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2016年03月04日

リリー、亀梨ら出演!三島由紀夫のSF小説を吉田大八監督が映画化『美しい星』

リリー、亀梨ら出演!三島由紀夫のSF小説を吉田大八監督が映画化『美しい星』

美しい星 映画



三島由紀夫がのSF小説「美しい星」を、吉田大八監督が映画化することがこのたび明らかとなり、リリー・フランキー、亀梨和也らの出演情報が解禁となった。

吉田大八監督がミシマ文学の異色SFを映画化『美しい星』


大杉重一郎、53歳。予報が「当たらない」ことで有名なテレビ気象予報士。世の中いろいろあるけれど、暮らし向きは悪くないし、家族(妻・息子・娘)にそれほど大きな問題もなく、若くて可愛い愛人もいて、彼の人生、悪くない。そんなある日、重一郎はあるものと遭遇する……。それは――空飛ぶ円盤(UFO)!「自分は火星人。世界を救うためにこのホシに遣わされたのだ」覚醒は止まらない。息子の一雄や娘の暁子にも異変が生じる。一雄が水星人、暁子が金星人として目覚めたのだ。それぞれの母星から使命を受け取った家族は、それぞれのやり方で「世界を救うんだ」と奮闘しはじめるが……その姿、「頭オカシイんじゃないの?」としか思われない……。一方、ひとりだけ地球人のまま覚醒しない妻・伊余子はヒマを持て余し、怪しい「美しい水」ビジネスに手を染める。家族に生じる不協和音。こんな「にわか宇宙人家族」に世界など救えるのだろうか――

映画『美しい星』は、太陽から3番目の惑星・地球=「美しい星」を舞台に、世界救済を大真面目に企図する勘違い家族の珍道中を描いた作品。三島由紀夫が1962年に発表した、ミシマ文学の中では異色の同名SF小説を原作に、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が、設定を現代に置き換えてこのたび映画化する。

「当たらない」ので有名なテレビのお天気キャスターから、突如情熱と使命感に燃える火星人になる主人公・重一郎をリリー・フランキーが演じる。さらに、知性を司る水星人に覚醒するフリーターの息子・一雄役をKAT-TUNの亀梨和也が、美を象徴する金星人に覚醒する自分の美しさが最大のコンプレックスな女子大生の娘・暁子役を橋本愛が、家族で唯一地球人のままで水ビジネスにハマり込んでいく母・伊余子役を中嶋朋子と、それぞれ個性豊かなキャスト陣が宇宙人家族を演じる。

撮影は、2016年3月中旬から都内近郊中心に行われる予定で、公開は2017年5月を予定している。

今回の情報解禁にあわせて、キャスト陣ならびに監督からのコメントがシネマズに到着した。

リリー・フランキー/大杉重一郎(父☆火星人)役


吉田監督作品は全部見ていて、大好きでした。そんな監督に主役のオファーをいただいて、嬉しさと驚きと、爽やかな印象のある気象予報士役が自分で良いのかな?と不安もあります。とはいえ「予報が外れてもアリなキャラクター」なら何とかなるかもしれません。そして何より、吉田監督がどのように映画を撮られるのか、その現場を見ることができるのが最大の楽しみです。学生の頃から三島由紀夫のファンでしたが、脚本を読んでみたら原作とは異なる面白さが加わっていて、ワクワクしました。

重一郎という役と自分は、思い込みの激しさが似ていると思います。UFOについて真剣に考えたことはありませんが、何かのきっかけで思い込んでしまうような存在な気はします。当然、宇宙人を演じるのは初めてですが、
演技をするうちに、宇宙人を信じてしまいそうで怖いです(笑)

亀梨和也/大杉一雄(息子☆水星人)役


脚本を読んで、今の時代の問題意識が描かれており、僕自身もまさに実感しているものでした。役柄に関しては、年齢を重ねていく中で生まれていく責任感や何かを背負わないといけないという一雄の葛藤や焦りなどに共感しました。きっと僕だけではなく同世代の共通点なのかもしれません。

無限の可能性を感じていた10代から年を重ねていく中で、自分の限界を広げてくれるものは自分の中だけではなく、仕事など巡りあわせによってどこにでもあるものだと感じています。今回は一雄という役に巡り合い、役を通して自分の可能性を広げていくことができたらと思います。

そんな等身大(同世代)の役を演じることになりましたが同時に水星人でもありますので、しっかりとした水星人になれるように、もっともっと水星について勉強してみたいと思います(笑)!!

過去の吉田監督の作品を拝見して、人と人との距離感の描き方がとても印象的だと思っていました。その独特な人間の描き方は、コメディではなく監督のもたれている独自のユーモアな世界観なんだと思います。

30歳になったこのタイミングで、このテーマで、しかも吉田監督とのお仕事というのは、自分はとてもついていると感じます。参加させてもらえることがとても楽しみです。

橋本愛/大杉暁子(娘☆金星人)役


吉田監督とは以前ご一緒させていただきましたが、今回は初めましての気持ちで臨みたいと思います。宇宙とか宇宙人とか非現実的なモチーフはあれど、そこからはあまりに現実的な人間臭さを感じました。頭の良い脚本と大胆で鋭利なテーマにくらっときていますが、美の昇華を一心に目指したいと思います。

中嶋朋子/大杉伊余子(母☆地球人)役


監督の『パーマネント野ばら』が好き過ぎます。いつか会えたら、話せたら!と思いつつ、その機会を得たらロクに話も出来なかったーー完全なるファンです。さらには、三島作品の「美しい星」!!!ですよ。

まさか、この作品と関わりを持てる人生になろうとは!なんでしょう、大興奮です。あ、でも、私の役目は、地球人だからなぁ、地に足つけないとですね、かなり浮き足立ってますけど、私。

「宇宙人」として考えると、合点がいくことって、世の中には結構ある。ちょっと「通じなそう」ってくらい、飄々としてる人。なにをされても、どうしてだか許せちゃう人。逆に、なにをされても腹が立つ人。いやがおうなく、目を奪われる人etc….そっか、私の周りにいるあの人たちは「宇宙人」だったのだーーって。なんかほっとする。

わかり合えないことが前提になると、なぜだか、俄然わかり合える気がしてくる、不思議だけど。ていうか、このキャストの方々は、「宇宙人」ですね。合点がいきます。私は地球人なので、その辺よーくわかります。

吉田大八監督


原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターティンメントを目指します。物語の中心、大杉家のメンバーとして最高の4人が集まってくれたので、これからいったいどんな反応が起きて何が生まれるのか、想像するだけで恐怖のあまりワクワクします。公開までそのワクワクを時々思い出していただければ幸いです。

あと、空で待ってるスターマンにちょっとだけ捧げます。

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