私は本当にいろんな才能を持っている―桃井かおり、監督&主演作に自信
ドイツ・ベルリンで開催されている第66回ベルリン国際映画祭で、桃井かおり主演&監督作である『火 Hee』のワールドプレミアがスタート。現地の模様がシネマズに到着した。
桃井かおり主演&監督作『火 Hee』ワールドプレミア
映画『火 Hee』は、芥川賞受賞作家・ 中村文則の原作「銃」の中に収められている短編「火」をもとに、桃井かおりが監督・脚本・主演をつとめ、アメリカ・ロサンゼルスの自宅を撮影現場にして監督した意欲作。桃井かおりは、火に異常に執着する精神疾患を患う主人公の日本人娼婦役を演じる。
現在ドイツ・ベルリンで開催されている第66回ベルリン国際映画祭で「フォーラム」部門に招待された本作。現地時間2月12日(金)にワールドプレミアがスタートし、約280席の会場が満席の中、上映後の質疑応答でも満員の来場者のほとんどが残り、桃井かおり監督の英語で質疑応答に応じた。
この映画を監督するきっかけについて聞かれた桃井かおり監督は「女優・桃井かおりを(無料で)ブッキングできて、アメリカ・ロサンゼルスの自宅をロケ地にして私物の衣装や小道具等を使って10日間で映画を仕上げるためには、作品を理解している私以上に適任はいないと思って、今回監督をすることになりました」と回答すると、会場から笑いと拍手が巻き起こった。
桃井かおり監督が自身が手がけた本編で挿入されているイラストについての質問には「監督もして、女優をして、ダンスもしたり、いろんなことをたしなんでいますが、ある日この映画に合せてイラスト書いたら、撮影監督に見初められそのまま映画に使うことにしたんです。私は本当にいろんな才能を持っているんですよ」と桃井節を炸裂させ会場を湧かせ、最後に「今回は俳優が突っ切っていう映画を作りたかったんです。今の世の中で“一番残念なおとぎ話”として、表現しました。本当にありがとうございました」と締めくくり挨拶を終えた。
映画『火 Hee』は2016年初夏、全国公開。
(C)YOSHIMOTO KOGYO / TEAM OKUYAMA
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