妥協のない自己アピール合戦からプレゼン力を学べる映画!絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
絶対に負けられない戦いが、そこにはある。テレビ朝日のサッカー日本代表戦のキャッチコピーとして有名ですが、これは仕事や恋愛においても同じで、引くに引けない時はあります。
今回ご紹介する「大洗にも星はふるなり」は、海の家でバイトをしていた男たちが、ひと夏一緒に過ごした女の子に誰が相応しいか、誰が告白すべきなのかを彼女の居ないところで議論するおバカムービーです。
ただの思い込みで、さらにはその思い込みを自分に都合の良いものに塗り替えて、まるで真実のように語り、たとえ無茶だと言われても、それは無理だと言われても、絶対に負けられない戦いに挑む。
その自己アピール合戦からは学ぶことが多くあります。
ゆうせいの「あっちじゃない方の気持ちいい映画」
妥協のない自己アピールからプレゼン力を学ぶ
私は、自己アピールを制するものは転職(就活)を制すという言葉を聞いたことがあります。
ようするに、いかに自分の思いを言葉にし、説得力のあるものとして相手に伝え、他の候補者に上回るものを持っているかをアピールするということ。
これができれば、たとえ不利な状況からで挽回することが可能です。
本作では、海の家のマドンナをめぐって、バイト仲間の男子たちが次々と己をアピールします。
勢いだけで何とかしようとする者
自分の思いがどれだけ強いかを語る者
彼女とのエピソードを自慢する者
運命とか言っちゃう者
まるで根拠はなく、データもなく、思い出に味付け、いいえ、もはやこじつけした話を延々と続ける。
彼女がどれだけ自分を好きっぽいかを話し合い、それで結論が出なければ、今度は自分が彼女をどれだけ好きであるか。それでも結論が出なければ、最後は彼女との思い出エピソードで勝負する。
いろんな角度から、少しの可能性も無駄にせず、一切妥協せずに自己アピールを続ける。
冷静に聞けば、大したことは何も言っていないわけです。しかし、切羽詰まった状況で、彼らのような、諦めない強い心を自分は持っているだろうかと考えさせられます。
上司や先輩から少し反対された程度で引き下がっていないだろうか。もうダメだ…なんて言ってる場合じゃないんです。まだ提案できることは残っていないか。
一度フラれたくらいで何もかもが嫌になっていないだろうか。この世の終わりだ…なんて悲観している場合じゃないんです。まだ伝えられることは残っていないか。
諦めたらそこで試合終了って本当
本作に登場する人物は、誰もが諦めることはありません。諦めずに最後まで意見を交わし、そして、納得して結論を出しています。
とは言え、誰かに嫌われるのは避けたいですし、できれば揉めたくない。そう思うのは当然です。私もつい簡単に解決する方向へ逃げそうになってしまいます。
でも、それってまたあとから同じような問題が起きて、結局は避けられていないんです。
あ、今日は妥協しちゃったな。そう思ったならば、本作で明日への英気を養って、また戦いましょうよ。
それではまた。
ご存知、ゆうせいでした。
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(文:ゆうせい)
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