたら、理由と共にお聞かせ下さい。

中村吉右衛門さん:「“暗剣白梅香”です。長谷川平蔵は、自ら行動する人物として描かれています。まだ若かったのですが、体力の限界まで使い切った作品です。その思いが強く残っております」
※「暗剣白梅香」は、1989年7月12日に放送された、第一シリーズ・第一話。

--『鬼平犯科帳』には、表情豊かで愛すべき人物たちが登場しますが、特に印象に残っている人物がいらっしゃればお教え下さい。

中村吉右衛門さん:「“むかしの女”で山田五十鈴さんが演じられた“おろく”、“血頭の丹兵衛”で島田正吾さんが演じられた“蓑火の喜之助”が印象深いです」
※「むかしの女」は、1990年10月17日に放送された、第二シリーズ・第四話。
※「血頭の丹兵衛」は、1989年8月2日に放送された、第一シリーズ・第四話。

--原作の池波先生が亡くなって、今年で25年となります。池波先生への思いをお聞かせ下さい

中村吉右衛門さん:「実父の八代目松本幸四郎の『鬼平犯科帳』に、平蔵の息子・辰蔵役で出演させていただいた際に、先生にご指導いただきました。その後、40歳になった時に、『鬼平犯科帳』のお話しをいただいたのですが、まだ年齢的に若かったですし、どうしても実父・八代目松本幸四郎の『鬼平犯科帳』のイメージが強かったもので、今考えると本当に失礼な話なのですが“できません”とお断りをしてしまいました。それでも5年もお待ちいただいて、45歳の時に改めてお話しをいただき、長谷川平蔵も45歳で火付盗賊改方に就任したこともあり、やらせていただいた次第です。放送が終わって池波先生に“どうでしたか?”とお電話をさせていただいた際には、先生から“いいよ、良かったよ”とおっしゃっていただきました。私のことを大変気遣って下さって本当にありがたかったなぁと、いつも思い出します」

--26年という長い期間、長谷川平蔵を演じ続けてこられた吉右衛門さんに、もし池波先生がお声をかけて下さるとすれば、どんなお言葉だと思われますか?

中村吉右衛門さん:「“ご苦労さま”と言って下さるのではないでしょうか」

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